捻くれ者の2人   作:ゆさ

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き、切りどころが分からない。


一色くれは1

 得点8・1・1で勝利し、A級1位になりました。一色隊です。

 東さんに後輩育成の手本にならないと言われました。一色隊です。

 まあ、異色のチームだよね~。

 トラッパーの小町ちゃんはさておき、トラッパーもどきの俺とアサシンスタイルの八幡は他が見習おうと思ってできるようなものじゃないからね。

 うんうん。

 さーて小町ちゃんの特訓に付き合いますか。

 といってももうあんまり教える事無いんだけどね~。

 ん?

 

「小町ちゃ~ん、作戦室前でなにしてるの~」

「くれはさん、しぃー」

 

 ほう、静かにせよとな。

 一体何を見てるのかな~? どれどれ。

 

「せんぱーい、炬燵でだらけないで下さいよ~」

「無茶言うな。ついさっき出水と米谷にランク戦付き合わされたばっかりなんだぞ、休ませろ」

「じゃあ炬燵に入ったままでいいので勉強手伝って下さいよ~、私も春からは総武高に入るんですよ~?」

「勉強の手伝いならくれはに頼めばいいだろ、あいつ無駄に頭良いんだから」

「兄さんはまたどうせ風間隊か那須隊か開発局ですよ~。なんか色んな所から呼ばれてますからね~、先輩とは違って」

「はいはい、ブラコンブラコーン」

「別に今の発言からブラコンの要素ないじゃないですか!」

「いや、行動を把握してるだけでも十分だろ」

「兄さんは私には構ってくれないんです~! 先輩~教えてくださいよ~」

「くれはの代わりを俺に求めるな」

「……にぶちん……」

「は?」

「良いから教えてく~だ~さ~い~!」

「あー分かった分かった、教えてや――」

 

 あちゃー目が合っちゃったね~。

 こういう時はあれだよね。

 

「逃げるぞ小町ちゃん!」

「あいあいさー!」

「てめぇら何ニヤニヤ見てんだ!」

 

 怒りはするものの炬燵からは出ない八幡を置いて、小町ちゃんと一緒に逃げる。

 炬燵からは意地でも出ないあたり流石だな。

 

「って事であの空間は甘すぎるから訓練室借りていい?」

「……私は構わないけど……良いの一色君?」

「ん? 何が?」

「手の内がバレちゃわない?」

「今日はそういうのじゃないから大丈夫」

 

 現在那須隊の訓練実にお邪魔している。

 この後那須の指導も頼まれてたからね。

 弟子1号那須、弟子2号小町ちゃん、弟子3号双葉。

 いやーみんな立派に育ったもんだ。

 

「さーて始めるよ小町ちゃん、グラスホッパーは?」

「当てる物!」

「エスクードは?」

「妨害する物!」

「よし! じゃあやろう」

「はい!」

「……そういう目的で作られた訳じゃないと思うけど……」

 

 那須が何か言ってるけど知らない知らない。

 さあ、訓練開始だ!

 

 

 

「そうそう、スパイダーとエスクードで動きを制限してラストのメテオラだよ」

「なるほど……」

「……ねぇ小町ちゃんってトラッパーよね?」

「はい、そうですよ?」

「さっきから訓練内容シューターじゃない?」

「どっちも出来ればなお良しだろ。戦術の幅が広がる。といってもまだA級で通用するレベルでは無いけどね~」

「今後も精進していきます!」

「うんうん。良い事だ。俺はこれから那須と訓練するから先戻ってて良いよ~」

「はーい! ではでは失礼します。ごゆっくり~!」

 

 ごゆっくりって。訓練だからゆっくりはしないよ小町ちゃん。

 

「さて、始めようか」

「引き続きになるけど大丈夫?」

「いつもの事だから問題ないよ~」

 

 那須とのバイパーの打ち合い。これが楽しんだまた。

 

 

 

「ん~今日はここまでかな~」

「はっ……はっ……」

「まだまだ予測が甘い。特に着弾地点。点で攻撃するように見せかけてシールドを貼らせた上で回り込ませろ」

「……はい!」

「うん。良い返事」

 

