場所は変わって食堂
「さて、集まってもらったのには理由がある。」
艦娘は怯えた表情をし、第1部隊は真面目な表情をしている。
まずは、怯えてる艦娘に一言
「何を怯えてる? 予想だが、天龍の奴がなんか言ったのだろう? 別にアレを使わずともお前らなんかいつでも斃せる。そんなに怯えてたら話もできん。」
俺は釘を刺しておく。
その事で怯えていたであろう艦娘は警戒を解く。
まだ、警戒している者もいるが、知らん。
「まずは、一つ、こないだ潰した横須賀鎮守府の件での報酬と、ここに1人新しい艦娘が来る。」
周囲がざわめく。
「黙れ。それより重要な事だ。」
眼力で黙らせる。
全く海軍はロクなことをしねぇ。
「さっきの放送での大規模作戦のことっぽい?」
「そうだ。単刀直入に言う。ミッドウェーが占領された。」
「「「「「「え?」」」」」」
第1部隊は唖然としている。
「司令官さん、あそこには第1部隊候補の4人がいたはずではないのですか?」
「そうです。あそこには『ブラック』、『デーモン』、『シーロ』、『ファイア』の4人がいたはずでは?」
フウの疑問
他の第1部隊の連中も頷く。
「海軍のクソ野郎が撤退させたせいで占領、そいつは指揮を放棄し帰ってきやがった。」
食堂の空気が重くなる。
駆逐艦組は頭を抑えてその場にしゃがみ込み、その他の空母、戦艦組は冷や汗を流している。
「司令官、抑えて。」
あまり抑揚のない声が響く。
ゼロだ。
「気持ちは分かるよ。あそこでは、司令官は大事な人を失ったから。」
「…………。」
「だから、今は抑えて、ね?」
ゼロが言うと食堂に充満していた圧力が消えた。
「全員悪いな。あそこだけは俺の中では絶対に許せない場所だから。」
俺は一呼吸置く。
「ふぅ、作戦について話す。海上はお前ら艦娘に任せる。練度の高い奴を6名配置し、空域については、第1部隊、第2部隊、第3部隊と4名の第1部隊候補に任せる。」
「了解………司令官は?」
「俺は艦娘の援護に回る。そのための『アレ』だ。」
「なるほどね。」
「待ってくれ。」
纏まりかけたところで1人現れる。
「お前は?」
そいつはゼロをチラッと見た。
「私は長門だ。」
「あぁ、ゼロに気絶させられたやつか。」
「そうだ。意見を言わせてもらってもいいか?」
「構わん。」
「何故、そのミッドウェーにこだわる? 提督がこだわる必要などなかろう?」
「貴様!!!」
怒号と共にワンが機塔を構え出したので俺は、右手を上げて止める。
「何故止める!!」
「言わせておけ。」
ワンはまだ何か言いたそうにしていたが、俺が止めたことにより何もしない。
「つまりは、何だ? どうせ大したことじゃないからこだわるなってか?」
「そうだ。」
俺は額に手を当て、空を仰ぐ。
「はっ、ははっ! そうか、そうか。詳しい話も聞きもせず、大したことでないと片付けるか。そうかそうか。………お前、俺の事馬鹿にしてんの?」
「あぐっ!」
さっきの重圧より更に思い重圧が襲う。
「やっぱり、ブラックに当てられたところはブラックになる傾向にあるな。先入観で他人を決め、詳しく聞きもせずに決めつける。…………ブラックは根本的に潰さないと駄目か。」
俺は槍を取り出そうとした。
「「「「「「「駄目(やめなさい)(抑えろ)!!!!」」」」」」
第1部隊の全員に取り押さえられた。
「司令官やめとこ、ね?」
「司令官それ以上は看過できません。」
「司令官さん、やめときましょう!」
「いつもの貴様はどうした!?」
「司令官、落ち着いて下さい。」
「そろそろお腹が空いてきたでしょう? 美味しいご飯とお酒を用意します!」
俺はスーヨに引き摺られて食堂を出た。