中華の街だから『中華の服』
女の子だから『中華娘娘』
男の子だけど
歌い込み、ダンスの練習、商店街の下調べ。日常生活や通学をしているうち、あっという間に当日の朝
「スタッフさんは、一昨日からステージ作ってくれてるって、殿」
「この阿吽の呼吸。さすがPROJECTTEAMだな、カイト」
朝食を済ませ、一旦着替えに各々家へ。先行しているプロデューサー三人のもとへ向かうため。つまり、公演や稚児行列の舞台、商店街へ移動しようと。車のガレージスペース前へふたたび集合する。と、嬉しい出来事が
「がくサン、それ、かっけぇす。刀の鍔、デザインいっすね」
「だろう、気に入ってんだ。季節も良くなって、ようやくシメられるじゃない」
談笑する男性陣、上下お揃い。明るめのベージュ、ジャケットとパンツスタイル。シャツや靴、ベルトが違うくらい。ああ、弟だけが七分丈スリット入りのパンツ。さて、その彼。グレーのワイシャツの胸元、緩く結ばれたループタイ。白銀、刀の鍔が輝く。わたしが彼に贈ったもの。気に入っているの声にうれしさが込み上げる
「リンちゃんのかみかざりきれ~、お花はなぁに~」
「ありがとう、いろはちゃん。これね、椿の花なんだ~」
「あら、リン、ホント良いじゃないの。そんな良いの持ってたかしらね~」
いろはちゃん、めー姉が、髪飾りを褒めてくれる。そのわたしたち、紫様曰く『お嬢組』の格好もお揃い。薄桃色ドレスワンピースに黒のボレロ。バックやアクセサリーなど、小物は違う。天使様は、白のロングベストにスプリングセーター。男の子は、ハーフパンツ。女の子はプリーツスカート。仲良しメンバーの『お揃い』衣装。わたしの頭上に咲き誇る、紅白椿。あの日は、覚え始めた化粧をして
「あ、リンちゃん似合ってるね、それ~。ちょっと大人っぽい。椿の花『和』のお花だけど、今日のお洋服にも合ってるね~」
「神威のに~さんのタイもカッコイイ。センスが光ってますね~、あ、刀の鍔でこちらも『ゎ(和)』で~す」
多少の事情を知っているめぐ姉、IA姉。あえて『二人を一緒』に褒めてくれる。珍しくイタズラっ子モード
「でねでねリンちゃん、ぽ兄ちゃんどうかな、カナかな~」
「に~さん、リンちゃんどう思ぅ~、ご感想~ぅ」
互いの姿の感想を求めてくる。彼とわたし、目が合う。数秒間見つめあっていると
「ナイスツーショット、がくリン」
ミク姉の声で、意識が帰ってくる。どうやらわたしは魅入っていたようだ。完璧な彼の格好良さに。当の彼がどう思って数秒間を過ごしていたかは、今になっても分からない、が
「うん、リン、カワイイじゃない。いや、化粧の効果もあるな『綺麗』に寄ってる感じ。今日のドレスにもよく似合う」
そう言って、頬を撫でてくれた。嬉しさ、照れくささが込み上げて
「がっくんはいつも通り」
なんて返した、やや早口で。変わらず微笑む彼の鳩尾(みぞおち)辺りに、頭突きをカマシテ
「だって、い~っつもカッコイイもん。今日もかっこいい」
歯が浮く台詞を言ったものだ、と今は感じる。身じろぎ一つしない彼が抱き留めてくれる格好。一応学習して、お化粧が付いてしまわないように『頭突き』を選択
「うっあ~何このフンイキ~。周りにキラキラが付きそ~う。ぐっじょぶ、がくリン」
「ま、カッコイイなんて言われれば嬉しいじゃない、リン。さて、というか、まだ撮ってたのかミク」
「でも、これって完全オノロケじゃね~の~」
わたしの肩に手を載せ替え告げる彼。撮影中のミク姉にツッコミを入れる。その彼に突っ込むリリ姉
「ゎあ~、すっごくいいフンイキだったよ~。リンちゃんと神威のに~さん。朝から良いのみた~」
