許されないから、今もまだ仲良し
許されないからこそ
言って欲しくない
「にゃ~ぁ、素敵だな~、恋人って。あたしのって『恋』なのかな~、オリバー君への『好き』って気持ち~」
「イ、いろはちゃんッ」
積極的、いろは。その『好き』はどんな好き。育っていく、子供達。ピコMikiは、ギリギリ純真側だけど。完全な純粋恋心。いろはが宣誓
「いろはちゃん、オリ君のコト、どんな好きなのカナ~」
「あのねっ、グミちゃん達も好きだけど、にゃ~んか違うのっ。オリバー君だけ、すごく好き。あ、何だろ、結婚したい人、オリバー君っ」
確信的恋心。まぁ、結婚って『恋』だけじゃあないけど、これは決定的。いろはの隣に座るオリバー、真っ赤っか。照れてる照れてる、内股気味で、口を覆い隠す
「これは決定的ねぇ。オリバー、いろはの事、どう思ってるの~」
「わ~、イイな~、子供っプル」
ふふふ、メイコ、イイのかな。俺達大人が嗾けて(けしかけて)でも、問題は無いじゃない。Miki言う通り『子供カップル』なら
「ほ~ら、オリバー、勇気だせ~っ。いろはのこと、どう想ってんだ~」
「恋心を抱くことは、決して悪い事ではありませんよ。私とリリさんのような場合でなければ」
リリ、オリバーの肩に両手を載せる。実際、恋心『だけ』なら、罪じゃあ無いのかもな、テル。イヤ、ダメか、大人が子供は
「ゴメン、いろはちゃん」
あ、悲しい顔、いろは。リリ、固まった。俺も実際思った『断る』のかって。メンバーに緊張が走る
「ボ、ボくね、ワカンナイノ『恋』って。好きッテ、ナンナノカ。デモ、いろはちゃんとイッショ、ボく、一番たのしい」
必死に想いの言葉を紡ぐオリバー。海が紡ぐ歌、コンセプトのまま
「Memberの中で、いろはちゃん、いちばんすき。だ、ダメカナ。エットネ、いま、これしかいえない」
ダメなわけ無いじゃない、オリバー。イイ男気見せて貰った。いろはの目が潤んでる
「オリバー、良く言ったっ。好きなんだな、いろはのコト。ソレが恋、恋人決定、いろはとオリバー」
リリが、二人を抱きしめる。この夏休みは、恋の色、か。カップル二組目が誕生。いろはとオリバー。この組み合わせは、注意事項ナシ。手探りで、身の丈に合った付き合い方していけばいいじゃない。俺達より先に、恋人したって、まぁ構わない。いや『倫理』だの『親視点』みたいなモノから言えば、正すべきなのかも、じゃない。でも、12歳、いろは。13歳、オリバー。何も問題ない、何も間違いない。仮に『おませ』したとしても。その心配も
「いろはさん、オリバーさん、おめでとうございます。お二方も、仲良く、清らかに、ですよ。心も身体も、育つまで、です」
無いと思う、テルが言うように。二人が『年齢』でなく、もう少し。心と身体が、大人に『近付く』までは。俺達の中で育った二人なら
「さぁさぁさ~あ、盛り上がってきたね~。騒ごうよ、にっじっか~い(二次会)」
お、カイト、酔い始めたんじゃない、デコカイト。テンション上がってる。イイじゃない、子供ップル誕生記念祭。ミクレンルカ、一婦多妻爆誕生祝
「Ye~s、Yaha~、Coupling(カップリング)記念祭でゴザ~ル」
「わ~い、お祝い始めよ~う」
撮影を続けつつ、アルがコルクを飛ばす。子供用シャンパンもどきの。ミク、撮影しながら、オイオイ
「ミク、お前も祝われる立場。オデコサンド、飲み物注ごうじゃない。レ~ン、ホスト役をやろうじゃな~い」
「二人にそそいであげようカナ~、カナカナ~」
「っす、メグサン、何、注いだらいっすか。ジ、自分もホストす」
レン、注文を、姉に訊く。勇馬、役を買って出る
