バカとテストとウチの弟   作:グラン

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うむむ・・・微スランプですね・・・
大体書くことは決まっているのに上手くまとまらない


体育祭編
第百九問 彼の恋を応援します


今日は体育祭に向けての作戦会議の日

例年通りならクラス別の対抗戦なのだが、今年はスポンサーがたくさん来ることもあり、大差がつくのは好ましくないとのことで、成績で均等に4組に振り分け、紅組、白組、青組、紫組に分かれることとなった

 

 

「全く・・・こんな面倒な事しなくてもいいのに・・・」

 

 

ブツブツ文句を言いつつ集合場所に向かう一人の少女

しかし彼女の脳内は体育祭以外のある事で埋め尽くされていた

 

 

(海人君と顔を会わせにくいなぁ・・・)

 

 

もうわかったであろう

この少女の名は木下優子

最近、自身の恋心を自覚した17歳

 

 

(こっちがあまり意識し過ぎると海人君も気まずいわよね。部活の時間までに平常心をとりもどさなくちゃ)

 

 

そんなことを考えつつ集合場所に到着

 

 

「ここね」

 

 

ドアには『二年青組』と書かれた張り紙

優子はそのドアを開け・・・

 

 

「あ、優子さ・・・」

 

 

(パタン)

 

 

・・・閉めた

 

 

「ちょ、優子さん!?なんで閉めるの!?」

 

(そうだったぁぁぁ!!クラスが関係ないってことは四分の一の確率で海人君が同じ組だってことなんだった!!なんでそんな簡単な事に気付かないのよアタシは!!どうしよう、まだ心の準備が・・・)

 

 

優子が動揺するのも無理はない

海人は優子の想い人でありつい先日、自分の裸体を見た相手でもあるのだから・・・

 

 

  ※数分後※

 

 

「それじゃあ作戦会議を始めるわね。青組のリーダーを務めさせていただきます。木下優子です。よろしくお願いします」

 

 

なんとか落ち着きを取り戻した優子はみんなの前であいさつをする

別にリーダーの決め方は決まっていないが、特に立候補や推薦が無かったため、青組の中で最も成績の良い優子がリーダーとなった

 

 

「えっと、今日決めるのは・・・まず二人三脚、三人四脚の組み合わせね」

 

「木下さん、それはクジを用意しています」

 

「用意がいいわね。じゃあ早速決めましょう」

 

 

そう言って、一人の女子生徒が用意した割り箸で作ったクジを順番に引いていく

ちなみに二人三脚が15組、三人四脚が15組の75人だ

 

 

(よくよく考えたら75人もいるんだもの。それにアタシはリーダー。そうそう海人君と接触することなんて・・・)

 

 

「はい、あとは木下さんだけですよ」

 

「あ、うん」

 

 

残っているクジは二本。なのに『木下さんだけ』と言ったのはおそらくもう一本は箱を持っている女子生徒のものだろう

そう思いつつ優子はそのうち一本を引いた

そこには『二人三脚3番』と書かれてあった

 

 

「えっと3番は・・・島田君とですね」

 

「・・・ゑ?」

 

 

優子と海人、ペア確定♪

 

 

(ええぇぇぇ!?ちょ、ちょっと待ってよ!!そ、そんな、海人君と二人三脚なんて・・・アタシ、まだ心の準備が・・・でも、海人君が他の女の子と組むのも嫌だし、あぁ!!アタシはどうしたら・・・)

 

 

優子が悶えている中、箱を持っていた女子生徒が残った割り箸、『二人三脚3番』と書かれたクジを処分する

 

 

(((((計画通り)))))ニヤリ

 

 

そう、残ったクジはどっちも同じ物

そしてクジを配っていた女子生徒は海人のファンクラブの一員

やり方は簡単、まず海人に二人三脚しか入っていないクジを引かせる

次に海人が引いたクジの番号を箱から抜く

そして他のメンバーにクジを引かせて最後に海人が引いたクジの番号を二本入れてその内一本を優子に引かせれば完成

そう、海人ファンクラブの最近の議題は『海人君の恋を応援しよう』なのだ

 

 

(((((すべては海人君の幸せの為)))))

 

 

ちなみにこの中の過半数はグルである

 

 

「あの・・・優子さん、僕と組むの嫌だったら誰かと代ってもらおうか?」

 

 

海人は数日前の事件で優子に嫌われたのだと思い、そう提案する

 

 

「い、嫌だなんて一言も言ってないでしょ!むしろ・・・な、なんでもない!」

 

 

口を滑らせかけ、顔を真っ赤にする優子

傍から見たら優子の想いはバレバレなのだが、海人は優子に嫌われたわけではないと知り、安堵の表情を浮かべていた

 

 

「姉上、ここは『アタシ、海人君とペアになれて嬉しい♪』と言うのじゃ」

 

「言えるか!ってか、秀吉!?アンタいつからそこに・・・」

 

「最初からいたのじゃ。姉上は愛しの海人以外見えておらぬようじゃ・・・あ、姉上、ワシの関節はそっちには・・・ギブ!ギブなのじゃ!」

 

 

優子の背後に回り込んで冷やかした秀吉は関節技にて沈められた

ちなみに今の会話は海人には聞こえないところで行われている

 

 

「ふぅ、とりあえず第一段階クリアだな」

 

