Re:CREATORS 〜白夜叉、創造主の世界へ〜 作:平山雑賀
久し振りの投稿になりました。
色々あってもう半年もかかりましたが、私は元気です。
いつの間にか東京喰種が完結してましたが……。
それも参考にして物語を書いていきたいと思います。
夜。
とある高架の脇にある小さな児童公園にて、一つの影が見える。
金糸の髪を後ろで束ねた軽装甲の女騎士、『被造物』であるアリステリア・フェブラリィだ。
身に付けていた鎧は傍に積み、己が作ったかまどを前に野営していた。
また新たに、一人の人物がかまどに照らされる。
「其処許か」
アリステリアの前に現れたのは学生服の少女、同じ『被造物』の煌樹まみかであった。
「ダメだよ、アリスちゃん。 公園で無断キャンプなんて」
「あるものは使うまでだが?」
「アリスちゃんがどんな世界から来たかは解らないけど、ある程度はこの世界のルールを守らなきゃダメ」
まみかの叱責にアリステリアは顔をそらす。
「あっ、そうだ。 こんなの買ってきたんだよ」
アリステリアの隣に座り込んだまみかは、持っていた紙袋から箱を取り出した。
それには彼女と瓜二つの少女がプリントされており、『マジカルスレイヤー・まみか カレーの甘口』と書かれている。
「其処許だな」
「見かけたら嬉しくなって、つい買っちゃた。 これを見ると、私が『物語の登場人物』なんだって思うよ」
「……ああ、嫌にでもな。 まみか、其処許はあの『軍服の姫君』の言葉を信用できるか? 世界の『改変』を」
唐突なアリステリアの問いに、まみかは膝を抱えてかがり火を見つめた。
「私の世界、物語にはアクマリンって悪い敵がいるの。 『微笑みの力』を守る為に、私と大切な仲間達で一緒に戦ってたんだ。 辛い事や悲しい事もあったけど、皆が支えてくれたお陰で今の私がいる」
「では、其処許の願いは『改変』にてその宿敵を消そうと?」
「ううん、私はそれを望まないよ。 私の世界の、私の物語の問題は私の力で解決しなくちゃダメ。 私はただ、あの子が私に助けを求めてくれたから、それに答えるだけだよ」
アリステリアちゃんは? と、まみかは隣にいる女騎士を見る。
「私は王の娘として、王国と民をウンターヴェルトの軍勢から守る為立ち上がった。 だが、無尽蔵な魔物共の猛攻に国は疲弊していくばかり。 その最中にてあの女が現れた」
アリステリアはその時を思い返しつつ、枝をかまどの火にくべた。
「創造主に運命を変えさせる……、そう言って私をこの世界へと連れて来た。 あの時は悪夢に思えたよ。 私の記憶にあった国も民もその全てが絵物語に過ぎなかったと」
「アリスちゃん……」
「例え私の世界がこの世界の道楽の一つだとしても、私は私の世界を救ってみせる!」
手にしていた枝を握り潰しまた火にくべるアリステリアに対し、まみかはある事に気づく。
「王の娘って事は、アリスちゃんってお姫様なの?」
「確かに私は神聖ウルターシュタインの姫であるが、騎士として戦場に赴いた時から女である事を捨てた身だ」
「うーん……でも、見てみたくなったな私、アリスちゃんのドレス姿。 きっとすごく綺麗なんだと思う」
「茶化さないでくれ……」
剣幕した雰囲気から打って変わり、女同士による談笑が園内に木霊すると、
「あの、すみません」
一人の人物が彼女達に近づいた。
まみか達が振り返ると、そこに立っていたのは衣服がボロボロの五十代位の男。
男は何やら困った顔で二人を見る。
「道をお聴きしたいのですが……」
彼女達は気づく。
彼もまたこの世界とは違う物語の世界の登場人物であると。
「あの、失礼ですがお名前をお聞きしても宜しいですか?」
まみかが問うと、男は少し困惑するも優しく答えた。
「えっと、僕の名前は犬屋敷壱郎と言いますが……」
○○○○○○
被造物対策本部が開かれてから翌日の事、
「颯太の様子がおかしい?」
松原の仕事部屋にて寛ぐ銀時と宗近達は、来訪したセレジアの言葉に眉をひそめる。
「そうなのよ。 顔見せに彼の部屋に入ったら何かそわそわしてたから」
「そりゃ思春期の男子の部屋に突然入ったお前が悪いわ。 あんぐらいの歳の男はベッドの下やPCフォルダに性欲をひた隠し、誰もいないスキ見て利き手動かしてんだからよ」
「はっはっはっ、颯太も男であるからなー」
「あなた達に聞いた私が馬鹿だったわ……」
頭を抱え呟くセレジアは、自身の所持する携帯の着信音に気付く。
この携帯は政府より、緊急時の連絡用として渡された物だ。
「どうしたの、メテオラ? ……解った! 銀時と宗近も一緒だから直ぐに行く!」
「おい、セレジア。 何があった?」
先程とはうって変わった剣幕な表情に銀時達も動揺する。
「メテオラから、新しい『被造物』が現れたって。 どうもヤバイ奴が来たみたいなのよ」
つづく
クロスオーバーする作品は銀魂、東京喰種、刀剣乱舞、鉄血のオルフェンズ、いぬやしきにて以上になります。
番外編として、もしもこのキャラクターが出てきたらと言う話も書いていきたいと思います。