「さぁて、俺も姫の世話、焼かせて頂こうじゃない。リン、何が食べたい」
「ん、ここに有るものでイイ。今がっくんの席まえに有るもので~」
って、酒の肴が多いじゃない。まぁ、さっきまで隣に座ってた(今、勇馬の横)めぐが持ってきた、甘味も、多少はあるけれど
「だって、リクエストしたら、がっくんと離れちゃう。わたし、今はがっくんとくっついてたい。部屋だって、離れてるんだから、今は一緒っ。なでなで~がっく~ん」
お姫様の不意打ち、そんなこと言われると思ってないじゃない。うっわ、何コノ照れくささ。あ~、きっと今、俺耳まで真っ赤
「もぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~」
「リ~ンやるじゃ~んっ、おにぃ、真っ赤っかだぜ~」
「あにさまっか。かるが届ける、りんりん、りくえすと~」
IAが、とんでもなく萌えている。リリカル、妹に冷やかされる。イイじゃない、身体まで熱っついから、冷やかして~
「でもね、ぽ父さん。ユキには見えるよ、恋人同士。リンちゃんとぽ父さん、恋人同士に」
チラッと隣のリュウトを観て、頬を染め、ユキが言ってくれる。昼間も言ってたじゃない。きっとこれは、ユキのお気遣い。そして恋、し始めてるんじゃない、リュウトに
「だって実際、熱々だよね~、リンちゃんとアニキ~ぃ」
「差があるのに、違和感が無い感じカナ~」
違和感なし、か、Miki、めぐ。でもそれはさ
「だってまだ、仲良しだから。きっと違和感が無いんだよ、めぐ姉。ユキちゃん、わたし、恋人にして貰えないから」
そういう事。リン、益々もって、頭をすり付けてくる。で、仕方ない、思い返せ。自分がリンの歳に『知ってた』じゃない。マセタ知識
「少しずつ、知ってる。恋人なら『しちゃうコト』まだ、がっくんに言わないだけで」
「そっか、ありがとう、リン。気遣ってくれて。そしてゴメンね、我慢を強いて」
リンの言葉に納得。俺はどれだけ罪深い。どうしてこの子は、俺なのか。俺はどうして、リンなのか。ま、本当に『神のみぞ知る』んじゃない。恋の神様が弄ぶ(もてあそぶ)俺達を
「リっリ、リン~~~~~、何知ってるのぉ、恋人ぉっ」
焦るのはお兄ちゃん、カイト。オイオイ、俺以上に焦るんじゃナイ
「ん、カイ兄とめー姉がしてるみたいなこと~。ぎゅってしたりしてるの。ルカ姉みたいに、オデコにちゅ~とか、腕組みで歩くとか~」
まだ、可愛いLevel(レヴェル)で良い、とか思ってたら
「一緒の部屋でね、一緒に眠る、と・か」
見上げてくる、リン。待てまてマテ、何ソノ意味深な言葉と、表情。焦って、余計な事言いそうになった瞬間
「あ~、でも、一緒に眠ったコトあったよね、がっくん。NYで、一緒のベッドで~。あの日はまだ、大好き『お兄ちゃん』だった~。今はダメなんだよね、恋人したら『愛してる~』になっちゃったから」
あ、焦った、どうなる事かと。求められたら、どうするか。レンを保護しておいてナンだけど。この顔でせまられたら、正直危ない。そんな表情を浮かべるくらい、成長したじゃない、リン
「少し湿気が有りますね、眼鏡、外しておきましょう」
重音の眼が煌めいた瞬間、ナイス、テル。防壁発動、重音沈黙。ルカ、タバスコをテーブルに置く。重音シフト展開、ありがとな、みんな。まぁこの流れなら、そろっとリンが感じ取って
「テト姉~、昼間からさ、何か『変なこと』言うよねぇ」
ほ~ら、看過出来なくなって、リンご機嫌斜め。不機嫌に急降下
「へぅへぅへぅ、だってよ~ん、リンタン」
あ、重音忘れてるか。なら、思い知っておけ。俺は止めない
