仲良しで居られる方法
思いついた恋人ごっこ
まだ恋人に成れないの
午後七時十五分
いろは、酸辣湯麺でゴキゲン。食べ終わって今、オリバーと、お菓子を食べながらじゃれてる
「だけどびっくりです。ユキ、前はからいのきらいだったのに、たべられるようになりました~。おなすも、ぽ父さん、カイトさんすごいです」
「にいさまも、かいとさんも、おりょうりがじょうずです」
ユキ、リュウトも、酸辣湯で上機嫌。嬉しくなるじゃない。意外な話の振り方、から、話に花が咲く
「ね~ユキちゃん。わたしもね、がっくんのおかげでお魚好きになったんだよ~。昔、苦手だったのに」
「にゃ、リンちゃんお魚きらいだったんだ~。あたしはお魚好きだけど、ぽ~に~さんのはもっと好き~。骨までたべられる~」
そう、それで食べてくれたんじゃない、リン。思い出す
「おれが食べた後だったよな~『がく兄の魚、骨がな~い』って」
「あの後、勢いづいて食べ始めてさ。ごはん、サバ味噌でおかわりしたのなんて、初めてだったよ」
「ほんと、はじめの頃からね~、神威君。双子ちゃんのこと、気に掛けてくれてたの」
そうだった、レン。笑顔全開『骨のないお魚だ~』って、リンが嬉しそうだった。だから、信じられなかった、カイト。メイコ、リン、魚、嫌いだなんて
「神威さんとリンちゃん、それにレン君『血族』以上の結びつきだと思いますわあ。リンちゃんは特に」
「同じ一族で『恋仲』なんて、なんかゾクゾクしちゃう~。ふふふ、神威の妹だもんね、リンちゃん」
ルカミクの反応。血族同士、しかも『一婦多妻』は不味くない、なんて思ったけど。問題ない、あくまで『遠い』親戚じゃない。親戚の、親戚の、従兄弟、位の遠い親戚。ミク、ゾクゾクするんじゃない。やっぱりレン、保護しておいて良かった。大体
「それも大人同士なら、逃げ道があるじゃない。許されない、決定的に、俺とリンじゃ」
「いいな~、レンは恋人に成れるんだよね。ミク姉とはさ~」
「リン、おれ決めたから。ルカ姉と恋人に成れるまで、ミク姉とも恋人に成らないって」
真顔で告げる、レン。切なげな顔に変わる、姉二人。その前に立ち上がって
「ね、ルカ姉、リンとがく兄みたいにさ、仲良しでいて。ミク姉、誰よりも仲良しで、いて」
この双子、心の強さ、叶わない。この子達、人生の道標(みちしるべ)せめてもてあそんで欲しくない。此所から先は、ねぇ、恋の神様。ヒマツブシには、盛大につき合わせて頂きますから
「で、ね、考えた。お揃いしようかなって。二人ともさ、ちょっと目、閉じて」
変なことする気じゃあないだろうな。イヤ、それは無いな、レンに限って。あいつ、さっき決めたんだ『仲良し』でいる方法。変な勘ぐりも、俺が汚れてるトコか。でも、この間柄、年齢、何処までも繊細に行こうじゃない、慎重に慎重に。汚れちゃってる悲しみに、痛々しいほど怖じ気づけ。うん『歌』といい『詩』といい、やたらと頭に浮かぶじゃない。勝手に思う、俺。さっき渡した、ヘアピンを取り出すレン。あ、お揃いってそれか、はは
「手鏡貸して、カイ兄。二人とも、目、開けて」
二人の間に座り直し、手鏡を見せるレン。さっきピコが、Mikiの髪で使ってた手鏡。三人、似たような髪の上げ方、おでこの連鎖
「たまにさ、お揃いしようよ。おれ、クセっ毛だから。ふたりと同じように、はムリでもさ。今度、ヘアピンも揃えて」
「まぁまぁ、レン君、ミクちゃん、かわいらしいですわ~」
「はわわわ~、ルカ姉、レン君、か~わいい~~。わ~動画残したかった~」
仲良し、三人。レン、イイ方法見つけるじゃない
「NoProblem(ノープロブレム)ッ。今回のVacation(バケーション)は拙者モCameraman(カメラマン)でゴザルッ。Standby(スタンバイ)しておいたでゴザ~ル」
「アルさんナ~イス」
出来ることをヤル、それがメンバーの共通項。アル抜かりなし、動画を残す。ミク大喜び
「がく兄とリンみたいにお揃い。ね、恋人できなくてもさ、いいじゃん。仲良しでいて」
