忘れられた龍の秘跡 〜MonsterHunter Legend 〜   作:妄猛総督

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久しぶりにコラボが絡まない純粋な拙作の表現。

皆さんは、MHW買います?私は買いたいけど、買えない‥‥(・∀・)


森を背負いし賢猿、天手力男の如く

ドォォォォォォォォン!!

 

ガラガラガラ……‥

 

ズズゥゥン……

 

 

巨大な前足が地面につくたび、大地震にも例えられる振動が響き、ただでさえ狭い峡谷を無理やり通るのだから落石どころか岩盤そのものが落下してくる始末。

 

しかし、世界樹を背負うそれは何も感じず吹く風のように気にしない。

 

そして、峡谷に住んでいた動植物を世界樹の蔓が刹那を感じさせず絡めとり養分に変えて行く。

 

峡谷の広さは4250㎢。だが、峯陵龍は世界最大の古龍種だ。下手な島々は峯陵龍には及ばない。故に、峡谷を抜けるのに対して時間はかからなかった。

 

峯陵龍が通った後は峡谷の面影は皆無で瓦礫が積み上がり、砂塵が舞い、流れる水源は閉じ込められ、あるいは決壊して周囲に濁流として流れて行く。

 

だが。これにより被害を受けたのはこの、峡谷の支配者であった存在であろう。

 

悪魔のような角を携え、例えるならディアブロスかーー。あらゆるところから棘を生やし、テスカトを思わせる翼と四肢を持つ。

古龍種、滅尽龍の名を持つネルギガンテ。

 

未だ、生態が分かっていない謎に包まれた古龍種で、ある大陸では調査団の前に何度も立ちはだかり脅威をまき散らした存在。

 

峡谷の主人らしく2300cmを超える巨体を持つが、いかんせん敵意を向ける峯陵龍に対して体格差がありすぎる。

 

いや、そもそも勝負という土俵に入れていないのではないか。

 

岩をも砕く剛爪とて、島より大きいともいえる峯陵龍に対して効果があるのか、というと

 

《グギュェアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!》

 

ズゥオっ!!

 

振り下ろされる剛爪。

そう、いくら巨大とて生身故に傷を負わせることは出来ると確信はしていた。

 

ガッ、ギリリリリリリリリリ………、バリィン!!!

 

結果は、やはり通じない。岩を砕くといえども岩盤のように年月をかけた歳月の鎧はその皮膚にも及んで、世界樹の根が複雑に絡むことにより更に強化されたその体躯ーー。

 

言うに及ばず、ネルギガンテの爪は粉々に砕け、峯陵龍の首を曲げる動作で吹き飛ばされて砕けた岩盤の中へ埋もれてしまう。

 

埋もれたネルギガンテの前足が僅かに覗かせていたが、峯陵龍の足が無慈悲に振り下ろされたことで、あっさりと絶命した。

 

いや、埋もれた時点で死んでいたかもしれないが。

 

《コオオオオオオオオオォォォォォォォォ………、グルルルルルルル》

 

呼気は常に白く覗かせ、峯陵龍の代謝熱により辺りに霧が発生する。

どこへ行こうというのだろう、この龍に、安寧と静寂がある場所は世界中探してもないというのに。

 

峯陵龍はただ前を見据えている。

険しい山に囲まれた、天然の城塞にして幾たびも大型の古龍種を退けた砦が、街が見えていることだろう。

 

現にその砦方面より気球船がやってきていた。

間違いなく、古龍観測隊の気球船だ。

 

 

 

 

 

 

ーー

 

 

 

 

「デカいな、モーラン種何体分あるんだろうな?」

 

「アレが、三界の‥……。なんて大きんでしょうか」

 

「デカいから、一歩一歩はそれ程じゃないにしろ移動速度が半端じゃない。ラオシャンロンなんか目じゃないぜ」

 

彼らは気球船に備わっている双眼鏡を覗き、接近しつつある最期の龍帝を監視していた。

 

各々が感じたのは恐怖よりも理解できない、が正しいかもしれない。

 

「完全な四足歩行型、見た目は、陸亀か?」

 

「それ以外にないですね、動きは完全に陸亀です。ですけど古龍種にどの生物が似てるかなんて些細な違いでしょう。それでーーー、隊長、奴はこのまままっすぐ砦を突破してドンドルマのルートでしょうか?」

 

「ん?ああ、間違いねえな。奴さんは間違いなくドンドルマを横断するだろうな

 

 

日数的に、よくて半月、最悪7日でドンドルマ到達といったところか」

 

「っ!」

 

「あまりに時間がなさすぎるっ!!ラオシャンロンやケオアルボルを対処してもあんな化け物、手に負える相手じゃない!!」

 

「非道な言い方だが、俺たちはあくまで観測員だ。実際相対するのはハンターたちだ。つまり、ハンター殿に期待せざるを得ないんだ」

「それだけじゃない、俺たちの任務は生きて情報を早く届けることだ。今、砦で、決戦場で防衛戦が行われようが、俺たちは観測されたことをただ行い、正確に届けること。彼らには彼らで頑張ってもらわないといけないだ」

 

ーーそう、今の一番危険なこいつの情報を。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー

 

 

 

進んでいく。

 

進んでいく。

 

戦場の血潮の匂いを追い風に、己の武器()を携えて命を削って守るべきものを、あるいは誇りを、それはただ単に簡単な計算式。

 

 

 

 

 

 

「まずい、大熱線だっ!!」

 

「直撃するぞっ!!!退避ィィィィィィィ!!!!」

 

ゴゴゴゴ…‥…

パウッ!!!

 

 

ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!

 

焔嶽龍ケオアルボルは限界まで溜まった熱を放出するべく口内に凄まじい熱が蓄えられる。

 

直後、バーナーが試しで放出するようにゆっくりと焔が吐き出されると、特大のブレスが吐き出される。

 

爆音と爆発、衝撃。

 

「被害報告っ!!」

 

 

「第六バリスタのエリア壊滅!死傷者多数っ!!」

 

「第七大砲エリア、多大な損害、大砲は大破っ!!」

 

「主戦場のエリア、ハンター達は無事です!戻り玉で緊急避難した模様!」

 

 

 

 

「っ!!第二波、きます!!総員、衝撃備え!!」

 

見れば、ケオアルボルが体を大きくのけぞらせて口元から高温のエネルギーが満ちている。

 

パァァァァァァァァ‥‥‥

 

パウッ《ルモオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!》

 

《ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァっ!!?》

 

 

 

 

彼らが見たのは、いつの間にか発生していた濃霧と体のほとんどが森で出来ており、まるで森を背負っているかのようでーー

 

ケオアルボルの頭を摘むように持ち上げ、引きずるように去る巨大な影。

 

 

その先には、その目には世界の樹が映っていた。

 

 

 






よっしゃ、幻天狐の擬人化イラスト、下書き出来たぜオラァン!!

ペン入れして、パソコン読み込んで、色乗せていつ終わるのか(´・ω・)
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