「わたし、今、テト姉より『大人体型』って、さっき言われたよね。な~に、わたし、子供扱いしてさぁ。告白の日、言ったよね。今わたし、テト姉の『言おうとしてた単語』知ってるよ『ろ』がつく」
この辺りも成長か。ちなみに、俺、ソレじゃないから。で、しんどくなっていく、ダメだ、俺
「ここ、お山の中だよね~。ここなら、見つからないと思うよね~。テト姉、一人くらい、わたし達が、ダマッテれば~。ねぇ~え゙、テト姉、ここで良い『埋葬』の場所。あ、湖に『水葬』でもいいかなぁ」
置いてあった、肉切りナイフを片手に、リン。迫力あるじゃない。重音、命乞いをはじめる。ははは。リン、しばらく、ナイフの逆刃(さかば)を、自分の手に当て、足を組む。どこぞの場末の賭場風情。仁義を破った客みたい
「少しは懲りようよ、テト姉さん。そりゃリンも怒るよ。そう扱って欲しくないのに、何度も言われたら」
「権利の侵害になるかもねぇ『人として』の。リン、勝てるんじゃないかしら」
「では『相談相手』をご紹介しましょう。私、友人におりますから『法律』に明るい人物が」
カイト、妹を思って、やや不機嫌。カラカイと戒めが入り交じる、メイコ。テル、かけ直した眼鏡をつまむ事で、照明をあてる。光るメガネ君に
「ま、好きに吐かせておけ、戯言(ざれごと)どうせ治らない。別に俺はどう言われたってイイじゃない。ま~ぁ、リン相手の言動は、気を付けたほうがいいんじゃない、か・さ・ね」
メンバーに『乞う』仕草を続ける重音。この状況は良くない。集団ナントカみたいで。仲良く行こうじゃない
「リン、ご機嫌治して。俺は思ってるじゃない。大人に成っていく、リン。早く恋人に成りた~ぃな~ぁ、って」
「冗談よ、アネキっ。事の次第で、冗談じゃなくなる・け・ど」
冗談じゃあない、か。リン、みんなに大切にされてる。事の次第で、かメイコ『法的処置』リンが、可愛がられる。俺は、それが嬉しくってしょうがない
「シカシ中々の気迫でゴザッタ、リン殿」
「ホントに恐かったよ~ぅ。カワイイリンちゃんに戻って~ぇ」
それな、アルIA~。可愛い、何時ものリンに戻って
「へぇ~、そんなキレ方、珍しいじゃん、リン。おれとケンカしたときは、もっと『わ~~~~~』って騒ぐのに」
「静かに怒ったリンちゃんの方が『本気モ~ド』のリンちゃんなのかもね、オコモ~ド」
そうなんじゃない、レンミク。怒りにまかせて喚くより、理性的に『キレる』方が、何十倍も恐ろしい証し
「キヨテル先生も、静かに怒りました~。あの時も恐かったです~ぅ」
「あ、古都の時カナ、ピコ君。先生に『必殺技』が出来た」
「必殺、めがねくろ~、だね、グミね~さ~ん」
重音に、テルが見舞った技、観てた面々、思い出反芻
「てとさま、へんなこと、めっ。みんなも、めっ、てとさま困る。りんりん、め、はやくカワイイ、いも~とも~ど。かるの妹」
カル、イイ子。あの子なりのお説教。重音、俺達、全員に。仲良しモ~ドに戻ろうじゃない
「ガクサンって、キレね~っすね。いっつも余裕でカワス(躱す)感じス」
「あ、わかるぜ、勇馬~ぁ。おにぃ、大人の余裕ってカンジ~。怒ったことね~もん。ムッカツク、あの○○祭りの時だってさ」
「にいさまは、いつもれいせいです」
勇馬『大人(笑い)』に成ったら、みっともない。腹立てたって、解決しない。リリ、怒る前に考える、冷静に。キレたら、その後のどうなるか、を。それが大人(笑い)の嗜みじゃない。リュウト、そんなことない。あの日の事を思い出す
怒っちゃう事がある
自覚があるから
怒っちゃうこともある
大切な人