「って、照れくさいっ、これ。どうしよ~ピコきゅ~ん。うわ~ほっぺた熱いよ~」
「じゃ~、Mikiちゃんが付けてる、もふもふファーもかわいいですよ。なんてど~ですか~」
両頬を包み、悶えているIA姉。の横で、ピコ君にのし掛かるMikiちゃん。に向けて、照れる台詞をいうピコ君。益々頬を染め、のし掛かりに行くMikiちゃん
「な~に言ってんの、Miki。おまえ達、どこから観ても『バカップル』って感じじゃない、ピコ」
「ぅわ~、こっちも萌え萌え~」
上手に切り返す紫様と、益々もって悶えるIA姉
「も~ちょっと観ていたいけどね、あんた達。そろそろ出発しないと間に合わないわよ~」
「首都高って、何時渋滞が起こるか分からないんだよ。さ~あ、出掛けよう」
『新婚さん』の二人に声を掛けられる。さすが夫婦。イヤ、始まりの二人。わたし達のリーダーだ
「よっしゃぁ、向かおうじゃない目的地へ」
「ぃくぞ~、ぉ・ま・え・達~」
「「「「「「「「「「お・ま・え・達~」」」」」」」」」」
彼の口調を真似したのはわたし、ではない。元『おまえ』嫌いのIA姉。その号令で向かう街。わたし号車の車内では
「あら、レン君、今日のFragrance(フレグランス)も良い香りですわぁ」
「甘い、い~にお~い。レンくんのにおいと混じるからかな~」
「ちょ、くつきすぎっ、ルカ姉っ。ミク姉、乗せないで、膝に頭ぁ」
レンが大変にかき回されていた
「ぅ~ゎ~、も~ぇ~。レン君もてもて~」
「IAね~変な勘違いしないで~ぇっ」
あはは。たどり着いた商店街。店の佇まい、昔ながらの良いアーケード街。商店街の会長さん、わたし達を案内してくださる。まぐろ専門店二軒、お刺身やうなぎのお店が多いことに喜んだルカ姉。わたし達の地元とは、少し違う空気感。でも、温かな雰囲気は通じるものがある。商店街の皆さんと交流し、暖かい空気が生まれる
「では、打ち合わせに入らせていただきます。まず衣装合わせから」
わたし達のプロデューサーが告げる。案内されたのは、服屋さん。衣装は商店街の提供で、という希望だった。なんと、この日にあわせ、衣装はすべて作って下さったのだという。天使様、稚児行列の衣装はさしずめ『オダイリサマとおひな様』という風情
「わ、想像してたのと違う。やった、おれ足軽だ~」
「ははは、レン、似合ってるよ」
足軽の鎧を着けるレン。カイ兄に褒められてご機嫌。ルカ姉ミク姉も黄色い声を上げ、レンを褒め称える。そういえば片割れは『神威道場』で剣道着の他、最近、面や銅も着けて練習している。それも相まってか
「リンちゃん、たいがドラマのおひめさまみたい~」
「うふふ~ぅ、ありがとうっユキちゃん。わたしも想像と違って嬉し~い」
褒められてテンションが上がる
「いあいあも似合ってる。かあいい」
「ありがとぅ~カルちゃん。ぉ稚児さん、楽しみだな~」
わたしは十二単『風』の着物、やや重い。IA姉は少し違った稚児和服。髪飾りの瓔珞が倍、かわいらしい
「楽しみだね~、IA姉」
「神威のに~さん、早く来るとぃぃね~」
カル姉に商店の皆様に『大人扱い』されたことがうれしいわたし。IA姉が『お稚児さん』なのに、わたしは『姫』役に選んでもらったから。数日前に文句を言ったのは、何処の誰か。完全に上機嫌。着替えを済ませた彼もやって来て
「お、みんな似合ってるじゃない。これは、本格的な出陣行列になるな。気合い入れ直そうじゃな~い」
腰に、楽刀を差しながら言ってくれる。さらに気分を良くするわたし。お店に飾りたい、という洋服屋さんのご希望『出陣』する面々一同で記念撮影。そのカメラマンに、なぜかミク姉が混じっていた。出陣行列の打ち合わせを済ませる。足軽レンが、紫の彼を呼びに来て、勝ち鬨(かちどき)の声をあげ、行列を開始するという
