バカとテストとウチの弟   作:グラン

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今週もなんとか更新
ぐだついてどんどんクオリティが下がっていく・・・


第百三十一問 寂しい・・・

秋季大会も終わり、しばらくたったある日の事・・・

海人達の住む地区では毎年、プロと高校球児の一週間の合同合宿が行われている

主な目的は野球界の繁栄

海人達が住む地域以外でも全国各地で行われているのだ

 

 

「それじゃあ行ってくるね」

 

「うん、気をつけてね」

 

 

海人を送り出す美波

ちなみに文月学園からは海人、智也、英雄が参加することになっている

そしてそんな二人の姿を見て明久達は・・・

 

 

「四日くらいか」

 

「いや、三日だね」

 

「・・・一日」

 

「何の話じゃ?」

 

 

   ※三日後※

 

 

「・・・寂しい・・・」

 

 

明久、大当たり

愛しい弟がいなくて寂しいのか美波には普段の明るさが微塵もない

 

 

「全く・・・そんなに寂しいなら行かせなきゃよかっただろうに・・・」

 

「だって海人ってば去年からずっと楽しみにしててカレンダーには丸印までつけてるのよ?今更行っちゃダメだなんて言えるわけないじゃない!」

 

「だがまぁ今の状況ならここよりは安全だわな」

 

 

『今の状況』と言うのは根本の事を指している

どこで何を仕掛けてくるかわからないが、海人達のいる場所はプロ野球選手が一緒にいると言うことで警備体制は万全だ

 

 

「はぁ・・・!!」

 

 

溜息をつく美波だが、ピクリと何かに反応

そして・・・

 

 

(・・・p)←メール着信音

 

(シュバッ!!)←音速で携帯を取る美波

 

 

「今、着信音より先に反応したよね!?」

 

「な、なんて反射神経だ」

 

「・・・手の動きが見えなかった」

 

「・・・ふふっ♪」

 

 

(((((ああ、絶対海人からのメールだ)))))

 

 

携帯の画面を見て嬉しそうに微笑む美波を見て一同はそう思うのだった

しかし、元気が無いのは美波だけではなかった

 

 

 

   ※同時刻、Aクラスにて※

 

 

「・・・寂しい・・・」

 

 

最近海人と付き合い始めた少女、木下優子は机に顔を埋め、だらけていた

 

 

「あはは、優子は大袈裟だなぁ。ねぇ代表」

 

「・・・優子の気持ち、わかる」

 

「あ、あれ?ボクがおかしいのかな?」

 

 

まさかの自分の意見が少数派だと言うことに戸惑う愛子

 

 

「だってさ・・・せっかく付き合い始めたって言うのに、まだデートだってしてないし・・・」

 

 

少し不貞腐れてそう言う優子

 

 

「いいもん。海人君なんてもう知らない。他の子と浮気してやるんだから」

 

「そ、それはやめておいた方がいいんじゃないかな?」

 

「・・・ヒント、ポニーテール、黄色いリボン、魔王降臨」

 

「じょ、冗談に決まってるじゃない!アタシは海人君一筋よ」

 

 

とあるブラコンの降臨が脳裏に浮かんだ三人は顔を青くする

 

 

「で、でもさ!優子は偉いよね!こんな状況でも人前では寂しさを顔に出さないし、マネージャーの仕事はきちんとこなしてるんでしょ?」

 

「まぁ部長の北条君もいないからアタシがしっかりしないとね。練習メニューは予め渡されているし、それに常村先輩や夏川先輩が様子を見に来てくれるからそこまで負担は大きくないわよ」

 

(っていうか、海人君のオーバーワークを引き留める仕事が無いからむしろ普段より楽なんだけど・・・それがまた少し物足りないというか・・・)

 

 

そんなことを考える優子

そしてまた少し寂しくなる

 

 

(pipi)

 

 

「ん?メールね・・・・・ふふっ♪」

 

((あ、絶対海人君からのメールだ))

 

 

メールを見て微笑む優子の姿を見てそう思う愛子と翔子なのだった

 

 

 

  ※同時刻、学園長室にて※

 

 

「そういえば、島田君たちの遠征の費用はあなたが出したそうですね?竹原教頭」

 

「あぁ、彼らには迷惑をかけてしまったからね。もちろんこんなことで許されるとは思っていないが、せめてもの償いだよ」

 

「あまり特定の生徒に加担するのはよくないんだけどね。まぁたしかに巻き込んでしまったのは事実だし、これ位はしてやっても罰は当たらないだろう」

 

