バカとテストとウチの弟   作:グラン

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海人の意外なスキルが明らかに・・・
後半ではある人物にフラグが・・・


百十四問 ランチタイムと彼女の決意

二人三脚が終わり、昼食の時間となった

 

 

「うぅ・・・アタシもうお嫁にいけない」

 

「そ、その・・・元気出して」

 

 

落ち込む優子に未だに顔を赤くしている海人が励ましの言葉を掛けた

全校生徒に下着を見られたわけだから落ち込むのも無理はないだろう

 

 

「お兄ちゃん!」

 

 

その言葉と同時に応援に来ていた葉月が海人の胸に飛び込んできた

 

 

 

「葉月、ちゃんと良い子にしてた?玲さんに迷惑かけてない?」

 

「大丈夫ですよ海人君。葉月ちゃんはとってもいい子にしていました」

 

 

後ろから現れた玲がそう言い、海人は葉月の頭を撫でた

 

 

「優子さん。ウチの弟がとんでもないことをしてしまい申し訳ございません」

 

「い、いえ!あ、あれは事故ですし、一瞬の事だったので(多分)あまり見られてないと思いますし」

 

 

深々と頭を下げる玲に優子は慌ててそう言う

気にしてないと言えば嘘になるが、落ち込んでいると周りが気を使うと思い、そう言うことにした

 

 

「よろしければ優子さんもお昼をご一緒にどうですか?」

 

「はい、喜んで」

 

 

優子は特に断る理由も無いので即答する

そして玲の後について移動するのだった

 

 

 

 

「む、遅かったのう、姉上」

 

「お疲れ様ですわお兄様」

 

「おかえり海人。優子もお疲れ様。さっきはごめんなさいね」

 

「優子さん、本当にごめんなさい」

 

「もういいわよ」

 

 

そう言って優子はブルーシートに座り、海人もその隣に座る

 

 

「じゃあこれ、たくさんあるから優子達もどうぞ」

 

「あ、うん。じゃあいただきます」

 

 

そう言って優子はおかずを一つ箸で掴んで食べる

 

 

「何これ!?すっごくおいしい!これは美波?」

 

「ううん。それはアキよ」

 

「そ、そうなんだ」

 

 

目の前の男が自分より遥かに料理が上手いという事実に若干ショックを受ける

 

  ※優子の精神に2000のダメージ※

 

 

「で、でも本当に美味しいわね。この卵焼きの半熟の感じがとっても・・・」

 

「あ、それを作ったのは葉月ですっ!」

 

「・・・」

 

 

目の前の小学生が自分より・・・(以下略)

 

  ※優子の精神に5000のダメージ※

 

 

「ほ、ほら、食後にプリンなんてどう?」

 

「こ、これも美味しいわね・・・これはまさか葉月ちゃんじゃないわよね?あ、もしかして清水さん?」

 

「いえ、違いますわ」

 

「あ、あの・・・それは僕が・・・」

 

「ごふっ!」

 

 

そう言っておずおずと手をあげる海人

目の前の想い人が自分より・・・(略)

 

  ※優子の精神に9999のダメージ※

 

 

「まさか海人も料理ができるとはのう」

 

「海人はデザート作りが得意なんだよね」

 

「やっぱりデザートじゃ海人に敵わないわね」

 

「まぁ昔、葉月にねだられたのがきっかけなんだけどね」

 

「この完成度ならウチの店でも売れますわ」

 

(・・・もしかしてこの面子で一番料理が下手なのってアタシ?)

 

 

玲の料理の腕を知らない優子はそんなことを考える

他のメンバーはともかく、想い人である海人にも劣るのは女としてマズイ

そう思った優子は・・・

 

 

「ねえ吉井君、さっきの二人三脚の時のこと、全部許してあげるから今度料理を教えてくれない」

 

 

この中で一番料理上手と思われる明久に指導を頼むのだった

 

 

  ※数分後※

 

 

「見てなさい海人君。すっごい美味しい料理を作ってアッと言わせてやるんだから!」

 

「う、うん。(何で僕、ライバル視されてるんだろう?)」

 

 

そう言いつつ二人は次の競技の集合場所へと向かう

 

 

「おまたせ、智也君」

 

「まだ時間はあるから大丈夫だ」

 

 

次の競技は組対抗ではなく、部活対抗の仮装リレー

順位の他に、衣装の完成度、パフォーマンスなどで得点が決まり、優勝及び準優勝の部は賞金として部費(金額不詳)が手に入るのだ

 

 

「さて、衣装はFクラスの土屋に頼んで作ってもらった。参加メンバーは野村、夏川先輩、海人、そして木下だ」

 