「もちろんですわぁ、レン君。まぁまぁ~、こんなに可愛らしい悪戯を~」
「前髪おそろ~い、わ~レン君ナイスアイディア~」
イイ子じゃない、レン。二人のことを考えて、導き出した、仲良し法。実際可愛い、オデコ三連星
「わたし達だっておそろいだも~ん、ね、がっくん」
俺とリン、色は違えど、なんとやら。七分丈、珍しいズボンの甚平。姉弟揃って、面倒くさい恋模様。姉弟揃って、対抗心。姉弟間のことについては。その動かぬ証拠
「なんだよ~、おれ達だっておそろいだもんっ」
ほらね、レンも対抗。姉弟揃って、眉毛ハの字。前歯を見せて意地張る双子。大人の姉弟なら、気恥ずかしいと思うかもしれない。このやり取りは。それ程に
「純粋な子に惚れ込んでる。熟々(つくづく)罪だな」
「ワタシも神威さんも『重傷』ですわね。キヨテルさんが、最も『軽傷』ですの」
「如何でしょうかね。私も大概なうつけ者だと感じていますよ。そろそろ眼鏡、かけ直しますか」
重音がおとなしいと思ったら、そうか、半眼テルがおっかなかった、のか。テルが眼鏡を掛けると、テーブルに突っ伏す重音。ルカ、テル、共に自覚があるじゃない。年の差
「センセ~っ、それじゃ、センセが好きなウチもワルじゃんかぁ」
「ルカ姉も、レン君だってっ。わたしだ~い好きなのに~」
「もぅ、がっくん、ソレ言わないでよ。むぅ~わたしが悪いみたい」
抗議の言葉が、それぞれ好意の対象から帰ってきた。リリ、ミク、リン
「いえ、リリさんは悪くありません。何を言ってみても、私達が悪いのです。このような、垢抜けない私に、ですよ。リリさんのような、華やかな少女が恋をされた。私が、惑わしてしまったのです。リリさんが、私を『魅力的』と感じさせてしまう。自惚れながら、その様に振る舞ってしまった。結果が今の状況なのです」
大人が子供に我慢を強いる。それが『良い意味での教育』みたいな物でなければ、大人が悪い。子供を惑わす、悪い大人
「ご謙遜を、キヨテルさん。ふふ、リンちゃんの告白の日に申しましたわぁ。キヨテルさん、魅力的で・す・の。ワタシも悪い大人ですわ。レン君の素敵さ、ミクちゃんの可愛らしさ。心奪われてしまいましたの。我慢すべき事が、耐えきれません」
「ルカ姉ぇ、ねぇねぇ」
言って、レンの上に身を乗り出す、ミク。レン、照れっ照れ。オデコ出し、おあつらえ様。目を閉じて、おねだりミク
「うふふ、本当に、イケナイ大人、ですわ」
ミクの両頬、両手で包んで、おでこに、ちゅ~。百合百合しい光景に、メンバー、歓声があがる。これ、目の前で観てるレン、大変じゃない
「え~、大人に見えるけどな~、ミクちゃんも」
「オトナとボクたちは、コイビトダメですか」
いろは、子供の頃年上は、みんな大人に見えるじゃない、オリバー。長々おでこちゅ~、ルカミク。その行為は、たまりかねたレンが、逃げ出そうともがくことで強制中断。姉二人にしがみつかれて、脱出不能、レンジタバタ
「そう、大人と子供は許されない。良く覚えておいて。だから、気を付けてって言うじゃない。へんな大人について行っちゃだめ~って」
「いないでしょ、大人のお母さんと、子供のお父さんなんて。そういう事なのよ」
子供は護れ、俺、注意喚起。NiceAssist(ナイスアシスト)メイコ。その例え、すごく解りやすいじゃな~い
「でも、レン兄も大人に見えるけどなぁ」
「りんちゃんも大人っぽいです」
又上がる、天使様の声。ユキとリュウト。俺、さっき思った事、つげる
「子供の頃は見えるじゃない。歳が離れた子供もさ『大人』に。大人に成れば解る。今しか出来ない事を楽しんで、天使様。何時か言ったじゃない。将来を考えながら、さ。リンも同じ」
「うん、がっくん。さっきも言ってくれたよね、車の中で~」
隣のリン、俺、頭撫でてた。ああ、コレもう、習慣だわ、治んない。イヤ、治す気ナイ
居ないよね大人と子供
大人と子供の恋人 居ない
居ないよね子供と大人
子供と大人の恋人 成れない