 

高橋先生、竹原教頭、学園長はほのぼのとお茶を飲んでいる

ちなみに高橋先生や鉄人など、学園長が信頼している教師には今回の事件の詳細を話している

 

 

「しかし・・・本当によろしかったのですか?」

 

「おいおい、いくら休職していたとはいえそれ位の蓄えはあるよ」

 

「いえ、そうではなく・・・確か明後日の学園のプロモーションビデオの撮影は島田君をメインで撮ると言っていませんでしたか?」

 

 

高橋先生の発言に二人の湯飲みを持つ手が止まる

 

 

((・・・わ、忘れてた・・・))

 

 

「・・・呼び戻しますか?」

 

「そ、それはなるべく避けたいね。楽しんでるところに水を差すような真似はしたくないし、何よりそんなことをしたら島田姉が黙って・・・そうだ、島田姉はどうだい?社交的で明るくて・・・まぁ弟に依存し過ぎるのが問題だが・・・」

 

「それが・・・弟さんの不在の寂しさで普段の明るさが微塵もなくまるでお通夜なっているとの報告が・・・」

 

「くっ・・・あのブラコンめ・・・竹原、何か案を出すさね」

 

「そう言われましても・・・高橋先生。Aクラスに適任の生徒はいませんか?」

 

「そうですね・・・出たがりそうな生徒はいるにはいるんですが・・・彼を出すと学園の評判がむしろ下がる可能性が・・・」

 

「ほ、他にはいないのですか?」

 

「えー・・・愛想に欠ける霧島さんに元同性愛者の久保君。社交性は文句なしですが、映像にモザイクを掛けなければならなくなる可能性のある工藤さんなどなど・・・」

 

「この学園にまともな生徒はいないのかい!?」

 

「いません」

 

 

学園長の言葉をバッサリ切る高橋先生

 

 

「冗談です。では木下さんはどうでしょう?」

 

「木下?ああ、島田の嫁さんだね」

 

 

※まだ籍は入れてません※

 

 

「それでは交渉は学園長か高橋先生がやってもらえませんか?私は・・・その・・・彼女には少々嫌われていますので・・・」

 

 

先日の事件の件で、優子は竹原の事を快く思っていない

故に、竹原では交渉を断られる可能性があるのだ

 

 

「ああそれは任せておきな。島田の名を出して脅は・・・交渉すれば一発さ」

 

((今、脅迫って言いかけた!?))

 

 

ニヤリと笑う学園長

 

 

((木下さん、ごめんなさい・・・))

 

 

学園長の暴走の予感に二人は心の中で優子に謝罪するのだった

 

 

 

  ※そして一時間後※

 

 

「はぁ・・・」

 

 

優子は憂鬱そうに溜息をつく

 

 

「どうしよう・・・」

 

 

学園長から持ち出されたプロモーションビデオの撮影

自分を抜擢してくれたことに嬉しく思うが、問題はそこじゃない

 

 

「校歌・・・か」

 

 

合唱部との校歌斉唱だ

周りからは何でもこなせると思われている彼女だが、歌の才能だけは皆無なのだ

なので断ろうとしたのだが、『木下に断られると島田を呼び戻すしかなくなる』と言われ、困っているのだ

 

 

「・・・海人君・・・ごめん!」

 

 

やっぱり自分には無理だ。断ろう

そう考えた優子は海人にメールで助けを求める

『助けて』と一言言えば海人はきっと助けてくれる

そして事情を書いたメールを作成し、送信ボタンを押そうとしたその時・・・

 

 

(pipi)

 

 

「ん?メール?海人君から」

 

 

海人からのメールが届くのだった

 

 

『そっちは授業が終わったころかな?こっちも練習に一段落がついて今は休憩時間です。最終日にはプロの選手と紅白戦が行われることになり、自分の力がどこまで通用するのかすごく楽しみです。部活の方は智也君が居なくて大変だと思うけど、頑張ってね』

 

 

「・・・」

 

 

海人からのメールを読み終わった優子

液晶は再びメールの送信画面になっている

一言『助けて』と言えばいい

後は送信ボタンを押すだけ

そして優子はボタンを・・押した

 

 

『未送信のメールを削除しました』

 

 

「・・・いいわ。やってやろうじゃない!」

 

 

撮影を引き受ける決意をした優子は返事をするために学園長室に向かうのだった

 




こんなイベントは実在しないというツッコミは無しでお願いしますww

次回も頑張ります
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