「あ、アタシ!?」

 

 

聞かされていなかった情報に驚きの声をあげる優子

 

 

「やはり男ばかりだと華が無いからな。紅一点の木下には是非出てもらいたい」

 

「うーん・・・そういうことなら・・・」

 

 

ちゃんとした理由だったので優子は渋々承諾

 

 

「夏川先輩は、引退しているのにこんなことを頼んで申し訳ないんですが・・・」

 

「気にすんなって。いい思い出作りだぜ」

 

「それじゃあこれが衣装です」

 

 

そう言って智也は各自に衣装が入った紙袋を手渡す

 

 

  ※そして数分後※

 

 

「北条!テメエさては髪型で俺を指名しやがったな!」

 

 

和尚さんのような恰好をした夏川が怒鳴りながら戻ってくる

 

 

「ぷくく、先輩、お似合いやで」

 

「よく似合ってんじゃねえか、夏川・・・くくっ」

 

 

必死に笑いを堪えつつそう言う常村と英雄

 

 

「北条先輩!なんでオイラの衣装がメイド服なんッスか!!」

 

「とか言いつつ、しっかり着てるじゃねえか」

 

 

フリフリのメイド服にウィッグをつけた野村に智也がツッコみを入れる

 

 

「ちなみにこの衣装は俺がメンバーを言って土屋におすすめを作ってもらったものだ」

 

「「土屋(先輩)!!」」

 

 

姿の見えない康太に向かって二人は叫ぶ

 

 

「あとは海人と木下さんやな」

 

「おまたせ。変じゃないかな?」

 

「お、よく似合ってんじゃねえか」

 

 

戻ってきた海人

その服装はタキシードだった

 

 

「さすが康太君だね。サイズもピッタリだ」

 

 

海人は袖を伸ばしてみたりしつつ、服のサイズを確認する

 

 

「あとは優子さんだね」

 

「お、おまたせ」

 

「あ、優子さん、遅かっ・・・」

 

 

海人は優子の声がする方に振り返りつつ、そこまで言って固まった

優子の服装は・・・ウェディングドレスだったのだ

 

 

「へ、変じゃないかな?」

 

「う、うん。すごく似合ってるよ」

 

「そ、そう?よかった」

 

 

優子は顔を赤くしそう言うと、海人は優子の姿に見惚れつつそう言った

そして海人に似合っていると言われ、優子は嬉しそうに微笑んだ

 

 

(初々しいな~)

 

(全く、あれでなんで付き合ってないのやら・・)

 

「それじゃ、行くとするか。狙うは優勝だ」

 

「「「「おー!!」」」」

 

 

そう言って海人たちは各自、集合場所へと移動するのだった

 

 

 

 

 

  ※おまけ※

 

 

「うーん・・・可愛い男の子いないなぁ」

 

 

周囲を見渡しながら一人の少女はそう呟く

 

 

「アキちゃんは彼女がいるし、海人君は優子ちゃんといい感じだし、木下君は・・・なんか最近美春ちゃんと怪しい雰囲気だし・・・」

 

 

可愛い男の子は好きだけど、さすがに友達の想い人を奪う気にはなれない

そう思いつつ彼女は歩く

と、その時・・・

 

 

「わわっ!」

 

「きゃ!」

 

 

周りを見渡していた彼女は前方不注意となり、誰かにぶつかってしまう

 

 

「ご、ごめんなさいッス!大丈夫ッスか?」

 

「う、うん。大丈夫。私も前を見てなか・・・」

 

 

そこまで言って彼女は固まった

尻餅をついた自分に手を差し出していたのは・・・メイド服を着た男の子だったからだ

 

 

『部活対抗仮装リレーを始めます。選手の方はスタート地点に集合してください』

 

 

「あっ!自分はもう行かなきゃいけないッス!すいませんでしたッス!」

 

 

そう言って少年は走り去って行った

その時彼女は全く別の事を考えていた

 

 

(クリッとした目に小柄な身体、化粧のやり方がなってないからすぐに男の子だってわかったけど、あれは・・・磨けば輝く!!)

 

「私の・・・天使ちゃん♪」

 

(ハッ!こんなところにいる場合じゃない!)

 

 

さっき彼は『自分はもう行かなきゃいけない』と言った

ならば次の競技に参加するはずだ

そう考えた彼女は慌てて競技が見える位置に移動するのだった

 




最後の少年と少女は誰なんでしょうね~?ww
優子をわざわざ参加させ、この服装にしたことには意味がある!?


次回も頑張ります
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