これは【GGO】であって、【MGS】ではない。   作:駆巡 艤宗

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Episode189 ヘンタイ 〜HENTAI〜

南に向かった先の駅。

とあるチームが、ご自慢の光線銃を一発も放つことなく壊滅した。

 

全員の死因は、『爆死』。

 

建物の向こうから飛んできたグレネードに、皆そろって吹っ飛ばされたのだ。

 

「そんなの……ありかよ……!?」

「どう……どうやって……んだよ……!?」

 

チームメンバーの死に際の一言が、起きたことすべてを物語っている。

それもそのはず。

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。

 

 

「へへん!! どうだ!!」

 

得意げなフカ……と、ミーシャル。

そんな彼女らにレンとシノンは素直に拍手していた。

 

「いやぁ、あの日、思いついて良かったぜ」

「大成功だね!!」

「ミーシャルのおかげだよ。なんでも聞いてみるもんだなぁ……」

「いやいや、実際やれちゃうのはフカちゃんの技術力の高さだよ」

 

お互いを誉めあい、デレデレする二人。

 

「まさかラインを消せるとは……」

「すごいわね……」

 

驚きを隠せないレンとシノン。

周りを警戒していたキリトとタスクも、わずかながらに微笑んでいた。

 

 

フカとミーシャルが二人できゃいきゃいと喜ぶのは、理由があった。

 

グレネードランチャー。

たしかに強力な武器だが、やはり個人携行用の武器である以上、火力は個人の戦闘力の域を出ない。

 

リアルの軍隊のように連携が取れればまだ使いようはあるが、ここはバーチャルの世界。

ラインがある以上、なかなか現実のような運用も難しい。

 

しかし、フカはどうしてもまだ使いこなしきれてないような気がしていたのだ。

言い換えれば、まだ強い使い方があるのではないか、と。

 

そこで。

ミーシャルの例の箱型兵器を見た際に、ふと気づいたのだ。

 

 

 

『自分も手心を加えてやればよいのだ』と。

 

 

 

そうと決まればフカは早い。

早速ミーシャルに話を持ち掛け、自分の気持ちをブチ当てる。

 

 

 

フカは語った。

 

グレネードは確かに強力だが、どうも使い勝手が悪く感じる。

 

そもそも弾丸よりはるかに遅い弾を当てれるわけがない。

だって弾丸でさえラインで読まれて避けられる世界なんだから。

 

もっといえば、グレは必ず放物線を描く。

弾丸と比べて、距離も速度も負けているのだ。

 

どうしたらいいのぉ!?

 

……と。

 

すると。

ミーシャルはなんとその場で、一つの案を示してきたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うんと……グレと弾丸を、分ければいいよ、それなら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………は????」

 

フカは思わず思考が止まった。

 

要約するとこうだ。

つまるところ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という。

 

それができたらやってるだろうとフカははてな顔だがそこはミーシャル。

明日まで待って、といって店の奥へ消えてしまった。

 

して、翌日。

店に戻ってきたフカにミーシャルが持ってきたのは、『弾頭』だった。

 

あいかわらずはてな顔のフカの前に座ったミーシャルは、その『弾頭』を渡しつつ説明する。

 

「その『弾頭』はね、上にグレネードをつけれるの」

「…………はい?」

 

 

 

 

「下の部分にいつもどおりの薬莢つけて、上に普通のグレネードをつけれるの」

 

 

 

 

「…………はいぃ!?!?!?!?」

 

フカはミーシャルの言葉に驚愕する。

 

つまり。

ラインがつくのはあくまで『弾頭の動き』だ。

 

通常の弾丸における弾頭は、いわゆる『弾丸』の部分だ。

あの、ほら、たけのこみたいな形の、薬莢にすっぽりハマってるやつ。

 

アレが飛んでくるわけだから、アレにラインがつくのは分かるだろう。

 

……して、今回の弾頭は。

 

「グレネードは弾丸の一部として認識されない。だから発射しても、グレは()()()()()()()()()()()()()でラインはつかない」

「は……はぁ!?」

「ピン抜いて、レバーが飛ばないように抑えながらこのソケットに入れて、後は普通に撃てば設定した距離飛んだ後に自動で切り離してくれるよ」

「な……!? え……?」

 

淡々としたミーシャルの言葉に、驚愕するフカ。

なんだこの子、技術力がスゴイ!! これはもはや……!!

 

 

 

 

 

 

「ヘンタイだ!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ふぇえ!?」

 

ミーシャルはその時始めて、フカの前で驚いた。

 

 

「……でもフカ、よくそんな難しいことできたね」

「え?」

 

話は戻って、今である。

レンがフカを見つめて話す。

 

「ようは、発射エネルギーだけ借りて、グレを飛ばしたってことでしょ?」

「んまぁ、そうなるな」

「そしたらそれこそ加速度とか、放物線とか、結構高度な物理計算が……」

「あぁ~、それはね」

 

すると、レンを遮ってフカがポーチを漁り出す。

ごそごそやることほんの数秒。

 

「ミーシャル特製、距離早見表!!」

「……」

「これを見れば、着弾地点までの距離さえわかれば設定時間が一目でわかるぜ!!!!」

「……なるほどね」

 

レンは呆れた目つきでフカを見やる。

そしてそのままミーシャルを見やると……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘンタイさんですね、ミーシャルさんも」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇえ……!?」

 

 

 

 

 

ちなみに。

主に剣士と狙撃手が……。

 

「ちょっと、「も」ってどういうことよ」

 

……って話になったのは、言うまでもないだろう。




お久しぶりです。
駆巡 艤宗です。

あけましておめでとうございます!!(今ァ!?)

大変長らくお待たせを致しました。

エタったのかとご心配のメッセージも頂戴しましたが、ここで安心頂きたく、高らかに宣言しておきますね。

まだまだ、まだまだずーっと書きますよ!!

アニメで描かれている部分は全てプロット作成済みです!!
作業時間が取れないだけなんです……!!!!

どんだけ時間が掛かるか分かりませんが、タスクとタモンをはじめとするオリキャラ、ストーリーダイブのみんな、それに原作から分岐した原作キャラクター達を放っておく訳にはいきません!!

たまーに思い出して、覗きに来てくれると嬉しいです。

それでは!!

ーーーーー

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