忘れられた龍の秘跡 〜MonsterHunter Legend 〜   作:妄猛総督

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ここで借り受けた何処の作品とは言わないけど出現させたよ。あっているかはわかんないけど。

今回は心情について書いているので、コレジャナイ感がパナイです。ご了承を


真赤の祖、天の皇帝、其は定める運命なれば

「うわー、凄いねぇ。そう思うでしょ?ジンオウガ。」

 

グルルルと唸り遥か彼方でその瞳が映す光景にその少女の言葉に肯定を示した。

 

 

「古から眠り続けたという天の皇帝、その逸話は間違いじゃなかったんだ。うん、戦いたくないな。祖龍ですら激昂しているのに互角なんだもん、多分私が戦っても負けることはないと思うけどぁ‥‥‥。」

 

 

グルルル。お前はそうでも俺は無理だ、そう言っているかのようで。

 

「まぁ、関わらないが正解だよね。」

 

その時目に映ったのは、黄金のレーザーが大地を薙ぎ払い、岩石蒸気が発生しているのを横目に。

 

あんなモノを喰らえば自分とて龍体になったとしても勝ち目はともかく傷を負うのは免れない。

 

ただ、彼女はこの世界において存在しないもので。

 

この世界の平行線ともいうべき世界において始まりの種とされた存在である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤く禍々しく変化した真祖は全身を力を込めて頭部のキリンのように突き出た角から赤い光を放出する。

 

天空龍も黄金のレーザーを吐き出し向かい打つ。

 

その衝撃たるや、推して知るべし。

 

余波で岩盤は捲れあがりまたその岩盤は電撃で帯電し磁石のようにくっついたり、離れたりを繰り返す。空は赤く黒く染まり、絶え間なく雷鳴が鳴り響く。

 

真祖の腕が一閃する。

 

するとそこから属性エネルギーが放出され光の鞭となり天空龍なり襲いかかる。

 

大きく吹き飛ぶ天空龍。樹海を滑るように吹き飛んでいく天空龍は大きく上昇、更に大きく息を吸うと先ほどの黄金のレーザーとは比べ物にならない淡い翡翠色の光が発射された。

 

理屈は簡単だ。

黄金のレーザーに必要な変圧を変えて圧力を大きく加えただけ。

 

ただそれだけなのに光の大きさも威力も射程も比べ物にならなかった。

光はスパイラルを描きながら真祖たる祖龍に向かっていく。

 

だが今度は祖龍は逃げない。全身から赤雷が漏れ出し、口元に集中、だが突如赤雷から青白い光に変わり、そして青白い雷撃なる光が吐き出された。

 

激突する閃光。世界はただ光に包まれたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

大地は荒地となり、空は戦火に染まり、空気は枯れ果てた。

 

沼は、湖は蒸発し、バシュバトム樹海はその原型を留めていない。

 

ある飛行船からその戦いを見つめていた一団がいた。

 

 

 

 

「伝説の通り、祖と天帝は争うのですね。それが定められた運命。」

 

 

「巫女よ、多くの古龍は竜大戦をへて人の醜さを知った。だが天帝を含めた三界の龍帝はそんなものは興味がなかった。己だけの力で世界を手にしたかったと願っていたのだからのぉ。じゃから知らないのじゃ。」

 

 

「人の可能性と人の祈りによって目を覚ます者たちの力を認めることはない。」

 

 

「矮小な我ら人では太刀打ちできぬ。だが人とモンスターが手を取り合った時、或いはモンスターが人の力を発した時、三界を打ち破る唯一の手だ。」

 

巫女と呼んだ初老の男を含めた彼らはエリエンテ地方から天帝と祖龍がぶつかり合ったことを知り、神殿から飛び出してきたのだ。更にギルドに無理を言って古龍観測隊の飛行船を借り受けこうして見ているのである。

 

「でも、私ライダーですけど‥‥‥‥、アレに割り込むとか無理なんですけど!」

亜麻色のツーサイドテールにまとめた少女は遥か向こうの塔で行われている人智を超えた戦いを一瞥し、涙目になる。

 

