バカとテストとウチの弟   作:グラン

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ハプニング続出
海人君と言えば・・・ラッキースケベだよねw


第百四十三問 僕と彼女が入れ替わり 後編

(誰か・・・助けてください・・・)

 

 

海人(外見は優子)は現在、窮地に立たされていた

 

 

「優子?どうしたの?早くしないと・・・体育の授業に遅れちゃうよ?」

 

 

  ※Aクラス、四時限目、体育※

 

 

海人は女子更衣室の前で戸惑っていた

 

 

(ど、どうしよう・・・入れば変態。授業をサボったら優子さんの成績に影響が・・・)

 

 

思春期の男子なら合法的に女子更衣室を覗けるこのチャンスを喜ぶものだが、ウブな性格の海人にその考えは無い

 

 

「もう!何もたもたしてんのさ。早く早く!」

 

「わわっ!ま、待って!まだ心の準備が・・・」

 

 

愛子に引っ張られ、女子更衣室に引きずり込まれる海人

ドアが開き、そこには・・・下着姿の女子が大勢いた

あわわっと顔を真っ赤にする海人

と、そこに・・・

 

 

「・・・優子、どうしたの?」

 

「木下さん?どうかしたんですか?」

 

 

下着姿の翔子と佐藤が近づいてきた

 

 

「え?なになに?」

 

「木下さんがどうかした?」

 

 

わらわらと近づいてくる女子たち(なぜか全員下着姿のまま)

もちろん彼女たちには悪気はなく、様子のおかしい優子を心配しての行動だ

それも優子の人望有っての事だろう

しかし・・・海人には刺激が強すぎた

 

 

「きゅう・・・」

 

「わわっ!優子!?どうしたの!?」

 

 

目を回して倒れた海人を愛子は慌てて保健室に連れて行くのだった

 

 

  ※数分後※

 

 

「ん・・・?」

 

「あ、気がついたのね」

 

 

海人が目を覚ますと、目の前には自分(の姿をした優子)が座っていた

そして・・・数分前の出来事を思いだし、顔を青くする

 

 

「ち、違うんだ!優子さん!これは不可抗力で、下心とかがあったわけじゃなくて・・・」

 

「あーはいはい。わかってるわよ。全部愛子から聞いたから」

 

 

そう言って優子が後ろを見ると愛子を含むいつものメンバーが立っていた

 

 

「み、みんな!ってことは・・・」

 

「ええ、全部説明したわ。別に隠すことじゃないしね」

 

「もう、そう言うことなら言ってくれればよかったのに・・・」

 

「ご、ごめん。信じてもらえないと思って・・・」

 

 

溜息をつきながらそう言う愛子に海人は申し訳なさそうに謝る

 

 

「霧島さんもごめん。騙すつもりはなかったんだ」

 

「・・・悪気がなかったのはわかってる。でも友達なんだからちゃんと相談してほしい」

 

「「ごめんなさい」」

 

「・・・反省してるならいい。でも、海人には下着姿を見られたし・・・責任を取ってもらう」

 

 

そう言って海人に近づく翔子

 

 

「だ、ダメ!海人君はアタシの彼氏なんだから!!」

 

「・・・冗談」

 

 

慌てる優子の反応を見て、してやったりと言わんばかりの笑みを浮かべる翔子

 

 

「そういえば姉さんは?」

 

「あそこだよ」

 

 

明久が指差した先には・・・

 

 

「海人が優子で優子が海人、弟が妹になって妹が弟に・・・」

 

 

処理が追いつかず、混乱している美波の姿があった

 

 

  ※数分後※

 

 

「すいませんでした!!」

 

 

海人はAクラスに戻り、女子全員に頭を下げていた

 

 

「えっと・・・見た目は木下さんだけど、中身は島田君ってこと?」

 

 

一人の女子生徒の質問に頷く海人

 

 

「えっと、質問いいかな?」

 

「は、はい」

 

