週末なにしてますか?忙しいですか?遊んでもらっていいですか?   作:ゆきめーる

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人物紹介

・ヴィレム
……ロリコン

・クトリ
……エターナルヒロイン

・ネフレン
……可愛い。可愛い。

・アイセア
……っす。今回は出番なし。

・コロン
……幼女

・ナイグラートさん
……女神。女神であるが今回は出番なし。


歯磨きの日

それは、ある夜の話。

 

「ティアット。話がある」

「ヴィレム、どうしたの?」

「お前、虫歯だって」

「えっ」

「それで、ナイグラートから『しばらくの間歯を磨いてやって欲しい』って言われたんだよ」

「えっえっ」

「まぁ、そういう訳だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティアットには虫歯だと言ったが、本当のところは違う。

以前、ティアットが妖精兵としての調整を受ける際に医者から、虫歯の傾向があると言われていたのだが、それが少々悪化してしまったらしい。しかし悪化しただけで、完全に虫歯になったわけではないのだが、そちらの方がティアットも危機感を持って歯磨きをしてくれるだろう。

だが、いくら一生懸命歯を磨こうとやはり、磨ききれない部分は出て来てしまう。

 

「ティアット。ここに頭置いて」

「う、うん」

 

よって、仕上げ磨きが必要になる。

ポンポン、と正座した自分の膝を叩き促す。

 

「い、痛くしないでよね…!」

「大丈夫大丈夫。そんなことしねぇって」

 

そう言って、歯磨きを始める。

もちろん、言った通り決して痛くしないよう。しゃかしゃかと、真っ白い歯を綺麗にしていく。

途中何度か目が合い頬を染め、恥ずかしそうにするも、顔が動かせない為から目を忙しなく動かし、終には、ぎゅうっと目を瞑ってしまう。

そうこうしているうちに、歯磨きも終わった。

 

「…よし。これで終わり。もう良--」

「んんん~~~!!」

 

そう言い終わるやいなや、膝の上から立ち上がり駆け出していく。

速いな。獲物を追うときのナイグラートと良い勝負できるんじゃないか。

とりあえず仕上がり---しっかりと磨ききれているかを見たいので、追いかけようとして立ち上がり、

 

「あれ。きみ、何してるの?」

 

見慣れた青髪の少女に会った。

 

「クトリか。いや、ちょっとティアットの歯を磨いてて---」

「えーー!ティアット歯磨いてもらってたのー?いいなー」

「…そう……」

 

そんな声が聞こえてきた。聞こえてきた方を向けば、コロンとネフレンが覗いていた。二人とも寝間着を着ており、寝る直前だということが伺える。

 

「ああ、そういえばティアットって虫歯だったっけ」

 

と、クトリが察してくれた。しかし、それで止まらないやつもいる。

 

「えぇーいいなぁー!あたしも磨いて欲しいー!」

「もう、コロン、さっき自分で磨いたじゃないの」

「うぅー…でも…、」

「それに、もう寝る時間でしょ。ほら、行こ。

ごめんね。そ---」

「いや、良いぞ。別に減るもんじゃないし」

 

それじゃあ、と続けようとしたクトリを遮ってそう言う。

それに、ティアットのようにに自分だけでで磨いていると、磨ききれずに虫歯(のなりかけ)にしてしまうことがある。だから、ここは確認も兼ねて一度見てやった方が良いだろう。

 

「えぇっと、それじゃあお願いしようかな」

「ああ、任された。

というわけで、だ。コロン、ここに寝転んでくれ」

 

そりゃあ、と言って、頭を打ちつけるようにして膝の上に飛び乗ってくる。

もちろんなんとなく予想ができていたので、難なく受け止める。

歯を磨く。いつものように優しく、傷つけないよう。口が小さく、歯の数も少ないからか、わりと早めに終わる。

 

「よし。コロン、終わったぞ」

 

そして、退いたコロンの代わりにネフレンがころり、と転がりこんでくる。

…いや、なんでだよ。

 

「…私もせっかくだから、磨いてもらおうと思って。

お手並み拝見」

「お、おう。そうか」

 

同じくネフレンも磨いていく。

クトリといえば、どこか羨ましげな視線でこちらを見ていた。

 

「ん?クトリも磨いて欲しいのか?」

「なわっ!?べ、別にそんなのじゃないわ!それに私、子どもじゃないし」

「俺からすれば子どもだよ」

 

むぅ…、と可愛らしく頬を膨らませて、抗議の視線を送ってくるクトリ。

そうしているクトリを微笑ましく見ていると、唐突に頬を掴まれ、ぐりんと首を回された。強制的に下を向かせられる。

「ヴィレム…。こっちに集中……」

 

悪い悪い、と謝り、歯磨きを再開する。

それもすぐに終わり、ネフレンは立ち上がり洗面所へ歩いていく。その際、口を開けないからだろうが、こちらを見て小さく手を振ってくる。

それに応えるように手を振り返す。

 

「それじゃ、おやすみ。

一応わかってるとは思うけど、明日は朝食当番だからね」

 

そう言って、自分の手にあった歯ブラシを奪い取り、クトリも退室していく。

さて寝るか、と思い、少し部屋を片付けていると、非常に大事なことを思い出した。

 

「あ、まだ歯磨いてなかった」

 

部屋を出、洗面所へと向かっていく。

この後、事情を聞いた他の子どもたちと洗面所で鉢合わせたりするのだが、それはまた別の話。




今回全然遊んでない……。
この後、騒ぎを聞きつけたナイグラートさんやクトリも混ざって歯磨きになったりしたらいいなー。
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