Re:CREATORS 〜白夜叉、創造主の世界へ〜   作:平山雑賀

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第二訓 人間関係は第一印象からが大事!

「……でっ、誰かこの状況を説明できる奴いる?」

 

銀時は首裏を掻きつつ、破壊跡が痛々しい広場を見回す。 目に入るのは、先ほど銀時が殴りとばした魔法少女の格好をしたツインテールの少女。 その魔法少女に先ほどまで怪我を負わされていた赤毛の女戦士に、その後方に控えるローブを身に付けたショートボブの白髪の女。 もの影に隠れ先ほどからこちらを傍観するメガネをかけた少年と中年の男二人組に………、

 

「たっく、人の出番取ってんじゃねぇよ、オッサン」

 

一つの若い声が皆の視線を奪った。 女戦士のすぐ横に現れた一人の青年、黒い木刀を手にサングラスをかけた長身である。

 

「こっぴでぇな、此処は。 そのガキの世界とは構造が違うみたいだし無理ねぇけど」

「おい、俺と同じように木刀持ってるお前。 赤いズボンを股ぐらまでピッチリと上げやがって。 足が短い銀さんの嫌がらせ? つーか、お前見てると知り合いのドS警官がチラつくんだけど」

 

ふと、男二人組を横目にした銀時は、少年が何かを口ずさむのを目にした。

……何か知ってやがんな。

 

「おい、よそ見すんなや、オッサン」

「オッサン言うな。 俺は……」

 

自分の名を伝えようとした銀時は、上から馬の嘶く声を耳にする。 空を見ると、宙に光の翼を生やした白馬が飛んでおり、

 

「そこをどけ、下郎っ!」

 

その上に何かが跨がっていた。

騎士だ。 長い金糸の髪を後ろに束ねた、厳つい鎧を身に纏った女騎士だ。

女騎士は右手に持つ西洋の馬上槍を構え、銀時を目掛けて特攻する。

 

「新手かよっ!」

 

銀時は木刀を斜めに振り降ろおろし槍の矛先を受け流すも、女騎士は騎馬を旋回させ再度銀時を狙う。

そして銀時もまた武器を構える寸前、

 

「じゃあ、俺から自己紹介するか」

 

青年が木刀を女騎士へと向けた。

 

「これは神木黒凪丸。 そんでもって……」

 

青年の背後に青白い透明な人影が現れる。 薙刀を手にした女武者だ。 その光景に銀時は、

 

「スッ、スタンドだとぉ?!」

「スタンドじゃねぇ! こいつは俺の相棒、『板額』だ!」

 

青年の声に応じ、女武者『板額』は女騎士へと襲いかかった。 薙刀による一閃を、女騎士は手にしている槍の先を下に向け縦にし防ぐ。

だが、

 

「これはテレビ通販で買った木刀、『洞爺湖』」

 

それはもう一方の攻撃を見過ごす事となった。

 

「そして俺は、『万事屋』の坂田銀時だっ!」

 

銀時による胴の一撃は見事に決まり、女騎士は馬上から転がり落ちる。

 

「おっ、おのれぇ……っ!」

 

女騎士は直ぐに態勢を立て直し、倒れていた魔法少女を抱えて銀時達から距離をおいた。 その瞬間、彼らを見る女騎士の憤怒の表情は美顔ゆえに怖さを際立たせる。

 

「アッ、アリスちゃん……」

「マミカ、ここから離脱する」

 

意識を覚ます魔法少女を確認した女騎士は、舞い戻ってきた馬に跨がり彼女と共に上空へ飛び去った。

 

「あっちゃ〜。 オッサン、あんた美人に嫌われちまったな」

「うっせぇ、悪ガキ。 今度はてめぇの腹を殴っぞ」

「おお怖っ」

 

 

ケラケラと笑う青年を無視し、銀時は怪我を負っている赤毛の少女の下へ走った。 彼女に声をかける銀時であったが、その返答に対し剣を向けられ、

 

「安心しろ。 少なくともボロボロなお前さんを傷つけるつもりは無ぇ」

 

ため息をつき、そっと手を差し伸ばす。

 

「取り合えず、こっから離れんぞ。 人が集まってきた」

「……解ったわ」

 

赤毛の女戦士セレジアは銀時の手を取り立ち上がった。

 

 

○ ○ ○

 

都市部から少し離れた廃墟にて、黒い軍服の少女はある本を読んでいた。

 

「坂田銀時。 創造主によって作られた物語で、己が創造物だと理解しながら生きる存在」

 

彼女が手にしているのは漫画、『銀魂』と題が書かれているものである。

 

「何故お前はそれを受け入れられる? あれほど悲惨な過去を創造主によって描かれて、何故笑っていられる」

 

軍服の少女はそれを宙に放り投げ、

 

「気に入らんな」

 

自分を中心に無数の軍刀を召喚し、本を射ぬいた。

 

「この享楽の神々どもの恐るべき世界で、お前がどう向き合うか見物だな」

 

次々に放たれた軍刀によりバラバラとなった本は、紙吹雪となって少女の上を舞う。

 

「神々の地に、制裁を……」

 

 

 

 

 

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