「どうしてそれをわざわざ言ったの?黙ってればバレなかったし、女子更衣室に入ったのだって不可抗力。合法的に女の子の着替えを覗けてラッキーとか思わなかったの?」

 

「・・・たしかにわざとじゃないけど、覗いちゃったのは事実だし、ちゃんと謝らないとって思って・・・本当にごめんなさい!!」

 

 

しばしの沈黙・・・

 

 

「そっか・・・じゃあ私はもういいわ」

 

「え?」

 

「悪気があったわけじゃなさそうだし、反省してるのも見てわかるしね。みんなはどう?」

 

『まぁちゃんと謝ってくれたし』

 

『故意じゃないのにちゃんと謝れるなんて男らしいね』

 

『海人様になら見られても・・・』←海人信者

 

「と、言うわけよ。でもまぁタダで許すのもねぇ・・・」

 

「ぼ、僕にできることなら何でもします!」

 

「・・・ふふっ、言ったわね?」

 

 

その女子生徒はニヤリと不敵な笑みを浮かべた

 

 

  ※そして放課後※

 

 

「で、こうなったと?」

 

「・・・うん。ごめんね優子さん」

 

 

放課後になり、優子がAクラスに様子を見に行くと、海人がメイド服でAクラスの女子にご奉仕していた

 

 

「はぁ・・・まぁ今回ばかりは仕方ないか・・・」

 

 

ご奉仕しているのは海人でも外見が自分なだけあって優子の心境は複雑だ

 

 

「それより、早く部活に行きましょ」

 

「うん・・・って!?優子さん部活に出る気なの!?危ないよ!」

 

「大丈夫よ。運動神経には自信があるから。それに海人君がいつも楽しそうに練習してるから一度やってみたかったのよね♪」

 

 

優子はウキウキしながらそう言う

 

 

「うーん・・・わかった。でも無理はしないでね」

 

「わかってるって♪」

 

 

  ※数分後※

 

 

「・・・おーい木下。大丈夫か?」

 

「・・・」

 

 

返事が無い。ただのしかばねのようだ

 

 

(か、海人君っていつもこんなにハードなトレーニングを・・・?)

 

 

しっかり鍛えられた海人の身体ならかなり良い動きができると思っていたのだが現実はそう甘くなかった

たとえ鍛えられた身体で、力があっても、優子にはそれを生かす技術がないのだ

 

 

「まぁ海人の練習内容はかなりキツイからな。どうだ?俺が木下に海人の見張りを頼んだ理由がわかったろ?」

 

「・・・そうね」

 

 

海人は自分からは練習をやめようとはしない

故に放っておけばいつか倒れてしまうだろう

 

 

「にしてもこんなにキツイ訓練を自ら望んでやるなんて・・・」

 

「それだけ野球が好きだってことだろ」

 

 

優子はいつも笑顔でプレイする海人の姿を思い浮かべ、彼の事を全力で支え、応援しようと心に決めるのだった

 

 

  ※そして帰宅※

 

 

「ただいま」

 

「おじゃまします」

 

「お兄ちゃん、優子お姉ちゃん、おかえりなさいです!」

 

「おかえり・・・って、なんか違和感があるわね」

 

 

『お邪魔します』と言った外見が海人の優子の姿を見て美波はそう言う

なぜ二人揃ってここにいるのか?

理由は簡単

海人と優子の身体はまだ入れ替わったままだからだ

なので『友達の家に泊まる』という名目でここに来たのだ

 

 

「大変だったわよ・・・主に着替えの準備とか・・・」

 

 

海人は当然優子の着替えの置き場所なんて知らない

かと言って海人の姿をした優子が勝手に優子の部屋に入り、持って来るわけにはいかない

 

 

「結局どうしたの?」

 

「二人で部屋に入って海人君には目を閉じててもらったわ」

 

「???えっと・・・お兄ちゃんが優子お姉ちゃんで、優子お姉ちゃんがお兄ちゃんですか?」

 

「う、うん」

 

「そうなんだ」

 

「わかったです!」

 

 

順応性の高い小学生である

 

