Re:CREATORS 〜白夜叉、創造主の世界へ〜   作:平山雑賀

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FGOのハロウィンイベントにうつつを抜かし過ぎました。


今回はオリジナル要素があります。


第十訓 結婚してもしなくても男には墓場!

東京郊外にある中乃鐘の自宅へと向かった銀時達は、そこで新たに現れたキャラクター達と会合した。

 

「それで、彼らがそう見たいだな」

「す……すみません……」

「………どうも」

 

松原は畳部屋にて座る二人の人物を見た。 灰色のパイロットスーツの気弱そうな少年と、背丈よりも大きい緑のジャケットを着た気丈な少年である。

 

「それで、こいつらは一体なんのキャラなんだよ、颯太?」

「えっと、彼はそちらにいる中乃鐘さんが脚本したロボットアニメ『無限神機モノマギア』の主人公、鹿屋瑠偉です」

 

そしてもう一人は、と颯太は気丈な少年を指した。

 

「中乃鐘さんが構成を担当した、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の主人公、三日月・オーガスです」

「なん……だと……」

 

驚愕し膝から崩れ落ちる銀時。

 

「ちょっ、どうしたのよ、銀時?」

「馬鹿野郎、ガンダムとか俺のアニメ制作会社の古株じゃねえか! それと比較しちまったら『銀魂』なんてチ○カスだぞ、コノヤロォォォォ!」

「銀時、その場合だと貴方を演じた小○旬にもあらぬ弊害が生じる。 ここはこの国の言葉である月とスッポンから、自身の作品がスッポンの位置に考えるといい」

「スッポンはスッポンでも、酔っ払ったマダオのスッポンポンと汚しゃく物が炸裂する作品をガンダム様と比べていい訳ねぇだろぉが!」

「本当にあんたは一体どんな世界から来たのよ!?」

 

騒ぐ銀時達を余所に呆れつつ、三日月・オーガスは中乃鐘に問う。

 

「それで、ここどこなの?」

「そっ……、そうです! ここはどこなんですか? 僕のいた日本っぽいですけど……、もしかして過去ですか?」

 

続けて鹿屋も問うと、答えづらい中乃鐘の代わりにメテオラが口を開いた。

 

「違う。 二人の世界の歴史と、この世界の歴史に繋がりはない。 あなた達一人一人の世界は、総て創造主の手により完全に独立したもの」

「え、つまり……どういう事なの?」

「もっと解りやすく言ってくれない?」

 

彼女の固く難しい口振りに混乱する二人に、三日月宗近は解釈する。

 

「ようするに、お前達の世界を一つの絵物語の本だと考えろ。 その中からお前達は飛び出し、描き手側の世界に来てしまったのだよ。 俺やそこにいる三人のようにな」

 

頷いたセレジアはまりねと共に、彼らが載っているアニメ雑誌などを二人に見せた。

 

「なっ、なんですかこれは! えっ、これ僕なの?!」

「……ふーん」

 

雑誌を手に仰天する鹿屋に対して、興味無さげに雑誌を捲る三日月・オーガス。

 

「それで、中乃鐘さん。 彼らとはどこで?」

「ここだよ。 自宅で『モノマギア』のオンエアを観てたらテレビ処か部屋中に変なノイズが走って……」

 

異変を感じた中乃鐘はテレビを再度観ると、黒いロボットと白いロボットが軍服の少女と戦っており……、

 

「ヤバイと思ってテレビを外に放り投げたら、そこからギガスマキナとバルバトスが飛び出すように現れたんですよ」

「あの、警察は呼ばなかったんですね」

「そんな余裕ある訳ないですし、あれらが暴れたり人目についたりしたら、会社にクレームどころの話じゃ済まないじゃないですか!!」

「そりゃあ……そうだよなぁ」

 

半泣きする中乃鐘に同じクリエイターとして同情する松原とまりね。

 

「鹿屋君だっけ、あなたの方は?」

電磁寄生体(アイオーン)との戦い前のアラートだったんですけど……」

 

鹿屋はセレジアの問いに答えつつ三日月・オーガスを横目にし、

 

「いきなり変な女の子と同時に、白いロボットが出て来たんですよ。 最初は敵の新型かと思って戦闘になって……で、気が付いたらここでした」

「そう。 あなたはどうだった? えっと……三日月君だっけ」

「んっ、呼んだか?」

「ジジイのお前じゃなくて、ガンダムの方だよ。 同じ名前のが二人いるとか面倒くせぇな、コンニャロー」

「……ミカで良い。 オルガは俺をそう呼んでた」

 

三日月(ミカ)はため息をつき、

 

