忘れられた龍の秘跡 〜MonsterHunter Legend 〜   作:妄猛総督

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エピソード:01 探索、浮遊大陸1

時は移ろい、メゼポルタのギルドマスターは最前線のG級ハンターを招集していた。

理由は勿論新たに発見された『浮遊大陸』である。どのような原理で浮いているのかは謎であるがそこを開拓できれば新しい発見に繋がる。

当然未知な場所なので未熟なハンターは探索に参加できない。ドンドルマの大長老は昔、何かが眠っていると聞いていると言っていたが‥‥‥。

ともかく天廊や最果ての地など切り開いていかないといけないのだ。

 

 

パローネキャラバンと連携して浮遊大陸に出発する気球船を遠目に眺めながら、これで3回目の出発を見送る。今度は範囲を広げていく方針でハンター達に伝えてある。

 

 

 

 

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「見えたぞ!」

 

「あれが浮遊大陸‥‥‥‥!!」

 

「すっげぇ、ほんとに大陸が空に浮かんでる。なんで今まで見つかってなかったんだ。」

 

「中央の大きなのを中心にして後はさほど大きくない小島で構成してるのか。だとしたら着陸地点を確保できるな。」

 

「大陸って言うけど実際大きな島が浮かんでるだけじゃない?大陸ならもっとでかいと思うんだけど?でも綺麗なとこじゃない!!」

 

 

この気球船に乗り込んだハンター達は皆最先端の戦線を潜り抜けた猛者だ。それでも新たな発見の前に興奮を隠しきれないようで双眼鏡を手にしてワイワイ騒いでいる。

 

「おーい、てめえらはしゃぐのはそれまでにしておけ。なにが起こるか分かんねえんだからな。今から先遣隊が作成した地図を配る。といってもほぼ即席な奴だからこれから俺たちが綿密に作成しねえといけねぇ。よって班を二つ作る。」

 

甲板に1人のハンターがやってくる。名前は『オルト』。今回の調査のリーダーであり、単独で【妖星のミラボレアス】を撃退した英雄である。

 

「地図を作るのは共通だ。一つは生態系を確認しながら、安全地帯、クエスト出発地点を確保だ。もう一つは何処になにがあるのか採取、採掘地点の確認。それらを地図に記録し、綿密な地図に仕上げてくること。」

 

「この浮遊大陸はかなりデカイ。この地図でも半分は記録できてない。あそこ全て記録するには最低でも五年はかかる。だが俺たちに五年以上ここにいられる訳じゃない。何度も調査員が送られてくるはずだ。帰りたい奴はきた奴らと交代する形にしてくれ。」

 

オルトの言葉を聞き逃すまいと全力で聞いている。

 

「さあ、新天地(フロンティア)の開拓だ!野郎ども、気合の貯蔵は充分か!?」

 

オオオオオオオオオオオオオオオオオオっ!!!!!!!!!!!

 

木霊する雄叫び。ハンターの声が重なり、気球船を大きく揺らすほどに。

 

気合は充分だと大きくうなずくオルト。だが彼らはこの後ここに来たことを後悔する。浮遊大陸の後方に大きな嵐がやって来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切り立った崖の中腹にある岩の割れ目。そこから鉱石が覗いていたのでピッケルを使って掘り出していく。

カーン、カーン。

 

「うし、これはマカライト鉱石だな、こっちはクラーレアム鉱石!そしてこれは見たことない鉱石だな。サンプルにしよう。おーい、そっちどうだー!?」

 

 

「似たもんッスよ!俺らの知ってる鉱石ばっかりだ!」

 

「やりぃ!新種類の鉱石掘り当てたぜ!」

 

「マジか!戻ったらお手柄じゃねえか!」

 

戦勝ムードで喜んでいる矢先背後いや、近くで崩れる音がした。

 

ドーーーーーン!!ガララッガララッ‥‥‥

 

「どうした!怪我はねぇか!」

 

「怪我はない!ただ壁が崩れて‥‥‥見通しが効かない空洞が‥‥‥‥‥。」

 

深さはわからない。信号灯を落としてみるがその光が見えないとこまで落ちたようでその明かりも役に立たない。

 

「報告だな、一旦引き上げるぞ。ここは危険だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バサッ、バサッ!

