翌日、俺は執務室に来た。
「おい、いるか?」
ノックをしても返事がない。
まあ、いいや。
入ってしまえばいいさ。
「おい、いるんだろ?」
執務室に入るが誰もいない。
「チッ、まだ寝てやがるのか?」
俺は寝室に向かう。
ノックする。
返事はない。
「おい、いい加減に起きやがれ。」
寝室を開けるが、誰もいない。
「どこ行きやがった?」
そうしてウロウロしていると第1部隊のゼロに会った。
「おい、あいつがどこ行ったかし知らねぇか?」
「知っていても教えない。」
ゼロはそれだけ言うと去って行った。
「クソが。なんだよあの程度でよ。」
また、しばらく歩いていると今度は電話が聞こえた。
「あれ? 司令官に繋がらない。どうしてかしら?」
俺はそっちを見ると電話を何度も掛け直している、昨日あいつを引き摺って食堂から連れ出した奴がいた。
「おい、あいつを知らねぇか?」
「知らないわよ。知ってても場所は教えないわよ。貴女はどうせ文句を言いに行くのが目的でしょ?」
そいつも去って行った。
そしてまた移動していると、
「大変です!! 司令官さんが、1人でミッドウェーに行ってしまいました!!!」
その発言に俺は目を丸くした。
「ふむ、そろそろバレる頃かな?」
俺は海上をバイクで走りながら駆け抜ける。
駆け抜けて行くと、目の前に深海棲艦が現れる。
「そこを…………どけぇぇぇぇぇ!!!」
エドモン直伝の復讐の炎を飛ばす。
それが通過した後、そこには何もなかった。
その頃の鎮守府では
「フウ、どう言うこと?」
ゼロが聞く。
「朝居なくて、寝室にも居なくて、おかしいと思って工房に行ったら、司令官さんのラム○イがなかったのです。」
食堂に全員集まっている。
「はっ、どうせ逃げたんだろ?」
そんなこと言う奴が出て来ますよね?
「あり得ません。あの人は出る前にあの一言を誰かに伝えている筈です。私たち以外に。」
そこで工房にいる明石?って人が手を挙げた。
「あの、昨日に『夜間ドライブ』に行くって言ってました。」
「「「「「「…………。」」」」」」
私達は呆然とします。
「やっぱりね。」
「これは完璧に1人で出撃しましたね。」
「おい! どう言うことだよ!?」
さっきと同じ人が声を荒げる。
「司令官の『ドライブ』って言うのは隠語でね。それは戦場に行くってことなのよ。」
「それがどう繋がるんだよ?」
「空域用戦闘バイク」
ゼロがボソッと言う。
「アレは、それを改良したもの。『海域用戦闘バイク』になってる。」
「あれ一つで島ひとつを壊せる代物ですよ。ま、論より証拠ですね。」
それと同時にジャックに電話が掛かってくる。
ジャックはスピーカーにして携帯を置く。
「はい。」
『おお、君に繋がったか。』
渋い声をした男の声だ。
『君の司令官はいるかね?』
「いえ、現在不在ですが。」
『ふむ、そうか。いや、我々の艦娘たちが丁度ミッドウェー近くの海域に遠征に行ってたんだが、途中黒い炎と共に全体が黒で赤い光が通り過ぎたと報告があったのだが。何か知らぬか?』
食堂は静寂に包まれる。
「あ、多分司令官です。」
『成る程、そうかそうか…………は?』
「だから、多分司令官です。」
『はぁ!? あやつは1人で向かったと言うのか!!!』
「恐らくはそうと思われます。」
『あの若造が! 儂等も急いで編成を組んで向かわせる。貴様らもさっさと準備をしておけ!』
その声と共に通話が切られる。
「私達も行きましょう。」
ワンは何も言わずにそのまま外に向かう。
「ワン?」
「ふんっ、準備ができてないのは貴様らだけであろう? のう、艦娘どもよ。」
ワンはそれ以上何も言わず飛び立った。
「そうだね。早く行こう?」
続いてゼロが飛び立つ。
「貴方方は悔しくないのですか? たかが1人の人間に守られるのは?」
ジャックが飛ぶ。
「むしろ、せいせいしたって思うんじゃないかしら? 司令官は理由もなく恨まれてるし。」
キャットが続いて飛ぶ。
「あ、私は後から行きますね! ラトちゃん起こさないといけないので!」
ジャックは後ろを見ずに手を挙げた。
「さてと、ラトちゃんを起こしに行きましょう。」
食堂はの艦娘は呆然とするしかなかった。