「俺もよく覚えてないけど、そいつが言ったとおり急に戦闘になって、気付くとそこの太った人がいた」

「太ったは余計だよ!」

「ここに飛ばされてから、もう一度彼女に会った?」

「いや、知らないけど」

 

 

突っ込む中乃鐘を無視しつつ会話を進めるセレジアと三日月(ミカ)

 

「けど彼女が目的を遂行するには、キャラクター達の存在が不可欠」

「すると、マジカルなんとかって子とか騎士も」

「変わった銃を使うあの男も」

「あの人柱力まがいのガキもかよ」

「向こうにつく者達は皆、ここに来る可能性は高い。 彼女は私達がここに来ることも想定の筈」

 

銀時達はこの世界で戦った相手を思いだす。

 

「あの、もしかしてまだ何か起きるんですか?」

「世界存亡の危機らしい。 諦めろ、俺はもう諦めた」

 

色々とな、と中乃鐘の肩を叩く松原。

そしてセレジアは鹿屋達に告げる。

 

「ことの元凶は全部あの女の仕業よ。 そしてあいつはこれからこの世界……そして私達がいた世界全てを壊そうとしてる。 メテオラの予測だと、あいつは自身の計画に反抗する存在を消す可能性があるって事なのよ」

 

しかし、状況が激変し続けることに鹿屋は許容できず立ち上がり、

 

「いい加減にしてくれよ!! もうあなた達が何を言ってるのか、僕にはさっぱりだ! 今までだって、僕は酷い争いを強いられて来たのに、またここでも命懸けな目にあわなきゃいけないなんて、もううんざりだよ!」

 

激昂する鹿屋に中乃鐘は頭を抱える。

 

「ああ、始まった」

「設定通りの逆切れっぷりだな、おい」

「もう結構です、こんな訳の解らない話は!」

 

更に激昂する鹿屋は隣の部屋へと行き、

 

「この世界が滅ぼうがどうしようが僕には関係ない! 僕のことは放っておいて勝ってにやってれば……」

「ねぇ、ちょっと聞いていい、太った人」

 

三日月(ミカ)の唐突な問いかけに中乃鐘は一瞬戸惑う。

 

「なっ、なんだい、三日月君」

「俺が死んだ後、鉄華団の皆は無事なの?」

 

その言葉は銀時達の顔色を蒼白させた。

 

「しっ、死んだって……」

「颯太殿、どういうことか説明を」

「……彼、三日月・オーガスは最終回で、仲間達を敵から逃がす為の囮として戦って……命を落としました」

 

颯太の口から語られる三日月・オーガスの物語に一同は口を閉ざすも、

 

「俺のことはどうだっていい……。 でっ、どうなの?」

 

そんなことは無関心に三日月(ミカ)は再度中乃鐘に問う。

その鋭い視線に中乃鐘は息が詰まりそうになるも、

 

「……生きてるよ」

息を絞り出すように答えを返した。

 

「彼らは生きてる。 生きて、自分達の人生を歩んでいるよ」

「そう……。 えっと、そこの赤毛のあんた、名前は?」

「セレジアだけど……」

名を聞いた三日月(ミカ)は銀時達の正面に向き、

 

「力いるなら……手を貸すよ。 荒事しか役にたたないけど」

「なっ……!」

「ちょ、ちょっと待って下さいよ!」

 

しかし納得がいかない鹿屋が戻って三日月(ミカ)に詰め寄り、

 

「あなた、死んだんでしょ! なのにもう一回死ぬような目に会いに行くなんておか……」

「煩いな……」

「痛だだだだっ……! 折れる、折れますっ!」

 

掴みかかろうとすると、三日月(ミカ)は直ぐ様その手を片手で取り押さえ強く捻った。

それを銀時は言葉で静止を促し、皆の気持ちを代弁する。

 

「おい、そこまでにしておけ。 マジで折れるし、鹿屋とかの言い分も大体解る」

 

だから、

 

「説明してくんねぇか? どうしてそんな考えになったのかをよ」

「別に、俺は自分を犠牲になんて思ってないよ」

 

鹿屋の手を離し、三日月(ミカ)は己の心情を語った。

 

「俺の仲間に昭弘ってのがいてさ、あいつが言うには"人間は死んだら新たな命になって生まれ変わる"……転生って言ってたっけ」

「最初はさ、また皆に逢えると思って少し期待なんかしてたけど……やっぱり死んだ人間が、生きてる人達に逢えないのは直ぐに解った」

「それに、あいつらはもう自分達の道を歩んでて、そこで新しい自分達の居場所を作ってるなら、尚更逢いに行っちゃいけない」

 