「本格的じゃない。明日は大役を仰せつかったぞ、リン姫殿、レン兵卒。IA姫、お内裏様(おだいりさま)とおひな様も。各々方、気合いを入れられいっ」
芝居がかった声を上げる、紫様
「「「「「「「えいえいお~、おやかたさま~」」」」」」」
行列組、全員ノリノリ。一変して、ゲリラコマーシャル、商店街ライブの衣装は『チャイナドレス』だ。同じ町に、一大中華街がある、まさに『此所ならでは』という風情。曲の演目も、中華系しばりなのでドンピシャ。正午丁度に、中央駅でゲリラCMをする予定。早々に着替える。その途中で、こんな一コマ
「あれ、わたしとユキちゃん、いろはちゃんは、なんでズボンなの」
デザインの違いに気付くわたし。三名だけ、異なる箇所
「ああ、ま、気にしなくて良いと思うわよ、リン。そっちのが似合ってるわ」
「それ、うちも思うよメイコアネさん。リンちゃんいいっ。元気いっぱい、チャイナ娘娘(にゃんにゃん)ってカンジで」
多分、理由は分かっていたんだろうが、言わないめー姉。本心の感想を述べてくれただろう、Mikiちゃん。単純なわたしは、見事煙に巻かれ、上機嫌で着替えを終える。更衣室にあてがわれた部屋を出る。男性陣と合流
「お、センセ似合~う。そ~きたか、以外~」
「これなら、少しは見栄えるかと思いまして」
髪をセットし、眼鏡を外したキヨテル先生。確かに『先生モード』より『ロックモード』の方が似合っている
「ああ、リリィさんもお似合いですよ。大腿部は、もっとしっかり隠して頂きたい所ですが」
おもむろに眼鏡を掛け、リリ姉を観た先生の感想。褒められた当の本人、照れ隠し。キヨテル先生の背中を何度も叩く
「アルさん、迫力がありますわ」
「ホント~、天下一の武道会とかにでてそ~ぅ」
ルカ姉、Mikiちゃんの言葉に、構えを見せるアル兄のサービス精神。男性陣、女性陣。デザインは多少異なる。女性は提灯半袖、男性は袖無し。スリットは女性の方が深く、腰まで入り、脚はハイニーソックス。履く靴はハイヒール。男性は、中華ズボンとカンフーシューズ。ファーの付いた扇は共通のアイテム。わたしと、天使様は同じ格好。膝丈の中華ズボンにカンフーシューズ。差異はあっても、全員お揃いの格好
「ほっほ~う。分かってるじゃね~か、主催者様。が、一点惜しいな~。生足か、網タイツにすればもっとエロ―」
「おい、我が主様よ、文句あるか」
「何一つ問題ありませんよね」
獰猛笑顔。胸の前、拳の指を鳴らす紫様。ふたたび、眼鏡を外すキヨテル先生。神威組プロデューサー、光の速度で、わたし達に背を向ける
「ははは、でも素晴らしい出来映えだね。これからは衣装として使わせていただきます」
『提供元、しっかりアピールして』とわたし達のプロデューサー。お店の皆さんに頭を下げる
「ってゆーかさ、おれは、すっげえ不満なんだけど」
足軽衣装には大喜びだったレン
「え~、レンちゃん超似合ってるよ~。ピコちゃんも激萌え」
男組の中、2人だけ提灯袖。深めのスリット、腰履きのスパッツ。頭の上にはサンザシの花飾り。レンに至っては、オデコを出して、括っていた髪は解かれている。さあ『どちら』と聞かれたら『中華男子』より『中華娘娘』のレン、顔中不満。完璧に『娘娘』のピコ君は、女性陣と同じ格好。こちらは、心底楽しそうだ。これは、主催者様の意向ではない。女性プロデューサーの悪ノリだ
「かるには分かる。おひめさまも~どの素晴らしさ。うふふふふ、かあいい『レンちゃん』と『ピコちゃん』」
