「さて、2人を呼んだのは命令が来たらゴミ掃除してもらうためだ。」
俺は執務室に来たワンとラトの2人に言った。
「ふん、我に掃除だと? 誰にものを言っている貴様」
「了解したぞ。妾の得意な絨毯爆撃で一掃じゃな。」
対照的な2人が言う。
「ワン…………エステとネイル。」
「分かっているではないか。よかろう! 我が覇道とくと見ておけ!」
チョロいやつだ。
ワンはエステとネイルには目がない。
こうして出汁にすれば動く。
実に扱いやすい。
ただ、財布がピンチになるけど。
ピピピピッ!
「はいはい、何だババア?」
『…………ねぇ? 泣いてもいいかしら?』
「ウルセェ、さっさと答えろ。」
『うぅ、分かったわよ。瑞鶴と鳳翔の行き先が分かりました。』
「ほお、早かったな。今回は勘弁しといてやる。」
『それに関しては助かります。』
「んで? 場所はどこだよ?」
そう聞くとババアは言っていいのか悩んでる感じだった。
『えーとね? 横須賀鎮守府にいるみたいなの。』
「嘘じゃねぇよな?」
『本当よ!! ちゃんと調べたんですもの!!』
ああ、この怒り方はしっかりと調べて何度も確認した時だな。
「横須賀かよ。とりあえずは酔いどれを飛ばして偵察させろ。」
『え? あの子? それはマズイんじゃない?』
「知らねぇよ。あのバ……酔いどれ俺の報告書製造機だからさ一回くらい死ぬ目にでもあってくればいい。」
『バカって言おうとしたよね? ………いやいやいやいや、そこじゃなくてあの子酔っ払ったらミサイル無くなるまで打ち続けるよね⁉︎』
「………一つだけ任務中に酒を飲ませなくする言葉がある。」
『え? 本当⁉︎ 教えて!』
「その代わりお前の財布から100万無くなるけどな。」
『それくらいいいわよ! この際だけど、私お金だけはあるのよ?』
「そっか、行き遅れは金持ちですねぇ?」
『………グスッ……………言葉は?』
「ロマネコンティ。」
『ありがと。』
「あと、こっちに酔いどれとキャンベラを派遣してくれ。」
『そっちに所属させるとかじゃないわよね?』
「違う、今回の任務にワンとラトを同行させる。いや、キャンベラ、ラト、ワンで更地にする。酔いどれは先行して、2人の救出だ。」
『そんなことしたら空軍と海軍の溝は深まるわよ!!』
「はあ? 知らねぇよ。むしろブラックと違法を暴いてやるんだから、本部には感謝されど恨まれる必要はないはずなんだよな。それで恨んだら、そいつらも協力者で帳消ししてたんだろ? そいつらも潰す。」
『うわぁ、やる事が大きいわ。』
「ハッ! ババア、テメェがそのポストに着く事ができたのは誰が汚職を暴露して首にしたからか分かって言ってるんだよな?」
俺だ。
俺がソラヒメ司令部総本部の元司令の汚職を全て暴露させ、それで退職まで追い込んだ。
『貴方には感謝してるわよ。』
「その割には恩を仇で返しているけどなぁ?」
電話の向こうからうっと聞こえた。
自覚はあるんだな。
まあいい。
「作戦開始は1時間後だ。酔いどれとキャンベラに伝えとけよ。」
『分かったわ。』
そう言ってババアは電話を切る。
「ワン、ラトこれより1時間後に作戦行動を開始する。」
「「了解(じゃ)!!」」
「まずはここに来るキャンベラと合流、酔いどれが先行して偵察と2名の救出、酔いどれが救出を確認できたら3名で爆撃開始だ。」
俺は2人を見る。
ワンは自信満々に不敵な笑みを浮かべている。
それに対してラトは緊張した顔付きである。
「ラト、あまり気を張らずにな?」
俺はラトの頭を撫でる。
ラトはくすぐったそうに、でも嬉しそうに頬を緩ませる。
「そちに撫でられると気持ちが良いのぅ。」
「ちったあマシになったな。」
コンコン
来たか?
「入れ。」
「失礼します。司令官、ただいま到着しました。」
「来たか。早かったな。」
「はい、早めに着くようにエンジンを変えて速度を上げてから来ました。」
「よし、キャンベラも来た事だ。もう一度作戦内容を伝える。
もう一度作戦内容を説明して、キャンベラの質問に事細かく説明していると後5分で作戦行動が始まるところだった。
「よし、3人とも頼んだぞ!」
「我に任せておけ! 貴様に我が覇道を見せてやる!」
「頑張って一掃して来るのじゃ!」
「司令官見ていてください。誰にも届かない高高度より一掃してまいります。」
3人は司令室を慌ただしく出て行った。
「さて、一応ロマネコンティ準備しとくか。」
俺は携帯より○マゾンの購入で探し始めた。
あれ?
酔いどれ来てなくね?
まぁ、いっか。