忘れられた龍の秘跡 〜MonsterHunter Legend 〜 作:妄猛総督
グアア、難しいィィィィィィィ!!!
今回の龍帝はかなり長くなりそう。海王龍より長くなるかも。
「唐突だが、俺と戦ってもらう。もう一つの俺ジェスト・スレイヤー」
「いきなり、現れて何いってやがるんだ」
「今のお前たちでは三界にまともなダメージは与えられるとも思えねえんでな。構えろ、さもなくば
ーー死ぬぞ」
引き抜かれた太刀は、微細に振動しており紫電がバリバリ音を立てている。
ジェスト、いやこのままでは互いにかぶる為今殺気を立てる方をジェスト・オルタ、呆れた顔をするのがこの世界にやってきたジェスト・スレイヤーだ。
「いったはずだ、構えろ、ってな。
ーー秘伝開眼、奥義狩技。
絶・覇道『瞬斬』」
その時、ジェストはかつてない体験をする。人の身では最上位の自分が感じた濃厚な死。
同じ
なぜ、こうなったのか。エクセリアは回想するーー
ーーー
「どうするよ、これから」
ディスフィロアから降りた二人は、ドンドルマの近くまで来ていた。第1級危険生物であるディスフィロアに乗ったままなぞ誤解されてもおかしくないし、そこまで愚行を働くつもりもなかった。
二人は、取り敢えずの方針を決めるべく焚き火をしながらすでに暮れた空を見上げていた。
夜空の星々は世界が変わっても同じらしい。きらめく天の川が幻想的だ。
「言うまでもないです、彼女の言う通りなら三界?という古龍種を倒さないと帰れないらしいじゃないですか。ならやるしかないじゃないですか」
「だな。いつも通り、ってやつだ。あのリオレイアがいないって但し書きがあるがな」
「ええ、ジョー君やフィー君であれば片手間で終わりますよきっと」
笑顔でいつも通りと通す二人。
彼らの世界で、彼らの常識で、彼らの認識ではこれが当たり前。自分たちは何かが狂った世界で鍛えられたのだ。
そう、あの白い陸の女王、新しい神話の化身に。
だが、彼らは盛大に間違えていることが二つ。
一つは、三界の龍帝は下手をすれば彼らの世界で、上位の古龍種と渡り合うどころか逆に総ナメされるということもあり得る規格外の古龍種だ。一部の古龍種は銀河さえ雷で吹き飛ばすらしいためにそこは除外されるが。そもそも三界の龍帝は祖龍には及ばないが龍大戦より古い時代に封印された存在である。
故に、実際に相対せねばわからないということ。
一つは、あの世界に彼らがいたということはこの世界に彼らがいるということだ。
つまりーー
「ふん、大した自信じゃねえか。
いつの間にいたのだろうか、デスギア装備を違法に改造した外套を纏い、色あせたシルバーソルZX装備を着込んだ見たことない太刀を背負う男が。
気配を一切感じさせず、ジェストのすぐそばに現れていた。すぐに距離を取り、エクセリアを庇うように立ち、背中の三千大千世界無双刀をいつでも抜ける体勢だ。
「てめえ、いつの間に。いつからいやがった?」
「いつから、か。それを知ってお前が意味あるのか?お前たちがやるべきことはあの馬鹿みたいにデカイ最後の龍帝を倒すことだろうが。なあ、生きたまま、人のまま古龍の領域に踏み込んだ勇者さんよぉ」
「貴方は‥‥‥何者なんですか?いえ、その声、その雰囲気、まるで‥…」
「エクセリアか、まだお前には明かすべきじゃない。薄々感づいているかもしれんがな」
ジェスト本人ではないのかーーと言いかけてその男に言葉を重ねられて言えないでいた。
「ま、お前らには不本意かもしれんが。ジェスト・スレイヤー、武器を構えな。この世界でお前らが生きていくために、勝ち残っていくために
ーー
「ーー秘伝開眼、奥義狩技。『絶・覇道 :瞬斬』」
ジェストが捉えたのは人間が瞬きするするくらいの瞬間に肉薄し袈裟懸けに太刀が振るわれる、瞬間だった。
ーー速えっ!?
「ぐぅ、狩技『返し桜』!」
わかっていたのに、即座に反応できなかった。本来、この手のカウンターはジェストの得意とする戦術の一つ。
だが、ジェストは奇妙な違和感を覚えた。動きの一つ一つが、似ているのだ。
ーーいや、似ているどころじゃねえっ!これは、この技量は!!
「まさか、てめえは!」
「ふん、エクセリアがもっと先に気づいていたぞ?それと、遅えよ」
「がっ!?な、め、ん、なぁ!!」
交差する一閃。
互いに武器は吹き飛ばされて、戦いの余波で周囲はエクセリアの場所を除いて完全に更地になり、ひどいところは断層のように地形が変わっていた。
さらに余波はそれだけではとどまらない。
彼のシルバーソルZXのヘルムが留め金を破壊されて吹き飛ばされていった。
「「っ!!?」」
彼は、ジェストと同じ、顔立ち、同じ髪色、同じ、同じーーー
つまり、同一人物だった。エクセリアは薄っすらと感じていたものの、ジェストは戦いの中でようやく気づけたのだ。
「あーあ、身バレしちまったか。まぁ、仕方ねえな。初めましてだな、ジェスト・スレイヤー、エクセリア・スレイヤー。ようこそ、精霊と、大災害なる龍が住まう異境の地へ。
俺が、この世界の
「そして、お前たちには見てもらわんといけないものがある」
絶句する二人を横目に、この世界のジェストは
二人のすぐそばに立つと両脇に抱えて、跳躍する。
木々を軽々と飛び越え、岩壁を難なく駆け上がり、襲いくるモンスターを蹴り飛ばし、逆に足場にして跳躍する。
「「なあああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?」」
二人の悲鳴は夜空に響き渡ったという。
やがて、目的地に着いたらしく彼は二人を降ろし水筒を手渡した。その際、エクセリアには林檎の水溶液を、ジェストにはただの水を渡した。
「おい、流石に酷くないかっ!?」
「うるせえ、それよりあれを見ろ。外道から聞いているし見たと思うが。あれが龍帝だ。人間では太刀打ち出来ねえ、精霊を持ってしてようやく、だ」
日が昇るはるか彼方に見える巨大な大樹を背負う超巨大な龍を指差す。
「もうすぐ、奴に対処に当たる精霊が現れるだろう。そして、奴を倒す使命を帯びたお前たちには、特にジェストには体得してもらわんといけないもんがある」
彼の背中はやはり、彼ゆえか同じ感覚を覚える。
ごくり、と喉を飲み込むとエクセリアは聞きたいことを聞くことにした。
「精霊を、と言いましたか。私は気になるんです。精霊とはなんですか?」
「それは後で教える。だが、こっちが先だ。
ジェスト・スレイヤー、お前は狩技の奥義『
問
奥義とは。(哲学