「俺、カイト、レン。三人ユニットのレン、造語まで出来ちゃったじゃない」
「あ~、レンと天使を混ぜたヤツだよな、おにぃ。マジ、ピコと並べると完璧ドルフィー『薔薇の~』みたいな」
朗らかな神威の兄妹。ゴスロリドール様のソフトホラーアニメ、その主題歌を口にするリリ姉。益々沈んでいく弟
「あ、でも頭の花飾り、リリ姉と一緒~。ちょっと羨ましい、姉妹みたいでさ」
「服の色も同じよねぇ。リンとレン、リリィで『三姉妹』ね。ふふっ、可愛いわぁ」
爽やかに無自覚にトドメをサスわたし。にこやかに引導を渡すめー姉。二人の『爆撃』で沈没しかかる弟
「まあ、レンのチャームポイントなんだよ。男の娘に見えるのって。お姉ちゃんがリンの双子ちゃん。可愛いわけだよね」
慰めに行くカイ兄。ただ、その言葉も『雷撃』と聞こえてしまったようで、完全に撃沈される弟。ただ、その言葉で吹っ切れるレン。沈んだ船はよみがえって宇宙(ソラ)を飛ぶ
「明日商店街で歌いま~す。お団子、ちまきの直販もするから、み~んなでき・て・ね~」
「歌って踊りもしちゃいま~す。とっても良い商店街だから、皆さん、脚を運んで下さ~い」
中央駅の前、ロケバスから降り立つわたし達。たちまちに人波に囲まれる。わき起こる、ありがたい歓声。駅前でのゲリラコマーシャル。ピコ君と共に、超積極的に『男の娘』な仕草をレンパツしたレン。お姉様方から、黄色い悲鳴を浴びていた。帰りのロケバスで燃え尽きていたけれど。宣伝を終えて14時、商店街に戻って私服に着替える。遅めの昼食。ぶらついて、好きなお店のお総菜を買おうと提案するのは、めー姉。何故なら
「今日はもう、この後オフでしょう。ホテルに入って、飲み始めない、神威君」
「飲む気満々じゃない、メイコ様。ま、いいか。でも、明日が本番って忘れるんじゃないぞ~」
昼酒モード全開の女王様。早めの夕食になってしまった。まあ、明日のことを考えれば、早めのほうが良い。いや、呑まないのが一番か。主催者様が用意して下さったホテル。その日の午後は、ラウンジ貸し切りで。ただ、食事は商店街のモノを食べて欲しいとのこと。好きなお総菜を買って帰る事になる。カイ兄、リリ姉も提案に乗る
「じゃあ、銘々別れてお総菜買おうか、殿。オレは、めーちゃんに付き合うよ」
「拙者も邪魔して宜しいデゴザルか、カイト殿。メイコ殿は、きっと酒屋へも行かれるユエ」
「かるも行く。最近のお酒屋さん、じゅーすもたくさん。種類がたくさん、もりだくさんさん」
酒好きのアル兄も続く。カル姉がソフトドリンク選びに参加
「ウチはセンセとお菓子見ようかな~。みんなで行こうぜっ」
「「「「みんなでいこ~う」」」」
「リリちゃ~ん、ゎたしも甘いの選びたいな~」
天使様は、リリ姉、キヨテル先生と手を繋ぐ。この時は別行動、IA姉が加わって、それぞれ別れ、目的のお総菜へ
「神威さん、お刺身を見に行きませんか。ワタシ、先程のお店が気になりますの」
彼をさそうルカ姉。背の違いからして仕方ないのだが、な~んとなく上目遣いのおねだり顔
「付き合おうじゃない、ルカ。珍しいな、俺誘うのって」
そうでもないと、勝手に思うわたし。京の都でも、腕組みで買い物に行っていたじゃない。心の何処かが『嫉妬』のサインを送る『付き合おうじゃない』という、彼の声。破顔するルカ姉に反応したのだろう
「がっくん、わたしも行っていいかなぁ」
「いいじゃない、リン。一緒に行こう」
「もちろんですわ、リンちゃん」
断る事などきっと無い。そんな子供の考えを、見事に裏切らない彼と姉。ここまで来て、よく気付かなかったものだ。自分の中の『想い』というものに
