ソラヒメ司令部
「なぜ呼び出されたか分かるかい?」
目の前には胸には多くのバッジから章まで付けた女性がいる。
「いいえ、全くわかりません。」
俺は答える。
「だろうな。何も悪いことはしてないからな。」
じゃあ、なんで呼んだし?
「それは君に佐世保鎮守府に移動してもらうためだ。」
「は? あそこは海軍の所有地ですよね? 司令長、とうとう頭にウジでも沸いたんですか?」
「………相変わらず口が悪いね。まぁ、いいさ。どうせ行くことになってるんだからさ。」
「ふざけんな行き遅れババア」
「………流石に私でも泣きそうになるよ? まだ、29だよ?」
「はぁ、もういい。どうせ行かされる事になるんだし、要件は?」
「ブラックであるそこを立て直して欲しい。」
「寝言は寝て言え。」
ブラックを立て直せ?
無理だな。
ブラックで活動してきたところはその娘が精神に異常出る。
そんな娘達を立て直すとか無理に等しい。
男性ならまだしも女性だからね。
「言うと思った。ソラヒメ司令部総本部長『美月空』(ミツキウツホ)の名において命令する。佐世保鎮守府に行き、そこの鎮守府を立て直しなさい。」
「うっわ、出た出た命令だよ。はいはい、ソラヒメ西方司令部副部長『鳳凰院龍士』(ホウオウインリュウジ)了解しましたよっと。」
俺は適当に言った。
「あ、行くのはもういいですけど、秘書機と俺が指揮していた第1部隊を連れて行きますね。」
「は? ちょっと⁉︎ そしたら西方司令部の戦力が!」
「いやいや、第二部隊がいるっしょ?」
「いやいや、ね?」
「ね? じゃねぇよババア。」
「…………もう、泣きそう。」
「しらねぇよ。んじゃ、身支度しますか。」
俺は司令室を出た。
「あーダルい。面倒い。」
「司令官、大丈夫?」
「ああ、ゼロか。」
扉の近くに待機していた零戦のゼロが話しかけてきた。
純白の着物に、日本刀を携えて、おかっぱの白髪と赤い目特徴的な幼女だ。
「今度は何処に出撃する?」
「あー、残念ながらしばらく出撃は無しだ。」
それを聞いたゼロはこの世の終わりのような表情をした。
そうだった。
ゼロは戦闘狂だったんだ。
「司令官、私いらない子?」
捨てられそうな目で見てくる。
「いやいや、そう言う事じゃなくて、俺が海軍の基地に移動する事になったんだよ。」
「? 司令官は空軍だよね?」
「そうなんだけどなぁ、命令なんだよ。」
「命令なら仕方ないよね。」
「A6M零式艦上戦闘機のゼロ他5名の第1部隊は、佐世保鎮守府に共に移動する。第1部隊の長としてゼロは準備出来次第俺のところに来い。」
「了解!」
ゼロはすぐさまその場から駆け出した。
「さて、俺も準備しますか。」
俺は自室に向けて歩き出した。