窓から朝日が差し込んできた。
「あ? あー、そのまま寝たんだったな。」
椅子に座ったまま寝たため、腰が少し痛い。
「さて、書類書っと…………なんだ? この適当な物は?」
読み上げるまでもなく、前提督が残したものだろう。
全て適当に書かれており、尚且つ見るからに虚偽報告したものの書類まである。
「こりゃあ骨が折れそうだ。」
俺は額に手を当てる。
コンコン
「司令官さん入りますよ?」
「フウか。入っていいぞ。」
「おはようございます司令官さん。今日はどのようにしますか?」
「あー、決めてない。艦娘には今日は休みと伝えといくれ。この虚偽だらけの書類を片付けないといかん。」
「え?」
フウの顔が引き攣る。
「こ、この量をですか?」
「ああ、マジであのババアをぶっ殺したいと思った。」
机の上には書類が1メートル程積み上げられ、尚且つ机が埋まっているというオプション付きだ。
「誰か支援を読んだ方が宜しいでしょうか?」
「いい。お前ら第1部隊も書類整理はできないだろ?」
「ジャックはどうでしょうか?」
「あー、あいつは整理が上手いだけだ。区別ごとになら分けれるが、虚偽だらけの書類を整理することは難しいだろな。」
一回、秘書機にしたソラヒメ達に書類整理をさせてみたが、唯一できたのがスピットファイアとキャンベラ、そしてBf-109だけだった。
その他はもってのほか。
特にMiG-25に関しては酒を飲みながらするので整理する前より散らかるというトンデモをやってのけた。
それ以降は秘書機にしてない。
ま、連れてきてないけど。
第1部隊は出来ないわけじゃないけど、苦手なのが多い。
「慣れてる艦娘に頼みますか?」
「はっ、昨日の今日で無理だろ?」
「そうでした。失礼しました!」
フウはそう言って執務室を出て言った。
「相変わらず慌ただしいヤツだな。」
俺は机に向かい合った。
「さて、目標は今日の21時だ。」
そして、書類に取り掛かった。
「司令官さん大丈夫なのでしょうか?」
「フウよ。司令官はどこにいるか分かるか? 分かるなら我に教えよ!」
「ワンさんですか。司令官さんは執務室にいますが、仕事中です。」
「む、そうか。むぅ、我にも心休まる場所は必要だというのに………。」
ワンさんは残念そうに去って行きました。
ワンさん気持ちはわかります。
私は首から掛けてある宣約のネックレスを触る。
司令官さんは宣約ができるソラヒメとは宣約をほとんどしてます。
私もその1人で、私を含め第1部隊はジャックさん、ワンさん、スーヨさんの4人です。
キャットさんはあと一つ足りないらしくて出来てないです。
キャットさんは待ってるらしいのです。
ゼロは宣誓できなかったらしいです。
話が逸れてしまいましたが、第1部隊のみんなも含めて、司令官さんが心の拠り所なのです。
少し歩いていると、ちょっと怒声が聞こえました。
「どうしたのでしょうか?」
行ってみると、口論をしてるゼロと眼帯をした艦娘がいました。
「なんだよ? 俺が間違ってること言ったか?」
「間違ってはない。けど、司令官を貶すのとは違う。」
予想ですが、あの人が司令官さんの事を悪く言ったからゼロが怒ったみたいな感じですね。
「フン、どうせ今までのクソ提督と変わらない無能なんだろ?」
マズイです!
「そう。なら「ゼロ! 探しましたよ!」……フウ?」
「どこに行ってたんですか? ちょっと訓練したいので付き合ってもらえませんか?」
「………いいよ。先に行ってるから。」
ゼロはその場から去った。
私は内心かなりホッとしました。
「お前も俺に文句を言うつもりか?」
「いいえ。」
「じゃあなんだよ?」
「貴女は命拾いしましたね。あのままゼロが怒ったら大変な事になってましたよ?」
「はっ! この俺が負けるわけねぇーだろ。」
「じゃあ、貴女は深海棲艦の姫級の群れに1人で勝てますか?」
「そんな非常識があるわけねぇ。」
信じてませんね。
今度あのようになったら私はもう知りません。
「ゼロはそれをやってのけた1人ですよ。ネット上にも上がってるので見てみたらどうです? しかも勝負は一瞬で着きましたよ。ゼロの刀の一振りで。」
その瞬間にその艦娘は顔が青くなる。
「わかりましたか? ゼロは私達の第1部隊の中のエースです。最初の負け以降は一回も損傷、追撃される事なく任務から帰ってきてます。」
ここまで言っても信じてないでしょうね。
「では、私はここで。」
私はそのままその艦娘の後を去りました。
その後はゼロと訓練しました。
結果ですか?
………負けましたよ。
これで3963戦1,979勝1,980敗2引き分けで勝ち越されました。
あの件で怒っているので仕方ないです。
今度こそは絶対負けません!