「そうだな」

 

 

優子や海人の姿を見つつ、遠くからそう言うのはFクラスの須川と近藤だ

FFF団も今回の作戦に絡んでいる

海人ファンクラブに頼まれて協力をしているのだ

 

 

「海人には借りがあるからな。幸せになってもらいたいぜ」

 

「だな」

 

「あ、あの・・・須川君」

 

「ん?」

 

 

そんな会話をしていると須川の元に一人の女子生徒が近づいてきた

 

 

「その・・・二人三脚、須川君と私、ペアなの。あんまり体力には自信ないんだけどよろしくね」

 

「ああ、よろしく」

 

 

須川が笑顔でそう言うと女子生徒は頬を赤く染めてその場を去って行った

 

 

(須川・・・お前も人の恋の応援ばかりじゃなく、そろそろ自分の幸せを考えてもいいんじゃないか?)

 

 

須川と女子生徒を見ていた近藤はそんなことを考えていた

近藤のポケットの中には数本の小細工をした割り箸

そう、近藤は海人ファンクラブに協力する交換条件として須川に想いを寄せる女子生徒の恋を応援して欲しいと頼んでいたのだ

 

 

(頑張れよ、須川)

 

 

近藤は心の中でそう呟くのだった

 

 

 

 

 

 

  ※おまけ・一年前のある日※

 

 

  SIDE 須川

 

 

「・・・なんなんだ、あいつは」

 

 

いつものように俺達FFF団はリア充撲滅活動に育んでいた

そんなある日、アイツが現れた

 

 

『自分がされて嫌な事は人にしちゃダメだよ!』

 

 

奴の名前は島田海人

アイツの言葉がやけに胸の奥に突き刺さった

俺達が間違っている?いや、そんなはずはない

これは正義だ

間違っているわけがない

 

 

「ん?」

 

 

帰り道の途中にある公園にカップル発見

女子はウチの制服を着ている

男子は・・・あれは秀英学園の制服だな

ちっ、やっぱり男は学歴ってか?

気に入らねえ

よし、潰すか

そう思い、近づこうとしたその時・・・

 

 

「おいこら兄ちゃん!見せつけてんじゃねえぞコラ!」

 

 

3人の男がカップルに近づいていく

アレは・・・桜場火工業の不良か?

 

 

「ヒ、ヒィイイイ!」

 

「ま、待って!」

 

 

そしてカップルの男の方が逃げ出した・・・恋人の女を置いて

 

 

「ぎゃははっは!だせぇな!おい姉ちゃん、あんな腰抜けより俺達と遊ぼうぜ」

 

「なんで・・・なんでこんなことするんですか?」

 

「なんで?んなもん恋人持ちが羨ましいからに決まってんだろ!」

 

 

・・・醜い

他人事じゃない

アイツ等がやっていることは俺達と同じだ・・・

俺達がやっていることは傍から見るとあんなに見苦しいものだったのか?

島田の言うとおりだ

俺達が今までやってきたことは間違いだったんだ

 

 

「イヤ!離して!」

 

 

女子生徒が連れて行かれそうになっている

どうする?相手は三人、勝ち目はない

それでも・・・

 

 

「その子を離せ!!」

 

 

自分の間違いに気付いてしまった以上

もう放っておくなんて出来ない

 

 

  ※数分後※

 

 

「ははっ、ま、そううまくは行かないよな」

 

 

マンガの主人公のようにはいかず、俺は不良にボコボコにやられた

ま、その隙にあの女の子は逃がせたから良いけど

 

 

「あ、あの!」

 

「?逃げてなかったのか?」

 

「その・・・大丈夫ですか?」

 

「へーきへーき。こんなのかすり傷だぜ」

 

 

女子生徒は濡らしたハンカチで傷口を拭ってくれた

 

 

「その・・・助けてくれてありがとうございました」

 

 

笑顔でそう言う女子生徒

しかし俺にはそんなこと言ってもらう資格なんてない

だって・・・俺も今まであいつらと同じことをしていたんだから・・・

 

 

「私、佐藤美穂って言います。貴方のお名前は・・」

 

「ごめん!俺、急いでるから!君を気をつけて帰りなよ!それじゃ!」

 

 

俺は逃げるようにその場を離れた

それにしても・・・

 

 

「ありがとう・・・か」

 

 

そんなこと今まで言われたことなかった

今まで俺に向けられたのは親の仇を見るような目と罵倒の数々

俺は・・・変われるか?

それはわからない

でも・・・人助けって・・・・悪くないな

あれ?あの子、名前なんて言ってたっけ?

・・・ま、いっか

 

 

※翌日、学園からFFF団がなくなり、今までと真逆の活動を行う新FFF団が誕生したという※

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 佐藤

 

 

「行っちゃった・・・」

 

 

名前、聞きそびれちゃったな・・・

 

 

「三人相手に勝てるわけないのに・・・あんなにボロボロになって私を守ってくれて・・・ちょっとカッコよかったな」

 

 

翌日、私を置いて逃げて行った彼氏とは別れ、彼が好きだと言っていた長い髪をバッサリと切り、ボブカットに整えた

 




須川君にフラグが立ったそうですよw

さて、体育祭の競技はどうしましょうかね・・・
何か希望があったら感想に書いてくださいなww

次回も頑張ります
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