ケイ22さんが活動報告に投稿してくれた『勝亦ゆか』さんをこういう形で使わせていただきました
それでは本編へどうぞ
フローラとカール来日二日目
海人達は二人をいつものメンバーに紹介し、日本の案内をすることとなった
ちなみに野球部は、例年通り夏休みの宿題を終わらせてない者が多数いるため休みとなっている
去年はその中に英雄も入っていたのだが、今年は友香のスパルタ教育によりほとんど終わっている
様々な観光名所を回った後、フローラが『海人君達の通う学校が見てみたい』と言った為、一同は文月学園へと向かう
「ん?お前たちどうした?」
学園に到着すると、そこには鉄人こと西村先生が校内の見回りをしていた
「えっと、僕と姉さんのドイツに居た頃の友人が学園を見て見たいと言っているんですが・・・ダメですか?」
「む・・・学園内に部外者は・・・「構わないさね」・・・学園長、よろしいのですか?」
「せっかく遠路はるばる来たんだ。ゆっくりして行けばいいさ。それに島田弟には竹原絡みの件で迷惑をかけているからね」
「ありがとうございます学園長」
西村先生の後ろから現れた学園長が校内見学の許可を出すと一同は学園長に頭を下げる
「えっと、初めまして、フローラ・アルベルトです」
『カール・フランツです』
「ほぅ、そっちのお嬢ちゃんは日本語が喋れるのかい」
「島田達が所属するFクラスの担任兼生活指導の西村宗一だ・・・って、さすがに難しかったか」
専門用語はさすがにわからないようでフローラは首を傾げる
海人に翻訳してもらい内容を理解し頭を下げた
「学園長の藤堂カヲルだよ。まぁゆっくりしていきな」
そういうと学園長は早々に去って行った
そしてまずはAクラスへ
「なにこれ!?」
『ここは高級ホテルか!?』
生徒が初めてAクラスを見たときと同じ反応である
「優子ちゃんと翔子ちゃん、それに智也君はAクラスなんだよね」
「・・・うん」
「まぁな」
「・・・」
「?優子さん?どうしたの?」
「え、あ、なんだっけ?」
「・・・もしかしてどこか体調が悪いの?」
「う、ううん、ちょっとボーっとしてただけ」
心ここに非ずと言った状態の優子を見て海人は心配そうに問いかけるが優子は大丈夫と言う
(昨日からなんなのかしら?この胸の奥がモヤモヤする感じは・・・)
・・・今まで再三言ってきたが敢えてもう一度言おう
彼女は鈍感である
「ならいいけど・・・無理しないでね」
「ええ、ありがとう」
「・・・」
心配する海人に微笑みながらお礼を言う優子、そしてその様子をジッと見ているフローラ
その後、優子と翔子によってAクラスの中を案内してもらった一同は今度はFクラスへ
「なにこれ!?」
『ここは廃屋か!?』
これもまた、生徒が初めてFクラスを見たときと同じ反応である
「みんな身体を壊さないでね」
「大丈夫だよ。ちゃんとこの間の文化祭の収入で畳や窓ガラスを新品に交換したから」
「前はこれより酷い状態だったの!?」
海人の言葉にフローラが驚きの声をあげる
「まぁここは特に見る物もないし、次に行こうよ」
そして校内を一回りした後、そろそろ帰ろうとしたその時
「あら、みんな揃ってどうしたんですか?今日は部活はお休みですよー?」
一人の少女が一同に声を掛けた
「こんにちは、お兄ちゃんかお姉ちゃんと一緒に来たのかな?」
子供好きのフローラは少女の頭を撫でながらそう言う
それを見た海人たちは思わず笑いを堪える
なぜなら・・・
「ふ、フローラ。その人は勝亦ゆか『先生』で僕達野球部の顧問なんだよ」
そう、見た目小学生のその少女はれっきとした成人女性でこの学園の教師だ
「・・・え?ええ!?ご、ごめんなさい!私ってば失礼なことを・・・」
「いいんですいいんです。いつものことですから・・・」
勝亦先生はいじけながらそう呟く
「まぁまぁ、元気出してや。ゆかちゃん」
「中島ちゃん!先生をちゃん付けで呼ぶのはやめるですよー!」
英雄の軽口にプンスカと怒る勝亦先生
その光景は妹をからかう兄のようだった
「あぁ、勝亦先輩、こんなところに。すいません、ちょっと学園長がお呼びですのでよろしいですか?」
「あ、はい。それでは私はこれで・・・フローラちゃんにカール君でしたか?ゆっくりしていってくださいねー」
鉄人に呼ばれた勝亦先生はフローラとカールに一言言って去って行った
そして一同は再び歩き・・・出そうとしたとき、鉄人の言葉の一部に違和感を感じる
(((((ん?勝亦・・・『先輩』?)))))
あの人一体何歳なんだ!?
少なくとも鉄人より年上という驚愕の事実に一同は驚きを隠せない
「勝亦先生って一体何s・・・」
「よせ姫路、それ以上は言っちゃいけない」
「行こう、俺達は何も聞かなかった」
「・・・知らない方がいいこともある」
一同は一つの謎を胸に秘めたまま学園を後にした
その後、昼食を終えた一同はショッピングモールへと買い物に向かった
『しっかし、なんで女の買い物ってのはこうも長いのかね』
「まぁまぁ」
うんざりしたようにベンチに座っているカールを海人が宥める
『ん?おっ、おい海人。あれが『コーシエン』ってやつか?』
カールがテレビを指差しながらそう言う
「ん?ああ、今日が決勝だったんだ。あ、凄い。新藤君、無失点だ」
『アイツが海人に勝った奴か・・・たしかに凄いフォークだな』
「うん、アレをまともに打ち返せたのはあそこにいる英雄君だけなんだ」
『英雄って奴の実力は知らねえが、海人でも打てないとなるとかなりのレベルだな』
テレビにジッと見つめながらカールはそう呟く
「海人君。ちょっといいかな」
フローラに声を掛けられ海人はその場を離れる
ちなみにカールはテレビに夢中で海人がいなくなったことに気付いていない
※屋上※
「どうしたの?こんなところに呼び出して」
海人は不思議そうにフローラを見つめる
このショッピングセンターの屋上は特に何もないため基本的に人の出入りは無い
よって今ここには海人とフローラの二人しかいない
『あのね海人君。私が日本に来たのはある事をする為なんだ』
『ある事?』
フローラはドイツ語で語りだし、海人もそれに合わせてドイツ語を使う
『うん。ずっとずっと言わなきゃいけないって思ってたんだけど、勇気が無くてずっと言えなかった事。それを言うために私はここに来たの』
そしてフローラは顔を赤くし一呼吸おいて海人の目を真っ直ぐ見て・・・
『海人君。私は・・・海人君が好き』
自身の想いを告白した
ついに彼らの恋物語が進展!!
優子は自身の気持ちに気付かぬまま失恋してしまうのか!?
そして海人の答えは・・・
次回も頑張ります