俺は今近くの海岸に来ている。
何故かって?
そりゃあ夢の中の槍の威力を確かめるためだよ。
「アイツはあの威力を出したけど、俺はどうなんだろうな?」
俺は右手にあの禍々しいくらい槍を出す。
「さて、実証してみるか。」
俺は槍を縦に掲げた。
よお、俺は天龍だ。
あのクソ野郎に昨日の事を文句言いに行こうとしたら、執務室から出て来て海岸に行きだした。
「何やってんだ?」
アイツは海岸に着くと、いきなり禍々しい黒い槍を出した。
は?
艦娘でも無いのに?
艤装でも無いのにか?
そんな事が頭の中を渦巻くが、その思考はすぐに中断された。
いや、中断せざるを得なかった。
アイツはいきなり槍を縦に掲げた。
「突き立て!」
その瞬間に槍にあった赤いトゲみたいなものが消えていく。
それと同時に力の奔流が迸る。
「喰らえ!」
その瞬間にスパークをが迸る。
(おいおいおいおい、これ冗談じゃねぇ!!)
「13の牙!!」
アイツは槍を下ろし、ゆっくりと引く。
「『最果てにて輝ける槍』!!!」
技の名前なのか?
ロンゴなんちゃらと言った瞬間に槍を突き出す。
その瞬間、正面の一直線上が黒い闘気に埋め尽くされる。
その力の奔流は止まる事がない。
それどころか海や空を巻き込み、全てを呑み尽くした。
しばらくしてその奔流が治ると、驚くしかない光景があった。
「な、なんだよこれ………?」
自然災害でも言い表せねぇ。
しいて例えるなら、神罰か?
アイツがいた足元から直線上に、しかも、未だに海が割れ、地面が抉れ、空にかかる雲が割れているから。
「あっちゃ〜、こりゃヤバいパティーン?」
アイツが何か言っているが頭に入ってこない。
こんなのを向けられたら俺は………いや、俺たちは消し去られてしまう。
俺の頬を冷や汗が伝う。
「これ、あいつらに見せたらなんて言うか分からんぜ? しかも艦娘に見せたら消されるとか思われるんじゃないか?」
(そりゃ思うに決まってる!!!)
「うーん、ちょっとこれはマズイかな? あと分かるので3人もこんなのが使えるのか?」
(全員に知らせないと!!)
俺はそう思い駆け出した。
「ふぅ、やっと行ったか。」
天龍が、ずっと付いてきて見てたのは知ってる。
ただ、あそこまで怯えられたら話しかけづらい。
「あれを見られてたからなぁ。」
ちょっとした気持ちで見せてみたけど、かなりヤバい感じだった。
「だってねぇ、さっきの一撃でこの惨状だもんな。」
『最果てにて輝ける槍』って言うよりは、『最果てを巻き起こす槍』って言った方がいいんじゃないか?
まあ、この後はどうしようかね?
多分全員に広げられてるはずだから、ビビられるのがオチだろうな。
俺は鎮守府に向けて歩き出した。