これは【GGO】であって、【MGS】ではない。   作:駆巡 艤宗

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Episode198 オーバーヒート 〜Overheat〜

「どうしよう、どうしよう、どうしよう……!!!!」

 

ログハウスからおおよそ500m地点。

レンとフカは、成す術なく並んで伏せていた。

 

最悪の状況。

レンはいよいよ追い詰められた。

 

思いもよらない刺客、それによってターゲットは瀕死。

 

緻密に立てた作戦、それによる犠牲もむなしくSHINCは枚数を減らしただけに終わっている。

 

フカのピンクスモークも完全に不発だ。

撃つだけ撃って、刺客の処理をしている間に霧散してしまった。

 

挙句PM4は今、容易に手が出せないログハウスに立てこもっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「作戦を……なにか作戦を……なんとかしないと……作戦……作戦……!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンは頭をフル回転させる。

……とはいうものの、実際のところ何も回っていない。

 

完全にオーバーヒート。

真っ白になってしまった頭の中に、必死になって闇雲にアイデアを書きなぐるだけの無駄な思考。

 

すると、その時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『突撃!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無線からSHINCのボスのがなり声。

 

 

 

「よっしゃぁぁぁぁ!!!!」

「えっ!? ちょ、ええ!?!?」

 

 

 

それに呼応して、叫んで飛び出していくフカ。

 

レンはその背中をただ見つめることしかできなかった。

 

 

「さぁ行きますよ!!」

 

時、同じくして。

 

「ええっ!?」

「な、なにぃ!?」

 

無線から声が聞こえた瞬間。

 

座っていたタスクが突然飛び上がって走り出した。

あまりに突然のことで、シノンとキリトは慌ててついていく。

 

『ちょ、ちょっとタスク!! いきなりどういうこと!?』

『いいからいいから!!』

 

伏せてへカートⅡを構えていたシノン。

完全に出遅れてしまい、タスクに無線で問う。

 

『シノンさん、ログハウスにいるスナイパーはアンチマテリアルじゃありません!!』

『はぁ!?』

『シノンさんからは届くけど向こうからは届かないくらいの距離から、ログハウスに撃ちまくって!!』

『えっ……ええ!!』

 

問うたのも束の間、タスクから間髪入れずに指示が飛んできた。

シノンは慌てて計算し始める。

 

するとすぐ、今度はキリトに無線で指示。

 

『キリトさん!! ログハウスの人たちに見えるように突っ込んで!!』

『お、おう!!』

『とにかく相手の気を引きつけて!! まだキルはしなくていいです!!』

『分かった!!』

『ログハウスに到達したら壁について待機!!』

『了解!!』

 

さすがというべきか、キリトは即座に方向転換。

ログハウスの窓がある側へ向かって行った。

 

そうして、最後。

タスク本人は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁレンさん!!行きますよ!!」

 

伏せて震えるレンの隣にスライディングで飛び込んだ。




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