バカとテストとウチの弟   作:グラン

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今回は短いです
後半は優子の視点

それでは本編へどうぞ!


第百五問 気付く想い

『海人君。私は・・・海人君が好き』

 

『へ?え・・・ええ!?』

 

『先に言っておくけど、LIKEじゃなくてLOVEの方の好きだからね』

 

 

そう言ったフローラの表情は真っ赤だ

海人もその姿を見てこれは冗談ではなく本気で告白されているんだと理解する

そして海人はフローラの目を真っ直ぐ見て口を開く

 

 

『・・・ごめんなさい。フローラの事は大事な友達だと思っているよ。でも、僕には今、他に好きな人がいるんだ。だからフローラの想いに応えることはできない。本当にごめん』

 

『・・・そっか・・・真面目に答えてくれてありがとう』

 

『フローラ・・・』

 

 

海人は寂しそうな笑みを浮かべるフローラを見て胸を痛める

 

 

『そんな顔しないで。私、後悔なんてしてないよ。海人君を好きになったことも告白したことも・・・振られちゃったのは残念だけど、仕方ないよ・・・・・・・・・・ごめん、やっぱりちょっとだけ泣いてもいいかな?』

 

 

悲しみに耐えられなくなったフローラはそう言って海人の胸の中で声を殺してポロポロと涙を流した

 

 

『あー・・・すっきりした』

 

 

しばらく泣いたフローラは笑顔でそう言う

 

 

『あのさ海人君。ちょっと質問とお願いをしてもいいかな』

 

『?うん』

 

『海人君の好きな人ってさ、優子ちゃんでしょ?』

 

『ふぇ!?な、なんでそれを!?』

 

『わかるよ。だって、ずっと海人君の事を見てきたんだもん』

 

 

自身の想い人を言い当てられた海人は顔を赤くし動揺する

 

 

『ならちゃんと告白しなきゃ。優子ちゃん可愛いし、誰かに取られちゃうよ』

 

『で、でも僕なんか・・・』

 

『そんなこと言わないの。それじゃあ海人君を好きになった私がバカみたいじゃない』

 

『う、うん』

 

 

フローラは頬を膨らませながらそう言う

 

 

『まぁそれは海人君が決めることだから置いておいて。次はお願いね。ちょっとだけ目を閉じててくれる』

 

『?いいけど』

 

 

そう言って海人は目を閉じる

すると・・・

 

 

(チュ♪)

 

 

海人の頬に柔らかい感触が・・・

 

 

『フ、フローラ!?』

 

『えへへ。私のファーストキスだよ。告白に成功しても失敗しても、これだけはどうしても海人君にあげたかったんだ♪』

 

 

悪戯っぽい笑みを浮かべフローラはそう言う

 

 

『海人君のファーストキスは奪わないよ。それは優子ちゃんのものだからね』

 

『ふ、フローラ!』

 

『あはは』

 

 

からかわれて顔を真っ赤にする海人

この時二人は気付いていなかった

この光景を物陰から見ている一人の少女の存在に・・・

 

 

 

   SIDE 優子

 

 

フローラが海人君を連れてどこかに向かう姿を見て、アタシは二人の後を追った

なぜ追ったのかは自分でもわからない

気になった、と言うのが一番しっくりくる感じだ

なぜ気になったのか?それはやっぱりわからない

 

そして屋上に到着

こんなところで二人で何を・・・

ん?屋上で二人っきり?

こ、これってもしかして告白!?

二人はドイツ語で話しているので何て言っているのかはわからないが、あの雰囲気はどう見ても告白だ

だとしたら覗いてはいけない

頭ではわかっていたも何故か目が離せない

アタシには関係ない

そのはずなのに胸が張り裂けそうなくらい痛い

 

足が動かぬままその光景を見ているとフローラは海人君に抱き着いた

フローラは泣いているようだ

あれは・・・告白が成功した嬉し涙?

しばらくした後、海人君から離れたフローラは満面の笑顔だった

そして海人君が顔を赤くしたり、フローラが頬を膨らませたり・・・まるで恋人同士の会話をしているようだ

 

やっぱり・・・二人は付き合うのかな・・・?

などと考えているとフローラは・・・海人君の頬にキスをした

それを見たアタシは走ってその場を離れた

苦しい・・・胸が痛い・・・

二人に向かって『おめでとう』と言えばいいだけなのにその言葉が出てこない

アタシの本能が言いたくないと言っているようだ

何で?何で?何で?

 

 

「・・・何で・・・じゃないわよ・・・そんなの決まってるじゃない」

 

 

気づいてしまった

今更気づいても仕方ないのに・・・

気づかなければよかったのに・・・

気づかない方がずっと楽だったのに・・・

なのに・・・気づいてしまった

 

 

「アタシは・・・・・・・・・・海人君が好き」

 

 

あまりにも気づくのが遅すぎた自身の恋心

もう叶わない恋にアタシは涙を流した

 

その後、アタシは急用を想い出したと秀吉にメールをして先に家に帰ったのだった

 




次回からはまた週一回更新を目指します
月曜日投稿予定

次回も頑張ります
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