忘れられた龍の秘跡 〜MonsterHunter Legend 〜 作:妄猛総督
あと二、三話の後に三界と相対すると思います。伏線を回収しないと行けないのでね。もう少し、お待ちを
目の前に広がるのは広大な空、今ジェストとエクセリアは空中遊泳なるものをリアルタイムで実体験していた。
「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおああっ!!?」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ!!?」
「あはは、どうだい空中を泳ぐなんて人生初めてだろう?「「ふざけんな、このビッチ!!!」」おぉっと、エクセリア君からとんでもない台詞が。安心してよ地上には激突しないから、地上には、ね」
愉快そうに笑いながら、本人は落下なんて気にしないふうにし二人を茶化す。二人は怨嗟の表情と情けない声が相まって余計に面白く感じてしまう
「地上以外には激突する、みたいなこと言うんじゃねえ!!さっさと元の世界に、いや待て、エクセリアを先に帰らせろ!!」
「愛されてるねえ、仲睦ま「「まじいい加減にしろよ?してね?」」残念ながら、無理なんだよね。
王様にバレちゃった」
「「えっ?」」
ザシュッ
二人が間抜けな声を重ねて出した時、ソフォクレスの体が半分に切り裂かれていた。
よく見れば彼女の切られたところから次元の歪みがありそして、声が聞こえる。
【また貴様か、ソフォクレス。始源の龍のときに言うた筈だぞ。無闇矢鱈に世界をまたいで連れてくるなと。
そしてもう次はない、とな】
「こふっ、相変わらず、デタラメだよね精霊王。『
その万里さえ見通す瞳は時を超えて、現象である私を殺すなんて。やっぱ、バレちゃうか」
【ふん、そう言う貴様も、生命ではあるまい。言い放ったように現象、形を持ったエネルギーであろう。相変わらず不死身のやつめ】
「あはは、でも私を殺したところで彼らはもうこっちにきちゃったからね使命を果たしてもらうまで、いくら王でも彼らを戻せないし、殺せないよ?」
【阿呆めが!貴様のせいで、監視対象の星焔竜が僅かに残った次元の狭間に彼奴らを追いかけてマザードラゴンの領域に踏み込んだのだ!!お陰で奴はエーテル体に耐えきれず死にかけ、我がサルベージせねばならんのだ!無自覚に二次災害を起こしおって!!】
ジェストとエクセリアの二人の目の前で起きた謎の現象。
何もないのに声が轟き、血を吐きながら半分になったソフォクレスが何事もないように返事をしている。
だが、彼らが聞き逃してはならない言葉があった。
星焔竜。
ーー 俺たちを追いかけてきたーー?
ーーマザードラゴンの領域?
「あー、君たち気になるだろうけど時間がないから手短に3つ言うね。
一つ、今空中にいるわけだけど右を見てごらん。大きな木が見えるだろう?あれが君たちが倒すべき存在。三界の龍帝、峯陵龍ジャルグ・バアルだ。君たちが知る古龍種とは別次元だからね」
言われた通り、見て見れば女王領域にある大樹には流石に及ばないがそれに近い巨大な大樹がそびえ立つ。それはたしかに動いていて、頭部はなるほど、龍のそれだ。
「なんだよ、あれ‥‥‥。デカイってレベルじゃねえぞ」
「あれは生物として成り立っているのがビックリです。まるで、大陸そのもの、ですね」
「そうだね、で二つめだ。この世界にはこの世界で生きてきた君たちがいる。ややっこしいかもだが彼らはこの世界の異変に詳しい筈だ。協力を仰ぐといい。ただ、彼らは君たちの世界と違って別の未来を歩んでる。そこはファイトだ。
で、最後だけど、エクセリア。君のオトモンを私が選別して三体持ってきたよ。さらにこれを渡そう」
ーーこれは?
エクセリアの手首に巻かれた腕輪は金色に輝いていて美しい。
「それは、龍装ミスティックアーマー。ざっくりだが、そうだねオトモン一体を概念を書き換えて一時的に君の鎧にするアイテムだ。オトモンが強ければ強いほど鎧は強くなる。私が選んだモンスターは
蝕星龍、黒星龍、熾凍龍?みたいなナニカ。
そして、これは頼み事だ。頼むから、何があっても絶望をしないでくれ」
そう言い残し、ソフォクレスは淡い光となって消えた。
「って、俺たち落下中じゃねえかっ!!どうすんだこれぇぇぇ!!!?」
「あわ、あわわわ、お願い、フィー君!!ライドオン!!」
《グルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!》
彼らが、舞い降りた。星が願った勇者。
最後の龍帝と激突まで、あと少しーーーー
ーー
「ようやくか、別の俺よ。待ちくたびれたぞ」
双眼鏡を除いて、遥か上空でディスフィロアに乗せられて降下する二人の男女。
「やはり、別の未来とはいえ複雑な思いだ。
俺は、守れなかったーーーーーー精霊王の手でな」
生きてはいるとはいえ、もはや巫女として、ライダーとしては絶望的な後遺症を負わせられた彼女の別未来を見ながら、その男の目は久し振りに涙が流れた。
ーー
【手間をかけさせおって、マザードラゴンの頼み事でなければ異物として廃していたものを。貴様の器ではエーテル体は耐えきれん。かくいう我も五分しか持たぬのだからな。
宇宙開闢の熱も、内包する世界のうちにすぎん。世界を一から作り出すエーテル体はお前には不要なものだ。
帰るがいい、お前はあの世界で一の命として暮らしていろ。後は分体がやるだろうがな】
《グルアアアアアァァァァァァァ‥‥‥‥》
絶世の美青年は、虹色の空が目立つ精霊王の領域である輝きの丘に白い純白のリオレイアを片腕で引っ張っていた。
白いリオレイアの体はエーテル体の膨大というには規格外すぎるエネルギーに晒されて、酸に溶けるような煙を上げていた。
【さて、分体に奴に向かいに行くよう連絡をさせたが‥‥‥‥そろそろだな。
『妃星!!良かっだぁぁぁぁぁあァァァァァァァ!!』落ち着かんか!!それでも霊位12位か!】
【はあ、さっさと連れて行け。こいつを死なせばお前を抑えるのにいくつの並行世界を犠牲にせねばならぬ。
それと、よく言い聞かせておけ。二度と世界を跨ぐようなことはするな】
注意
ーーあくまで、この世界での彼らの結末ですからね!?本来の彼らとは別人みたいなものですからね!?決してアンチなんかじゃないんだからっ!!(´・ω・)
更にさらっと追加された精霊王の力。
『時渡』
宇宙速度をもってすれば多少の前後の時間には行き来は出来る。が、精霊王は違う。それはもはやタイムトラベル。過去、過去の並行線、現在と現在の並行線、未来と未来の並行線の時間軸に自由に行き来することが出来、なおかつ対象に時渡の応用で死の時間すなわち寿命、あるいは死ぬ可能性をサルベージし付与するというもの。
これは権能ではなく、精霊王のみに与えられたモンハン世界というジャンルが押し付けたギフトである。