「アニキ、アニキ~、うちもお魚食探しに行く~。ピコきゅん、行こうよ~」
「Mikiちゃん、一緒します~。かむさんっ、ぼくもお魚さん食べたいです~」
恋人繋ぎに手を繋ぎ、わたし達と歩き出すのは、Mikiちゃん、ピコ君の仲良しペア
「ボクはとにかく肉、見に行くぜ。命の源お肉様」
メンバーから、肉食獣とさえ表されるテト姉。ジャブを乱打、跳び蹴りを虚空に放ち、一目散に、肉系総菜店へ向かう
「じゃ~、わたしはお野菜かな。果物も見たいかも~」
「っす、グミさん、自分もいっすか。荷物持ちまっす」
お魚、お肉に、お野菜。バランス大切。葉物惣菜を探しに行く、めぐ姉、勇馬兄。ここら辺が、メンバーの良い個性が表れる所
「おれはご飯モノ探そっかな~。さっき見た中華ちまき、美味そうだったし~」
「わたしもレンくんと一緒に行こ~。さっき白ネギ山盛りにしてたお店が気になるんだ~」
片割れはミク姉と歩き出す。各々作戦行動を開始。彼と手を繋ぐわたし、と手を繋ぐルカ姉。ヘタをすると、いや、しなくても。あの日は見られていたかもしてない『子連れの超美形若夫婦』に。その美人二人に手を引かれ、連れられてきた鮮魚店。お造りを品定めしていると『新鮮なの捌くよ』と大将の声
「わざわざすみません」
頭を下げるルカ姉、特別の扱いに恐縮する。旬魚のお刺身盛り合わせ。目の前で前で捌かれるお魚。肉厚のアジ、ニシン、シマイサキの刺し盛りが完成。ルカ姉好物の、トロの切り落としまで別に用意してくださる。オマケに付けてくださったのは、おまけというには豪勢を極める、牡丹エビのお刺身。値引きまでしてもらい、恐縮しきりで会計を済ませ、店を出ると
「わあっ、美味しそう。ありがとうございま~す」
「申し訳ないですぅ、明日は頑張ります~ぅ」
素晴らしく美味しそうな香り漂う、別の店先、Mikiちゃん、ピコ君。喜びと申し訳なさが混合された声をあげている
「そっちも心配り、頂いちゃったみたいじゃない。店長さん、本当にありがとうございます」
二人に混じって頭を下げる、紫の彼
「あ、神威のアニキ。すっごいよ、肉厚のうなぎ~。白焼も蒲焼も」
「鰻ご飯、サービスで頂いちゃいました~。絶対おいしぃですよ~」
この商店街を盛り上げて欲しい、そんな声が聞こえてくる。気がつけば人だかり。中心にわたし達。もの凄くありがたい。記念写真、握手にサイン。ここにいるメンバー、心からお礼を言う。皆さんと交流を深める。こういう『あたたかさ』モールには無い。気がつけば、甘い物も、天津も、両手に持たされる。ニンニク使ってないから安心して。誰かが教えてくれる
「ありがとう~みんなさ~ん」
「明日はヨ・ロ・シ・ク~」
わたし、上半身をおってお辞儀。紫様、お礼を言って、別れを告げる。ホテルに向かう、わたし達一団
「すっごいね~ピコきゅん。うちら来るだけで、こんなに喜んでもらえるなんて~」
「明日、本当に頑張らないとですね、Mikiちゃん。期待に応えなきゃですぅ」
驚きに、表情が呆けるMikiちゃんの隣、拳を握るピコ君。その両手にも、お総菜の袋がいっぱい
「CMもやったし、後は本番。力尽くそうじゃない」
「神威さんはまず、露払いのお役目がありますものね。リンちゃんも」
出陣行列、稚児行列の事を言うルカ姉。わたしはお役目を想う。とても楽しみになってくる
「ツユハライ、行列、盛り上げようねがっくん」
「出陣しちゃおうじゃな~い」
15時半にはホテルに入る。まず向かうはラウンジ。両手一杯の心配りを置くためだ
男の子だけど『中華娘娘』
中華の街は大歓迎
中華の街で、迎える夜