これは【GGO】であって、【MGS】ではない。   作:駆巡 艤宗

176 / 202
Episode174 参戦 〜Participation〜

時は、3月中旬。

 

「は……!?」

 

そんなことあるのか。

レンは言葉を失いました。

 

「ふふん……どうよ!」

「……!!」

 

今、レンの目の前に仁王立ちするは、仲間、と聞いて真っ先に思い浮かんだたった1人のプレイヤー。

現実では大親友、仮想世界では師匠なあの人。

 

香蓮の親友、美優もとい。

 

「フカ次郎!! GGO参戦!!」

 

その人でした。

 

✣

 

「うっひょ〜!! すげぇ!! カワイイ!!」

 

フカは相変わらず元気だった。

 

金髪ロングで低身長。

レンといい勝負の少女である。

 

ステータスは化け物そのもの。

敏捷性こそレンに劣るものの、それ以外全ての項目においてはなんと圧勝。

 

「なあなあレン!! 早速案内してくれよ!!」

「はいはい、今から今から」

「武器!! 武器見に行こうぜ!! どんなのがあるのか想像もできん!!」

「わーかったわかった」

 

ぴょんぴょん飛びながら駆け出すフカ。

レンも慌てて着いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし。

ここからが長かった。

 

✣

 

「……おや、こんにちは」

「おいっす!!」

「こ、こんにちわぁ……」

 

それから、何だかんだ言って巡ってなんと数日後。

二人は、店主のお店『ガン・マリア』に来ていた。

 

半笑いの店主と元気な金髪娘。

そして……疲れきったレン。

 

「その様子は……だいーぶ回ってきたっぽいね」

「……はい」

「で、いいのがなかった、と」

「お見通し……ですよね」

 

レンのあまりのやつれ具合に、思わず笑う店主。

となりの金髪娘の元気さと相まって、なお面白い。

 

「……あなたは」

「フカ次郎です!! フカって呼んでね!!」

「ふ、フカちゃん……でいいかな」

「フカちゃん!! カワイイ!! それで!!」

「はは……元気な子だ」

 

店主の微笑みを見て安心したのか、ため息をつくレン。

金髪娘、もといフカはそんな店主を見てカウンターに乗り出した。

 

「店主さん……!! わたしゃぁ……こう……びびっとくる子をさがしてるんだ……!!」

「うん……君はそういうタイプよね」

「!!」

「GGOは全然。でも相当やりこんでるゲームがあるでしょ。たぶん……ALOとか」

「へ?」

 

あっ、始まった。

レンは内心で察した。

 

「お、お会いしたことありま……へぇっ!?」

「はは、ないよ。今日はじめまして、だよ」

「えっじゃあなんで……」

「立ってる時の姿勢が羽がある時のままなんだ。見たらわかるさ」

「……!?」

 

驚きすぎたが故か、仮想世界バフが剥がれたが故か。

突然敬語になるフカに、微笑みを返す店主。

 

驚いたフカは咄嗟にレンを見た。

 

「れ、レン……この人、ひょっとしてどえらい方なのでは……?」

「というわけで、私は色々見てるから。終わったら教えて」

「え、ちょレン!?」

「どえらい方だから。もうおまかせしちゃっていいかなって」

「ちょ、そばにいてっ……ねぇっあっ」

 

フカの気弱な言葉を尻目に、そそくさと退散しようとするレン。

 

「れ、レンちゃん、とりあえず武器を選べばいいのかな?」

「あ、はい。その他装備もモロモロ……できれば」

「ん、了解。まかせて」

「お願いします」

「えっあっ」

 

店主の笑顔の頷きに、レンはぺこりと頭を下げる。

相変わらずフカは二人を見ておどおどしていたが、もうどうしようもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武器選びの時。

たしか店主が、こんなことを言っていたような気がする。

 

『で、ロマンとかいう人は変態』

『変態……!?』

『関わらないほうがいいよ』

『へっ……へぇ……』

 

「正解だった……」

 

レンは棚と棚の間で息をつくレン。

 

あの時はピト、しか思いつかなかったが。

世界が違うだけで、フカも極めて強力なプレイヤーだ。

 

当然、こだわりも強力。

 

「最初からここにこれば、よかった……な」

 

レンはふぇええ、と息を吐いた。

 

✣

 

「で、フカちゃん」

「はいっ!」

 

一方カウンター。

店主とひらきなおったフカが対峙する。

 

「まずは武器を決めよう」

「おす!!」

 

 

 

 

「……どんなやつがほしい?」

 

 

 

 

「……!!」

 

するとその時。

フカの目が、心做しか色が変わる。

 

「……どんなやつ」

「うん、ざっくり。イメージでいい、こんな子がほしい、っていうの、ない?」

「い、イメージ……」

 

店主の言葉に、深く考え込むフカ。

 

「んー……」

「……」

 

色々思考を巡らせているのだろう。

目を閉じ、眉間にシワが寄る。

 

「……ん」

「?」

 

パッと目を開いて、店主を見るフカ。

そんな彼女に目を丸くして見返す店主。

 

そしてフカが一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美しい、けど強いやつ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっこれは。

店主の笑顔が固まった。




あけましておめでとうございます!!
駆巡 艤宗です。

いやぁ、2023年ですか。
SAOは未来の話どうのとか、いよいよ言ってられなくなってきましたね。

今年もどうぞ、よろしくお願い致します。

さて、今回あとがきに現れたのは、何も新年のご挨拶だけではありません。

今回のお知らせは大きく2つ!!



1つ目。
【アイコンが変わりました!!】

既にお気づきの方が多いと思います。
TwitterとLINE公式アカウント、それぞれアイコンが変わりました!!

LINEの方は結構頑張って作ってみましたがいかがでしょうか……?
よければ、Twitterにて感想をお願いします!!(笑)



2つ目。
【LINEでお知らせサービスを開始します!!】

はい!!
こちらが今回のメインとなります。

今まで、Twitterでしかしてこなかった新話投稿報告を、これからは公式LINEアカウントからも行います!!

諸事情で中々実装できませんでしたが、この度やっと叶いましたので、新年一発目このタイミングでスタートしようと思います!!



とまあ、こんな感じで。

2023年も、タスクや店主はじめ、様々なキャラクター、世界で物語を紡いでいこうと思います。

まだ出てこない原作とキャラクターは、それぞれ既に5作・6人に上ります(!?)

いずれ、出てきた時に。
皆様がまだ読んでいてくれたら、嬉しいです。

ではまた。

【作者Twitter】
https://mobile.twitter.com/P6LWBtQYS9EOJbl
作者との交流、次話投稿の通知、ちょっとした裏話などはこちら!!

【作者 公式LINE】
https://lin.ee/wGANpn2
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【今作紹介動画】
https://youtu.be/elqnCcV7R_0
この動画にしかない物語の鍵があります……。

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