これは【GGO】であって、【MGS】ではない。 作:駆巡 艤宗
「っ……!」
暗闇の中、
やたら心臓が脈打ち、微かに紅潮した顔で。
「ば、バカみたい……」
それを自覚しているからか、あるいはそんな顔になるような、込み上がる気持ちが押し寄せているからか、詩乃は口元を抑えながらベッドに座り直し、目を伏せる。
とんでもない爆弾発言をさらりと吐き出した店主。
その言葉にすばらしい反射神経で反応したラクス達。
その間で、顔真っ赤で殴りかかろうとしていたタスク。
そんな彼らを前に詩乃は……あの世界での
「……///」
……ただ、本当にこれだけ、詩乃が言えるのは、
その言葉に、少しだけ「嬉しい」という感情が芽生えたという事と、
そんな感情が芽生えた事に、尋常じゃないほど「恥じらい」という感情も芽生えてきたという事。
ただただ、それだけしか、言えなかった。
なぜなら、その理由が
……結局、詩乃、そしてシノンは、その
「もう……!なんなの、よ……」
実に彼女らしい、そんなセリフを吐いてみても、感情は変わらず、暴れまわる。
「あ!そうだ、か、買い物……!」
そんな気持ちから逃れようとするように、詩乃は慌てて、日常生活へと戻っていった。
……はずだったのだが。
「……っ!」
不意に、あの世界で説明された、店主の言葉が蘇る。
ラクス達に過剰なまで反応され、タスクを殴り掛かる寸前までせしめた、あの爆弾発言をした理由を、淡々と説明した、あの言葉が。
『シノンさんは、ボスのペアになってもらうつもりだから、白兵戦も見ておいてほしいんだ』
『ペアってのは、ラクスさんとカチューシャさんみたいな、2人1組の事さ。今までボスはステルスっていうスタイル上、なかなかパートナーが見つからなかったんだけど、シノンさんみたいな狙撃特化ならぴったりだからさ……ね?』
と同時に、まるで「降参」と言わんばかりに、両手を顔の横まで上げ手のひらを見せて、少し汗をかきながら微笑み話す店主の顔が思い浮かぶ。
「ぺ、ペア……」
そんなことを思いつつ、いそいそと外に出かける用意をしながら、詩乃は無意識にそう呟いた。
なぜなら、「
そう思い至った瞬間、また、あの
「も、もう!ほんとに、なんなのよ……!」
そんな思考を打ち消すかのように、詩乃はまた、実に彼女らしい言葉を吐き出す。
それと同時に、詩乃の体も家の外へ自ら放り出した。
……それでも結局、感情は変わらず、暴れまわるのである。
いつもありがとうございます。
そしてすみません!遅くなりました!
駆巡 艤宗です。
いやあのですね、例のキャンペーンの集計をゴニョゴニョ
……はい、失礼致しました。(笑)
本当にすみませんでした!
今後ともよろしくお願いします……
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