グルオオン!そうだ、そうだと彼女の相方であるリオレウスも唸ることで肯定する。

 

 

「なに、お前さんに行かせようなどとは思わんよ。」

 

「ホッ、良かった〜〜。」

 

胸を撫で下ろし安堵する少女に老人は更に言葉を紡ぐ。

 

「元々、天帝は祖龍と戦う運命じゃった。それが命は定められた時の中にあればこそ。竜大戦より遥か昔に起きた痛み分けより何千年とたっておる。おそらくだが‥‥‥‥」

 

「天帝はおそらく悟っているのでしょう。この戦いに勝利したとしても、自分は長くないことを。時が止まっているからこそ、ああして戦えている。でも、」

 

巫女は手元の宝玉を見る。黒と白の入り混じったなんとも言えない輝きを放つそれはドクンドクンと心臓が脈を打つように輝いている。

 

「彼の時は動き出そうとしている。精霊は目覚めた、彼を天の浮島に閉じ込めた執行者。だから、彼は生きていると感じるために祖龍に挑む。天に一番近い存在に。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

苛烈を極める天空龍と祖龍の戦いは常に拮抗している。

 

 

 

天空龍は黄金の光を放ちながら、自らの体が軋んでいるのを感じている。

 

絶対凍土の中に封じられ目覚めた時は今はもう何千年と過ぎていたのを感じた時、老い先短いことを理解した。

 

いかに古龍とて凍りついた時間の中で停滞した時間を無理やり動かせば崩壊する。長い時間を生きるということは常に時間を動かしていなければならない。祖龍は何千年と生きているが、それは常に動いていたからだ。

 

だからこそ、目覚めた時人間などに邪魔はされたくはなかった。矮小な人間や飛竜などに邪魔はされたくはなかった。

 

この短く消え去る命に例え意味はなくても、価値があるものとして天に一番近いお前に挑むのだとそれだけがこの身を動かす唯一の意味だ。

 

 

大きく体当たりをぶち当て、祖龍は宙を舞う。そして連鎖的に雷を呼び、直撃させる。

祖龍も即座に体制を立て直し、赤雷を放つ。

 

周囲が焼け落ち、消え去りそこに住まう小さいものたちの叫びを聴きながらなおも両者は戦うことをやめない。

 

空が雷を響かせて嘆きの音を鳴らす。

 

大地が気体となった岩盤が周囲を焼き払い小さな命を刈り取っていく。

 

命を支える水が、枯れ果てて絶望を突きつける。

 

 

 

天が欲しいと、願ったそれは世界を壊してしまう、破滅願望にしかならないことに気づきつつもそれしか出来ないことを天空龍は思う。

 

だが、それがどうしたと己を奮い立たせる。偽善だ、無意味だと今こうしてやっていることが己の全てなのだと軋む体をフル稼働させて、能力である重力操作を振るう。

 

祖龍のいたあたりが大きく陥没し、まるで隕石のようにクレーターが出来上がる。祖龍はそれに耐えているものの羽ばたくことが出来ない。

重力操作で周囲の瓦礫を集め、擬似小惑星を形成、マシンガンのように連続で放つ。

 

穿れ、激突する大質量。

 

祖龍は耐える。赤雷を全開にして威力を抑えて、ただ耐える。

 

 

天空龍は翡翠色の光を放つべく大きく力を溜めたが、

 

 

 

 

そうしてーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

終焉はすぐ訪れるもので、

 

 

《クオオオオオオオオオオオオッ!!!!》

 

 

漆黒の影が、天空龍の右側頭部に直撃し、光はあらぬ方向へ吹き飛び、その先にあった街を一瞬で消しとばした。

 

それは尾が9本を持ち、常にその周囲は陽炎に揺れて実態はつかめず、ただ姿形は狐に似ている。

 

【幻天狐 ヒラサカノカミ】は、天帝にとって死を届ける死神が今、天空龍の首に地獄の鎌を突きつけた。

 

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