これは【GGO】であって、【MGS】ではない。 作:駆巡 艤宗
「なーに考えてんのかしら……」
時は少し前、ログハウス内。
完全復活を果たしたピトフーイは、単眼鏡片手に怪訝な顔。
「意図が全く読めんな……」
「ねぇー、それに肝心のレンちゃんがいないじゃない」
「……」
M14 EBRを構えたMは、スコープを覗きながら仏頂面。
それもそのはず。
今二人は、完全に手詰まりになってしまったからだ。
まず、交戦していた
SHINCは全滅、フカは芋虫状態。
して、唯一と言える懸念点だったキリトはどうやら壁面に付いたらしい。
下の階で防衛にあたっていた傭兵たちが迎撃するかの判断を仰いではきたものの、それきり音沙汰がない。
それすなわち、
加え、シノンと謎の男は未だアンチマテリアルで牽制射撃してくるものの、当ててくるそぶりはない。
「何だ……? 何がしたい……?」
「不気味ねぇ」
Mの眉間にしわが寄る。
多勢なSHINCでこちらに攻め入るのかと思いきや、あからさまに無理なやり方でやってきて。
玉砕、ともいえる最期を迎えてそれっきり。
それに気を取らせて一点突破するために見えたキリトは壁面に付いたまま動かず。
無理なら無理で潔く撤退するのが銃撃戦のセオリーだが、そういうわけでもなく。
キリトは配置したまま、ひたすらに遠距離からこちらに撃ってくるだけ。
「何か、あるんだろう。何かが」
「そうねぇ。でもその何かって、何よ」
「分からない」
「そうよねぇ。だから、不気味なのよね」
あまりにも不可解であるが故、二人はむしろ動けない。
しかし。
✣
「ほほほほんとに!? ほんとにやるの!?」
「はい」
「わ、私そんなことしたことないよ!?」
「でしょうねぇ」
一方、レンとタスク。
明らかに動転しているレン。
タスクは相変わらずニコニコだ。
「とにかく、
「上手くいくって、どうして分かるのよ!!」
「分かるからです」
「はぁ!?」
ぎゃいぎゃい喚くレンはそっちのけで、いそいそ準備を進めるタスク。
装備をすべて実体化、その場に置いて。
必要最低限の服だけの状態に。
「さぁ、レンさん!!」
「んむぅ……」
「大丈夫。最悪、僕らが援護しますから!!」
「……」
レンはなくなく、タスクに言われるがままに準備を始める。
装備をすべてストレージへ。
P90さえも中にしまって、外見上は身一つの状態に。
そして。
「風はほぼナシ、北西の方向、距離は……」
「……」
「
タスクが呟くとともに、ぐっ、と右腕に力が入るのを、足元で感じる。
それに合わせて、レンも自分の両足を力ませる。
膝をついていたタスクがレンを載せたまま少し立ち上がり、しゃがんだ状態に足を変える。
「レンさん」
「!!」
するとその時。
トーンが下がった、真剣な声音のタスクの声が聞こえる。
レンは地面を見つめて、あえて言葉を返さない。
タスクはそれに答えて言葉を続ける。
「あなたは強い。皆があなたを信じています。もちろん僕も」
「……」
「だから今一度、皆が信じたあなたを、あなた自身が……」
「……!!」
「信じて!!」
次の瞬間。
レンはタスクの右腕と、それを蹴る自身の脚力で押し上げられ……
んにっ、200!?
私そんなに書いてたのか……!!
ありがとうございます!!
✣
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