だいぶオリジナル要素が多めです
久しぶりに三年生の先輩が登場
活動報告にてアンケート実施します
とある休日、海人と付き合い始めた少女、木下優子は・・・
「「おかえりなさいませご主人様」」
・・・メイド喫茶でアルバイトをしていた
なぜこうなったのか?
それは前話で康太から借りた無線機を壊してしまったのが原因である
康太には『気にしなくていい』と言われたものの、真面目な性格の彼女はそう言うわけにはいかないと弁償することにしたのだが、その金額は予想以上に高く、学生のお小遣いで払える額ではなかった(なぜそんな物を康太が買えたのかは不思議だが)
そしてバイトを探し、現在に至るのだ
「っていうかなんでメイド喫茶なのよ」
「しょうがないじゃない。日雇いのバイト、ここしかなかったんだから」
そう言うのは無線機を壊した張本人である美波
ちなみにこのバイトを探してきたのも美波だ
「いやぁ~助かったよ。どうしても今日のシフトが埋まらなくて困ってたんだよね~」
そういうメイド服を着た少女の名は行橋智花
常夏コンビの幼馴染である
「行橋先輩はここでバイトして長いんですか?」
「ん、まぁね。ここは琴音の実家の神崎グループの系列の店だからちょっとコネで働かせてもらってるんだ。ほら、ここ給料良いからさ、倍率が高いんだよ」
「でも先輩は三年生ですよね?受験は大丈夫なんですか?」
「アタシはスポーツ推薦貰ってるから問題なし♪そんなに偏差値が高い大学でもないしね」
笑いながらそう言う智花
「・・・ちなみに智花が行く大学は俊平と同じ」←手伝いに来ていた琴音
「「ほぅ」」
「ち、違っ!たまたまだってば!」
顔を真っ赤にして否定する智花
一応補足しておくと、俊平とは夏川の事である
「そういう琴音だって勇作と同じ大学狙いじゃん!」
「・・・うん。だって恋人だもん」
「くっ!」
素直に認める琴音
ちなみにこの手の口論で智花が勝ったことは一度もない
「ほ、ほら!お客さんが来たよ!おかえりなさいませご主人様」
「「「あ、逃げた」」」
それからしばらく、黙々と業務をこなす四人
「にしても二人ともなかなか手際がいいね」
「ウチは家でも家事をしているので・・・」
「おっ偉いね。優子ちゃんも?」
「え、あ~・・・まぁ・・・(い、言えない。家ではズボラだなんて言えない)」
曖昧に答えて誤魔化す優子
「あ、いらっしゃいませご主人様」
お客さんが来たことに気付き、逃げるように接客を始める優子
・・・が
「え?優子さん?」
「へ?か、海人君!?」
そこにいたのは、海人、英雄、智也、常夏コンビの五人だった
「な、なんでここに!?」
「常村先輩がお昼を奢ってくれるっていうから・・・優子さんこそ、なんで・・・?」
「どうしたの?優子・・・って、海人!?」
「姉さんまで!?なんでここに?」
※事情説明※
「そうだったんだ・・・言ってくれれば僕もお金出したのに・・・」
「そう言うわけにはいかないわよ。アタシが見え張ったのが悪いんだから」
「それに海人、この前グローブ買い換えたばっかりだからあんまりお小遣い残ってないでしょ?」
「でも少しくらいなら・・・」
「いいから。野球やってたらお金を使うことが多いんだし、溜めれるときに溜めときなさい」
「う、うん」
((((まるで母親だな))))
「おーい。固まってないで仕事・・・って、俊平!?」
「うげっ!智花!?なんでここに・・・」←知らなかった人
((計画通り))←確信犯の二人(常村と琴音)
「み、見ればわかるだろ?バイトだよ!」
「あ、ああ・・・(な、なんだ!?普段の男みたいな智花とまるで別人。こいつ・・こんなに可愛かったか!?)」
「何か言った?よく聞こえなかった」
「す、スカートが短けぇから太い足が目立つって言ったんだよ!」
「い、言ったな!?ソフト部の女子には決して言ってはならないことを言ったな!このクソ坊主!」
「んだと男女!」
「ハゲ!」
「大根足!」
喧嘩勃発
「はぁ・・・上手くいかねぇな・・・」
「・・・とりあえず仕事中だから智花を連れて行く」
琴音は智花を連れて(引きずって)去って行った
「じゃ、じゃあウチ達も仕事に戻るわね」
「あ、うん。頑張ってね」
そう言って美波と優子も去って行った
「んじゃ、さっさと注文決めようぜ」
常村がそう言うが、海人は接客する優子の方を見ていた
笑顔で他の客の対応をしている優子が気になっているのだ
見惚れてる・・・と言うよりも、この感情は・・・
(なんか・・・嫌だな・・・)
・・・嫉妬だ
そう、ここはメイド喫茶
女性客よりも男性客の方が多いのだ
(はぁ、我ながら心が狭すぎるな・・・)
自身の感情に自己嫌悪しながら溜息をつく海人
「島田、決まったか?」
「へ?あ、す、すいません」
他のメンバーがすでに決めていることに気付き、慌てる海人
(ふふっ、海人も可愛いとこあるやん。よっしゃ、ここは俺が一肌脱いだろ)
「ちょっとトイレや」
海人の様子を見て気持ちを察した英雄が何かを思いつきトイレに立つ
「(木下さん、ちょっとええ?)」
「ん?どうしたのよ?」
「いやな、海人の奴が木下さんが他の男と楽しそうにしとるのを見て嫉妬してるみたいやで」
「た、楽しそうって、これは仕事で・・」
「海人もそれはわかっとるやろう。せやけど、それでも嫉妬してまうんが人間のサガや。後でかまってやりや」
そう言って席に戻っていく英雄
