バカとテストとウチの弟   作:グラン

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ぐだついてしまった・・・

智花&琴音が久々に登場!
え?誰?だって?
常夏コンビの妻ですよww


夏川「ふざけんな!誰がこんな男女と・・・」

智花「こっちだってこんなハゲは願い下げだ!」


それでは本編へどうぞ


第百十五問 彼の過去に一体何が・・・

いよいよ部活対抗リレーが始まった

海人達は第一走者の野村を見守っている

メイド服を着た彼は、お盆の上にドリンクの入ったグラス(プラスチック製)を4つ乗せて走っている

どうやら智也の作戦は順位よりパフォーマンスを優先するようだ

 

 

「お~よくあれであんだけ速く走れるもんやなぁ~」

 

「さすがチーム一の俊足だね」

 

 

海人達はそんな会話を交わす

他のチームを見て見ると、順位よりもパフォーマンスを優先している部が大半で、サッカー部はリフティング、バスケ部はドリブルしながら走っている

他には衣装に重点を置いている部もいて、演劇部に至っては衣装にかなり凝っている

そして・・・

 

 

「えっと・・・工藤さん?」

 

「・・・なにかな?」

 

「え、えっと・・・その格好は?」

 

「・・・できればツッコまないで欲しいかな」

 

 

そう言った愛子の服装は・・・競泳水着だった

さすが水泳部

 

 

「・・・だってキャプテンが『インパクトが必要だ』って」

 

「たしかにインパクトは凄いね」

 

「まぁ・・・あれよりはマシかな?」

 

 

そう言って愛子が指を指したのは同じ水泳部の男子生徒で、その生徒の服装は・・・どこで用意したのかサメの着ぐるみだった

しかも胴体から腕と足が出ているというシュールな生物だ

 

 

「なぜサメ?」

 

「キャプテンが『男の水着姿なんて誰も見たくないだろ』って」

 

「・・・頑張ってね」

 

「・・・ありがと」

 

 

愛子に同情しつつ海人はレースに視線を戻す

ちょうど、野村から第二走者の夏川にタスキが渡ったところだった

ちなみにバトンではなくタスキなのはパフォーマンスをしやすいようにとのことだ

 

 

「海人、ちょっといいか?」

 

 

そんなことを考えていると、海人は智也に呼ばれた

 

 

  ※観客席へ※

 

 

「ブハハハアハハハ!!見てよ琴音!俊平のあの格好!」

 

「・・・智花、笑い過ぎ」

 

「そういう琴音こそ笑いを堪えてるじゃない」

 

 

夏川が和尚の格好で木魚を叩きながら走る姿を見て智花は腹を抱えて大笑いしている

琴音もそれを止めてはいるものの、顔は必死に笑いを堪えている

 

 

(はぁ・・・絶対、後で喧嘩になるな・・・)

 

 

それを見た常村は智花と夏川が喧嘩する未来が目に浮かび溜息をつくのだった

 

 

「あれ?モヒカン先輩」

 

「誰がモヒカン先輩だ吉井」

 

 

そこに偶々近くで競技を見ていた明久と美波が声を掛ける

 

 

「どしたの?勇作。って、島田君のお姉さんじゃん。アタシ、行橋智花。俊平と勇作の幼馴染。よろしくね」

 

「あ、はい。こちらこそ」

 

 

いきなり話に割り込んできて手を取って握手してきた智花に驚きつつ、そう返した

 

 

「私は神崎琴音。勇作の恋人」

 

「「え・・・ええっ!?」」

 

「おいこらなんだその反応は?」

 

 

明久と美波の反応に対し、常村は二人を睨み付ける

 

 

「あ、いや、まさか彼女がいるとは思わなかったので・・・」

 

「勇作は渡さない」

 

「あ、ウチにはアキがいますので・・・」

 

「あれ?でも常村先輩、たしか練習試合の時、秀吉のチアガール姿見てデレデレして・・・」

 

「お、おい!!」

 

「・・・・・・・・・・・勇作」

 

 

慌てる常村、その背後から琴音の冷たい声が聞こえる

 

 

(この人、なんか霧島さんに似てる)

 

(ってことはヤンデレ発動?)

 

 

「・・・ぐすっ・・・ひくっ・・・勇作、私より、木下君の方が良いの?」

 

「そ、そんなわけないだろ!俺は・・・『『失礼しました』』・・・って、おいコラ!この状況を残して逃げるんじゃねえ!!ああ、琴音!違うぞ!俺はお前一筋だ!!」

 

 

泣き出した琴音の姿を見て常村は慌て、明久と美波は逃げ出した

 

 

「くっ、智花はどこに行きやがった!?面倒事に巻き込まれないように逃げやがっ・・・ああ!違うぞ!別にお前がめんどくさいって言ったんじゃなくて・・・」

 

 

それから常村は競技が終わるまで琴音の頭を撫で続けることになるのだった

 

 

  ※再びグラウンド※

 

 

レースは第三走者の優子へとタスキが渡り、優子はウェディングドレスにヒールという走りにくい服装の為、順位はどんどん落ちている

 

 

「と、智也君、本当にこれで勝てるの?」

 

「ああ、俺の計算に狂いはない」

 

 

海人が少し顔を赤くしながらそう言うと、智也はきっぱりとそう言い切った

そんな会話をしているうちに、優子はすぐ近くまでやって来ていた

そして優子からタスキを・・・

 

 

「優子さん、しっかり掴まってて」

 

「え?きゃ!」

 

 

・・・受け取らず、優子をお姫様抱っこし、海人は走り出した

これが智也の言い出したパフォーマンス

海人もついさっき聞いたばかりで、当然、優子は何も聞かされていない

 

 

(か、海人君の顔が近・・・)

 

(優子さん、怒ってるかな?後で謝らなくちゃ)

 

 

そして海人はそのままゴール

 

 

「ゆ、優子さん、大丈夫?」

 

「・・・もういっそ殺して・・・」

 

 

恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にしてそう呟く優子だった

 

 

  ※一方その頃※

 

 

「ダメ元だったのに、まさか協力してくれるとは思わなかったぞ」

 

 

海人と優子の姿を眺めている智也にそう声を掛けるのは須川だった

そう、今回の作戦は須川発案のもので、理由はもちろん、海人と優子をくっつけるためだ

 

 

「ま、こちらにもメリットはあると思ったからな。パフォーマンスとしては充分だ。それに・・・あいつらには後悔して欲しくないからな」

 

 

二人の方を見たまま智也はそう呟く

 

 

「まるで自分は後悔したみたいな言い方だな」

 

「・・・まぁな。それより、お前はいいのか?」

 

「?なにがだ?」

 

「お前自身の恋だよ」

 

 

智也がある部分に視線を向けるとそこには・・・佐藤美穂が物陰からこっちを見ていた

 

 

「んな!?ほ、北条!な、何を・・・」

 

「ま、告白するかしないかはお前が決める事。だが、後悔はしないことだ」

 

「わ、わかってるよ」

 

 

智也の表情は少し悲しそうで、須川はそれ以上何も言えなくなり、その場を離れた

 

 

「アイツ・・・一体過去に何があったんだ?」

 

 

須川は智也の表情について考えながらそう呟いた

 




智也の過去に一体何が・・・

それは後ほど明らかに


次回も頑張ります
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