ひらけた草原のような場所で採取する組がいた。近くには林があり豊かな自然を感じられる。

 

「ふう、あまり変わらないわね。キラビートルにタロウ虫、マンリキノコギリ、あら、綺麗な蝶。図鑑にはない、新種ね!」

 

 

虫網を草むらに振り下ろし、掛かったものを確認する。

 

「?どうしたの、何か見つけた?」

 

女性ハンターと同行してた男性のハンター、ハンマーを担いだその人は地面の土を何度もすくっては捨てるということを繰り返していた。

 

「‥‥‥‥‥‥、おかしい。」

 

え?っと女性ハンターは首をかしげる。なにがおかしいのか、さっぱりわからなかったからだ。

 

 

「動物が、1匹もいない。」

 

「隠れてるだけなんじゃないの?ほら、私たちぞろぞろやって来たし。」

 

「いや、痕跡すらないんだ。植物や昆虫といった小さなものは今見つけているが、動物の足跡や糞、獣道、全てがない。」

 

その意味を理解した時、おぞましいナニカを感じ取った。第一線で狩りをするハンターだからこそ理解したことだ。

 

 

「ここは一体なんなんだ‥‥‥‥‥‥。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「く、こなくそ!!む、むぅーーーー、ディヤァアアア!!!釣ったぞおおおおお!」

 

「はぁ、喧しい!!魚が逃げるだろうが!!空気読め!この脳筋が!!!」

 

「お前も充分喧しいんだよなぁ‥‥‥。」

 

 

彼らがいるのは浮遊大陸の中央に近い大きな湖だ。ここを発見した彼らは仕事と気晴らしを兼ねて釣りを楽しんでいた。

 

この湖は地下からの湧き水で構成されているようでかなり澄んでいる。今まで釣れたものはカジキマグロ、サシミウオ、黄金魚、など彼らの知る魚だけであった。

 

 

「ふああぁ、特に変化はねぇや。眠たくなってくるわ‥‥‥。」

 

「だな、暇だ‥‥‥‥。てかあいつもう寝てるしな、さっきまで騒いでたのに。」

 

「ZZZZZZZZZZZZZ!」

 

そう、ここは比較的変化が少ない、昼間のうちは‥‥‥‥。

それに気づくにはまだ早すぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???????のエリア

 

 

それはこの浮遊大陸の主人で誰も踏み込まぬ地下深く凍てついた絶対凍土の中にそれは眠っていた。

 

 

何処からか転がって来た信号灯の明かりが消えゆく瞬間にそれを写しあげた。

 

 

 

体型は竜蛇型、頭部は大型モンスター四頭半ほどの大きさを持ち何より特徴的なのは牙ともいえる天に伸びた吻だろう。

 

更に胴体、腰にそれぞれ一対の翼を有している。

その大きさは、並みの超大型モンスターを遥かに凌ぎ、これに対抗できるモンスターは「絶島主」と天剣の蛇龍ぐらいだ。

 

そんなナニカは眼を閉じたままであり目覚める兆候はなかった。死んではいない、挫折聞こえる心音は微弱ではあれど確かに生きている。

 

それの体には胸に大きな穴が空いていた。塞ぎかかって新たな皮膚が形成されている。

信号灯が写せたのはそこまでだった。あとは暗闇だけが広がっていった。

 

この浮遊大陸に踏み込んだ彼らがここに辿り着くにはまだ早い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてある地方において全天と神の座を賭けて古びた塔の上空で祖なるモノと闘い、傷付き深い眠りについたという伝説がある。

 

いつの日か再び再戦するために‥‥‥‥‥。

 

 

 

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