(も、もう、海人君ってば・・・しょうがないわね)←嬉しそう
『すいませーん』
「はーい♪」
英雄のフォローにより、少しご機嫌の優子
嫉妬するほうはつまらなくても、嫉妬される方は嬉しいものなのだ
だが・・・
(優子さん・・・あんなの楽しそうに・・・)
・・・完全に逆効果である
そして優子は自分を呼んだ客の元に行く
「ご注文はお決まりですか?」
「お姉さんのおすすめは何ですか?」
「え?えっとそうですね・・・」
お客さんは男性の三人組
おすすめを聞かれ、優子がメニューを覗き込んだその時・・・
「い、いててててっ!!」
「へ?」
急に男性客の悲鳴が聞こえ、優子がそちらを振り返る
するとそこには・・・男性客の手首を捻り上げている海人の姿があった
「か、海人君!?何やって・・・(ゴトッ)・・・え?」
優子が慌てて海人を止めようとしたその時・・・男の手からスマホが転げ落ちた
画面はカメラモード
「何・・・してるんですか?」
海人は男の方を睨み付けながら冷たい声でそう言う
「か、海人君やめて!申し訳ありませんご主人さm・・」
そう言いながら優子は男性客のスマホを拾う・・・が、その画面を見て固まった
そこに写っていたのは・・・スカートの中を下から取った画像
そしてその下着には見覚えがある
自分が今日履いている下着だ
(ま、まさかこの人、盗撮・・・)
そう、男は優子が連れの男に気を取られている隙にスカートの中を盗撮したのだ
「このくそガキいい加減に・・・いたたっ!すいませんすいません!!」
男は抵抗しようとするが、海人に更に力を入れられ、涙目で謝る
海人はピッチャーをしているだけあって、握力はかなり強いのだ
「優子ちゃん、画像は消した?」
「あ、はい」
そう言って出てきたのは智花
優子は画像を消したことを確認し、智花にスマホを渡す
「島田君、お客さんから手を離して」
海人に向かって笑顔でそう言うが・・・目が全く笑っていない
智花の迫力に圧され、海人は素直に手を離す
「この度は大変申し訳ありませんでした。お詫びに・・・パンチから始めり、キックで繋ぎ、プロレス技で締める、『メイドのお仕置きコース』を無料で提供させていただきます。なお、拒否権はありませんのでご了承ください!」
そう言ってホントにフルコースを決める智花
そして三人は店から逃げだした
「あ、あの・・・すいませんでした!ついカッとなって・・・」
「・・・気にしなくていい。ああいう客は見逃すと二度目三度目がある」
「そうそう。それに、彼女のピンチに駆け付けるなんてカッコイイじゃないの。優子ちゃん、いい彼氏をもったね」
「は・・・はい」
智花がニヤニヤしながらそう言うと、優子と海人は顔を赤くして俯いた
その様子を見守る一同
そして数分後・・・
「お待たせしました」
優子が海人達の元に食事を持って来る
「あ、ちょっと待ってね」
そう言って優子はケチャップを取り出し、海人のオムライスにハートマークを描いた
「さ、召し上がれ」
「う、うん」
実に微笑ましい光景である
(いいなぁ・・・いつかアタシも俊平とあんな風に・・・)
(・・・今度、勇作にやってみよう)
「すいません、現場抜けちゃって」
「あ、島田さん。どこに行ってたの?」
「ちょっとゴミ掃除を業者に頼んできました」
「「??」」
※一方その頃※
近所の公園にて、三人の男が黒装束の集団に取り囲まれていた
「罪状を読み上げろ」
「はっ!彼らは我らがアイドル海人の妻である優子嬢のスカートの中を盗撮した容疑が上がっています」
※海人と優子は『まだ』結婚していません※
「ゆ、許してくれ!俺達が悪かった!」
「怯えることはない。我らは暴力は好まぬ。判決!『恥ずかしい過去読み上げの刑』に処す!コンピ部の沖本!新聞部の中野!準備は出来たか?」
「ああ、バッチリだ。こいつらの本名を調べ上げ、キッチリ裏も取った!」
「どうやらあちこちで悪事を働いていることで有名な奴らだったらしい。情報が山ほど出てきたぜ。会長、これが原稿です」
「うむ、では読み上げるぞ。まずは・・・」
数分後、公園内に『やめろぉぉ!』『いっそ殺してくれ!!』と、言う悲鳴が鳴り響いたそうな・・・
※おまけ※
優子「あの、先輩」
智花「ん?」
優子「さっきのメイドの『お仕置きコース』って実在するんですか?」
智花「うん。なんかプロレス技の辺りで喜ぶ人が多いんだよね」
優子(胸が当たるからだろうな・・・)
智花「そういえば最近、よく来る人が必ずこれを頼むよ。ウチの学園の二年生だから優子ちゃんも知ってるんじゃないかな?」
優子「うぇ!?そんな変態がウチにいるんですか?でもまぁアタシにマゾの知り合いはいませんから多分知らないと思いますよ」
※後日※
智花「おかえりなさいませご主人様」
?「いつものお願いします」
智花「かしこまりました」
?「ゴフッ・・・あぁ・・・いい♪でも・・・物足りない。島田さんに殴られたあの日、最初は痛かったのにだんだん気持ちよくなってきて・・・こんなものじゃああの時の快感に遠く及ばない。あぁ・・・どこかに僕を痛めつけてくれる天使はいないだろうか・・・やはりもう一度・・島田さんに・・・」
美波「!?」(ゾクッ)
???はマゾに目覚めてしまったようだ
おまけのマゾに目覚めた人物とは一体誰でしょう?
今作品で美波に殴られた人物は明久、雄二を除くと一人しかいない(と思う)
ヒント 前話
次回も頑張ります