SIDE 海人
屋上のドアを開ける
するとそこには・・・
・痙攣している康太君
・泡を吹いている秀吉君
・オロオロしている姫路さん
・抱き合って青ざめた表情でカタカタ震えているアキ兄さんと姉さん
・・・なにこれ?どんな状況?
ん?中央に置いてあるお弁当からなんか変な匂いが・・・
もしやこれが原因で?
「おっ、うまそうだな・・・モグモグ・・・(バタッ)」
・・・雄二君?君は周りの状況が見えないのかい?
この状況でなぜ食べるという選択肢が出てくるの?
でもこれで決まりだ。原因はこのお弁当だ
「姫路さん、このお弁当、何を入れたの?」
きっと塩と砂糖を間違えたとかそんなお茶目なミスで・・・
「隠し味にちょっと塩酸を・・・」
・・・予想の遥か上を行く回答だ
塩酸!?塩と塩酸を間違えたの!?
っていうか、なんで塩酸なんか持ってるの!?
そんなことを考えていると・・・
「あっ!おったおった。海人~!」
「あれ?英雄君に智也君?」
こっちにニコニコしながらやってくる英雄と不機嫌そうな智也君
「ほ、北条君!?」
姫路さんが智也君を見て驚く
若干顔が赤い
・・・ほぅ、なるほどなるほど・・・そういうことか
それで初対面のはずの僕の事も知っていたんだね
「で、どうしたの?」
「お金貸してくれへん?このままやと昼食が食べられへんのや」
「お前の場合は自業自得だろうが、全く・・・悪いな、俺も今日は持ち合わせがなくてな」
・・・『今日は』ってことはいつも借りに来てるんだね・・・
「あ、あの、良かったら一緒に食べませんか?たくさんありますし・・・」
姫路さんがお弁当(毒物)を勧める
「ええの!?いやー可愛い女の子の手料理食えるなんて、今日はツイてるで」
「・・・姫路の手料理だと・・・」
なにやら複雑そうな表情を浮かべる智也君
もしかして知ってるのか?
「・・・姫路、今日は何を入れたか言ってみろ」
「え、えっと・・・塩酸を・・・イタタタっ!痛い!痛いです!頭が割れちゃいます!」
「お前は・・・料理に薬品を入れるなと何度言えばわかるんだ!!」
智也君がお説教モードに突入
姫路さんは正座して怒られている
「全く・・・それにしても・・・なんでお前は平気なんだ?」
智也君が視線を向けた先には姫路さんのお弁当を黙々と食べている英雄君の姿があった
「ん?なんや変な味がするし、舌もピリピリするけど食えんことないで?」
「「「ば、化け物・・・」」」
被害者たちは英雄君に対して驚愕の視線を向ける
塩酸食べて平気なんて・・・
英雄君の胃袋はステンレスかオリハルコンでできているんだろうか?
「やっぱりこの味付けは間違ってなか・・・イタタッ!ごめんなさいごめんなさい!」
姫路さんが再び智也君に沈められた
☆数分後☆
「さて、気を取り直して作戦会議だ」
雄二君が取り仕切る(まだ顔色は悪い)
ちなみに英雄君は姫路さんのお弁当を食べて満足そうに去って行った
智也君も気をきかせてこの場を離れてくれた
「次はAクラスを攻めるの?」
「いや、Bクラスだ。このままだとまだAクラスには勝てないからな」
「?それがなんでBクラスと戦うことに繋がるの?」
「クラス単位では勝てないから一騎打ちに持ち込む。明久、下位クラスが負けたら設備はどうなるか知っているな?」
「確か設備ランクを一つ落とされる・・・だっけ?」
「そうだ。つまりBクラスならCクラスの設備になるわけだ。では上位クラスが負けた場合は?」
「相手クラスと設備の交換だよね」
「その通り。そのシステムを利用して交渉する」
「なるほど・・・読めたよ雄二!つまりBクラスにAクラスを攻めるよう指示してその後に僕達が・・・」
「ハズレだ。攻めさせたら交渉できないだろうが。Aクラスには『交渉を受けないとBクラスとDクラスに攻めさせる』と脅は・・・ゲフンゲフン、説得する」
・・・今、脅迫って言いかけたよね!?
「じゃがそれでも問題はあるじゃろう。姫路との一騎打ちより試召戦争の方が確実じゃからな」
「秀吉、それは早とちりだ。俺がいつ姫路に一騎打ちをしてもらうと言った?」
「え?・・・あっ!そっか!ムッツリーニの保健体育か海人の英語なら確実に・・・「お前はバカか?」・・・なんだと!?」
「確かにムッツリーニと海人の得意科目は学年トップだが・・・お前が相手の立場で交渉役をするならそんな提案受けるか?」
「・・・絶対受けないね・・・」
そうだね、わざわざ相手の得意分野で戦う必要はない
それならBクラス、Dクラスとクラス単位で戦った方が遥かにマシだ
「まぁそれはBクラスに勝ってから説明するとして・・・まずは目の前の戦いに集中だ」
よーし・・・何気に僕はDクラス戦で戦ってないからね
今度こそがんばるぞー!
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次回も頑張ります