 那須の頭を撫でる。弟子3人は頑張った後に撫でる事を所望する。

 小町ちゃんや双葉は年下だし身長差もあるから違和感ないけど。

 同い年で身長もそこそこある那須を撫でるのはちょっと違和感。

 まあ、本人の希望なので気にしない。

 

「それじゃ、また~」

「うん……またね」

 

 

 

 そしてやって来るのは風間隊。

 

「風間さん、いますか~」

「あ、一色君。風間さんはもう少し後で来るよ」

 

 三上に作戦室に案内される。

 お願いしてるのは俺だけど、時間指定してるのは風間さん。

 でも風間さんは毎度の如く遅れてくる。忙しいんだなぁ。

 そのため毎度の如く三上に案内される。歌川や菊地原は居ない。

 はっ! もしかして!

 

「なぁ、三上」

「うん? どうしたの?」

「三上って隊内でぼっち?」

「…………へ?」

 

 おや、首を傾げられた。違うようだ。

 

「ほら、ここに来ると三上っていつも一人じゃん」

「あ! いや、それはたまたまだよ! たまたま! 隊のみんなとは仲良くしてるよ?」

「そうなのか」

 

 八幡の同士では無かったのか。

 いや、八幡も隊内ではぼっちじゃないよ。あいつは自称ぼっち。

 三上としばらく話してるとようやく待ち人が来た。

 

「一色、早いな」

「いやいや、風間さんが遅いんですよ~。お疲れ様です」

「まあ、色々な」

 

 風間さんが三上をチラッと見た。

 どうしたの~?

 

「それより今日はどうする?」

「5本勝負でお願いしま~す」

 

 風間さんと訓練室で斬り合いを行う。

 いや~正確な動きですわ~。

 

「一色、お前は俺と同等の接近戦が出来るのに、どうしてランク戦では奇抜な方法を扱う」

「そりゃ~あれですよ。そっちの方が確実だし、余力を残せるじゃないですか」

「A級相手に余力の心配か……?」

「あはは、そうすごまないで下さいって。俺たちボーダーの敵ってネイバーじゃないですか。ネイバー相手に余力を残さず全力を出しきったら、更に追加で来た時に動けないじゃないですか。だから訓練以外の戦いは、余力を残して勝てる様に心掛けてるんですよ」

「……お前は常にボーダーとして戦ってるという訳か」

「まあ、これでもA級1位の隊長で――No1オールラウンダーですから」

 

 おっと、風間さんの剣戟のスピードが上がったぞ~?

 別に煽ったつもりはないんだけどな~。

 

「総合で俺に勝った事への嫌味か……?」

「まさか。それにまだアタッカー記録では俺の方が下じゃないですか~」

「まだ。なぁ……」

 

 あれ~不味ったかなー……

 風間さんのスコーピオンを剣の形をしたシールドで受け止める。

 

「それが改造したシールドか?」

「はい。シールドにスコーピオンの機能性を付けてみました~。防御力は少し下がりましたが弧月も防げるスコーピオンです! 威力はライトニングにも劣りますが……」

「……お前はトリガーを変な使い方をする事に長けてるな。シールドで空を飛ぶのもそうだ」

「あれはシールドを的確な角度で配置し、的確な角度で踏むだけですよ。それだけで空は駆けれます」

「それはお前のサイドエフェクトがあってこそだ。普通は出来ん」

「そうですか~? 俺は人より少し頭が良いだけですよ。 それに最近那須がコツを掴み始めてますよ~」

「……お前は那須に更に機動力を与えるつもりなのか……」

 

 弟子の強化に妥協はしません。

 どうも一色くれはです。




 
 一色くれは
 個人総合:3位 攻撃手:3位 射手:2位 万能手:1位
 サイドエフェクト:瞬間思考加速
 メイン:バイパー、アステロイド(改)、グラスホッパー、シールド(改)
 サブ:バイパー、スコーピオン、エスクード、バックワーム
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