けど、

 

「それを壊そうとする奴がいるなら、俺は今あるこの命を、あいつらの居場所を守る為に使いたい。 それが、俺の決めた答えだ」

 

銀時は目の前にいる三日月(ミカ)が、自身を写す鏡のように思えた。

姿や形の話ではなく、その心が、魂が、あまりにも己に酷似してるのである。

そして理解した。 彼は仲間の為なら受ける傷が重かろうが一人で進み続け、やがて壊れてしまうのだと言う事を。

 

「……ったく、主人公って奴はどいつもこいつも似たようなキャラ付けが多すぎるんだよ、コノヤロウ」

 

はぁ、と一息つくと銀時は三日月(ミカ)に手を差し出す。

 

「まっ、ちょっと長い付き合いになりそうだけど宜しくな。 俺は坂田銀時、銀時でいいぜ」

「ああ、よろしく、銀時」

 

そして三日月(ミカ)はその手を握り返すと、隣で手を抑えて疼くまる鹿屋を見た。

 

「それで、あんたはどうするの? 戦うの、逃げる……」

「戦いますよ、戦えばいいんでしょ! ここで空気読まずに逃げたら、僕が馬鹿みたいじゃないですか!」

 

またも逆切れになる鹿屋だったが、決意は定まったようである。

 

「くっそぉ……、絶対に生きて返ってユイナちゃんとデートしてやるぅ……!」

「ユイナちゃんって?」

「ヒロインですよ。 鹿屋君が片想い中の」

「男としちゃ、童貞のまま死ぬなんてご免だろうよ。 セレジア、後で胸でも揉ませてやれ」

「うるさい死ね、プータロー」

「では、私の胸を……」

「お前、揉めるほど胸な……ぐほっ!」

 

銀時の悪ふざけに呆れるセレジアに、軽はずみな発言に彼の鳩尾に拳を叩きつけるメテオラ。

 

「結構です。僕、歳下が好きなんで。 やるなら(ミカ)にお願いします」

「いや、俺……もう(アトラ)がいるから」

 

 

 

………。

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ?!」

 

銀時及びキャラクター達は三日月(ミカ)の発言に度肝を抜かれ叫びだす。

 

「妻って、えっ、結婚してんの、お前!」

「ほうほう、中々やるな」

「うっ、嘘だぁー!」

「颯太殿、これは私の魔導師人生を越えた衝撃。 詳しい説明を」

「なっ、何言ってるのよ皆。 こっ、こんなの、男の子が一方的に相手を俺の嫁って……言ってるだけでしょ。 そうよね、颯太君?」

 

それぞれ特有に驚くも、真実なのかと颯太や作家達に問う銀時達。

 

答えは……、

 

「さっ、最終回手前の話で……」

「いたしちゃって……るんですよね」

「子供も……いるもんな」

「しっ、新婚合体GO旦那ぁぁぁぁぁっ?!」

 

謎の言葉を残し倒れる銀時とメテオラ。

セレジアは恐る恐る三日月(ミカ)聞き出す。

 

「いっ、一応聞くけど、あなた……歳はいくつなの?」

「十八だけど」

「……相手の方は?」

「十四ぐらい」

「じゅ、十四歳の母ぁぁぁぁぁっ?!」

 

続いてセレジア・ユピティリア(十九歳)もまた、膝から崩れ落ちた。

そんな光景に取り乱す颯太。

 

「ちょ、大丈夫ですか皆さん!」

「やっぱ……すげぇよ、三日月(ミカ)は」

「もう、チーズ蒸しパンになりたい」

「歳下の子に、先を……越された……」

「はっはっはっ、これはまた重症だな」

「笑ってないで手を貸して下さいよ、みか……じゃなくて宗近さん!」

 

笑う三日月宗近に助けを乞う颯太の横で、

 

「三日月さん、師匠と呼んでいいですか」

「……なんか、更に鬱陶しくなった」

 

鹿屋は三日月(ミカ)に対して謎のあこがれが目覚めていた。

銀時達の心労が完全に癒えるまで、数分もの時間が過ぎる。

 

その影で新たに動く者達に気が付かずに……。

 

 

 

 




今回は新キャラが仲間になる展開を軸に書きました。

次の展開も、ある程度に考えておりますが、更なる他作品からの新キャラについては未定です。

次回更新については気長にお待ち下さい。

追伸。
FGOの下総ピックアップ最後の日に、二万課金して2時にガチャ回したら、柳生のお爺さんと武蔵ちゃんと頼光さん以外全部引けました(既に武蔵と頼光は持っている)。 後、刑部姫も引けました。 イエイ。


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