デュエルセイヴァーの世界に転生!?   作:島原 翔

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10話

「は~い、注目!今から選抜試験の組み分けをするわよ~。」

 

闘技場に着いた俺達にダリア先生の説明が始まる。

 

「今回から初めての人がいるから説明するわね、選抜試験はぶっちゃけ月1のどちら実力が上かハッキリさせようじゃないかゴラァ、と1対1でのタイマンよ~。そして勝者は敗者は1日命令できわよ、これは教導って言って勝者が敗者の訓練を指摘し共に錬度上げるのが目的だったらしいけど今じゃ1日パシリね。」

 

そう言ってダリア先生は10面ダイスを出した……胸の谷間から。

 

「それでは、ダイスロール!!」

 

何故異世界人のダリア先生が某王が初期に社長弟と行ったゲームの発言をしている?

 

「さぁて最初の組は当真『早速俺の出番か!』…未亜ちゃん!」

 

「溜めを作るとは…ダリア先生やりますねww」

 

「それで相手は…リコ・リス、リコ出番よ~。」

 

聞いていたリコは無言で闘技場の中央に歩いて行ったが妹ちゃんは大河と何か話した後笑顔で歩いて行った。

 

「アンタはなんか言わなくていいの?」

 

二人を眺めていたらリリィから話かけられた。

 

「俺から言ってもプレッシャーになるだけだよ。妹ちゃんとはそこまで仲良くないし、まあ応援するとしたら6対4で妹ちゃんヒイキになるけどな。」

 

「そう。」

 

リリィはそういい元の位置に戻った。

 

妹ちゃんとリコが闘技場中央でお互い武器を出し向き合う。

 

「それでは、ハジメェン♪」

 

ダリア先生の言葉と同時に戦いが始まった。

 

 

 

この世界がファンタジーという事を忘れていた。お互い間合いを読み合いなどして拳闘士の戦いみたいに熱いバトルが始まると思ったらそんな事は起こらない。リコは手にある分厚い赤い本で殴ったり、ゼリー状の青い物体を召喚し妹ちゃんに攻撃を命令している。妹ちゃんは長い弓の為にリコから離れては矢を放っている。偶に上空に矢を放ち時間差で攻撃など空間把握や戦略をいかした戦いだ。

 

「未亜ちゃん後ろです。」「回り込んでリコ。」「未亜、頑張れ!!」

 

観戦席で応援する残りメンバー。しかし一瞬で五本の矢を放つとか弓の経験者でもそこまで出来ないと思うからあれは妹ちゃんの召喚器の能力の1つかな?ほかにも矢に当たった青いゼリーが燃えたり固まったたり爆発したりしているから弓兵としては当たりの能力だな、それでいて弓自体も耐久力もあると、いまも地面当たるほどの大振りに弓を振ってゼリーに攻撃したが弓には傷ついてなさそうだし。リコはあの鈍器(赤い本)で殴ったり、地面に屈みこんでなんか書いたり、小さな隕石を召喚して上から落としたり(落下の衝撃が小さいからこれもファンタジー理論なのか?)、青いゼリーを召喚や瞬間移動なんかもしてなかなかのトリッキーな戦いかただ。

 

「ベリオさん、観戦中スマナイがリコは魔導師なのか?」

 

「何を言っているのですか浩人さん、彼女リコは高位の召喚術師ですよ。」

 

そおいえば召喚されたときにダリア先生がリコがどうたら言っていたがそのリコが彼女のようだ。

 

「確かに召喚術師としては上位だけど戦闘では中位しかないわよあのコ。」

 

リリィさんがinしました。

 

「もうリリィたら、そんな事言ってはいけませんよ。同じ救世主候補の仲間なんですから。」

 

「仲間ではなくライバルでしょベリオ、本当の救世主は1人しかなれないのだから。」

 

「お二人さん、そろそろ戦いも終わりそうだから試合を見たらどうだい?」

 

二人が疑うように試合を見ると丁度妹ちゃんがリコが屈んだ場所上に着いたら急に地面に魔方陣が現れてそこから青黒い巨大の剣の刃が出てきた。

 

「さっき屈んだのは魔方陣を書いたのか…書くスピード早すぎじゃね?」

 

円の中に色々書いてあるのにそれを一秒以下で書くなんて俺無理だよ。

 

「リコならできて当たり前ですよ。」

 

ベリオさんが答えた後に剣を転がるように避けた妹ちゃんの後ろに瞬間移動したリコが本を振り落として頭部攻撃により妹ちゃんが気絶をして試合が終わった。

 

 

 

 

大河に介抱された妹ちゃんが戻ってきて二試合目も組み合わせを決めるダリア先生。

 

「そーれ、何が出るかな♪何が出るかな♪」

 

さっきの十面ダイスではなく、何時用意したか解らないが平日のお昼の番組のサイコロを振った。

 

「え~と、次の組み合わせは……当真大河君。」

 

その声でベリオさんとリリィがやる気を出した。

 

「おい大河、やっこさん達が気合出てるがお前何したんだ?」

 

「浩人、漢にはやらなきゃいけないことがあるんだ。」

 

「意味解んねえよ。三行でヨロ。」

 

「教導でニャンニャンすると言って乳委員長キレル 

 未亜が負けて運ばれている時にインチキマジシャンが喧嘩売ったから買った

 組み合わせで俺選ばれて二人がやる気出す。 今ココ」

 

なんか本当にどうでもいいことで二人はやる気を出しているようだ。

 

「それで相手はぁ…………ベリオ・トロープちゃん♪」

 

「私ですか!?」

 

「ベリオ代わろうか?」

 

リリィの言葉に顔を振り

 

「いいえリリィ、私が彼と戦います。」

 

しっかりとした眼差しで大河を睨む。

 

「大河君!私が勝ったら貴方のその性格を矯正してあげます!」

 

「委員長こそ、負けてから言い訳するなよ。」

 

二人が言い合いながら中央に向かっていく。

 

そして二試合目が始まった。




次回
 大河VSベリオ

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