 

「さ、ご飯にしましょ」

 

「「「はーい」」」

 

 

  ※食事終了※

 

 

「ごちそうさま」

 

「美味しかったです」

 

「やっぱり美波の料理は美味しいわね」

 

「ありがと。ところでアンタ達、どうするの?その・・・お風呂とか」

 

「「・・・」」

 

 

  ※数分後※

 

 

「あ、あの・・・優子さん。この状況、傍から見たらすごく犯罪の匂いがするんだけど・・・」

 

「だ、だって・・・」

 

 

現在の状況は海人が目隠しをし、優子が一緒にお風呂に入っている

傍から見れば目隠しをした全裸の女の身体を男が洗うというとてもヤバイ状況である

いくら相手が彼氏とはいえ、さすがに裸を見られるのは恥ずかしかったようだ

ちなみに海人は『自分は男だから』と別に気にしていないようだ

 

 

(それにしても海人君・・・見た目はこんなに可愛らしいのにちゃんと付いてるものはついて・・・)

 

「?優子さん?」

 

「なな、何でもないわ。それじゃあ洗うわよ」

 

「う、うん」

 

 

つい海人の身体をまじまじと見てしまった優子は罪悪感を感じながら自分の身体(中身は海人)を洗い始めた

 

 

(ふう、コレで終わりね。それにしても・・・)

 

 

優子は自分の胸元に注目

鏡で見るのとは違い、いろんな角度からしっかりと見える

 

 

(やっぱりもう少し欲しいわね)

 

 

自身の胸のサイズを気にする優子

彼女の周りには瑞希や玲、フローラと、巨乳が多いのでどうしても比べてしまうのだ

 

 

(ん?待てよ・・・)

 

 

  ※優子の脳内※

 

 

胸が小さいのが悩み

好きな人に揉まれたら大きくなるってよく言うわね

その好きな人は今、自分が操作可能

いけるんじゃね?

 

 

  ※脳内会議終了※

 

 

(ムニュ♪)

 

「ふぁ!?ゆ、優子さん!?」

 

(モミモミモミモミ)

 

 

  ※この先は全年齢対象小説の為省略。そして数分後※

 

 

「「きゅう・・・・」」

 

「何やってんのよあんた達は・・・」

 

「お兄ちゃん、優子お姉ちゃん、大丈夫ですか?」

 

 

・・・のぼせました

二人を団扇で仰ぐ葉月

 

 

「二人とも、寝るならちゃんと部屋に行きなさい」

 

「「は~い」」

 

「ほら、こっちよ」

 

 

パジャマに着替えた二人は美波に手を引かれ、海人の部屋に連れて行かれる

 

 

「はい、じゃあおやすみ」

 

「「ちょっと待った!」」

 

「ん?」

 

「なんで僕のベッドに枕が二つあるの?」

 

「そりゃあ優子と一緒に寝るからに決まってるじゃない」

 

「いやいやいや、それはマズイでしょ?それなら僕は床で・・・」

 

「海人、今アンタは優子の身体なのよ?女の子を床で寝させる気?」

 

「うぐっ」

 

「それにアンタ達が入れ替わったのが接触したときの衝撃なら、なるべく一緒にいた方が元に戻る確率は高い。早く元に戻らないと、ずっとこのままってわけにはいかないでしょ?」

 

「それはそうだけど・・・」

 

 

海人は優子の方をちらっと見る

 

 

「あ、アタシなら平気よ。少し驚いただけで、別に嫌ってわけじゃないわ。むしろ・・・」

 

 

そこまで言って顔を赤くする優子

その姿を見て、同じく顔を赤くする海人

 

 

「じゃ、じゃあ・・・寝ようか?」

 

「う、うん」

 

「おやすみー」

 

 

美波は手をひらひらと振りながら部屋を後にする

優子と海人はベッドに入るが・・・

 

 

((ね、眠れない・・・))

 

 

緊張して眠れずにいた

 

 

「あ、あのさ、海人君」

 

「ん?」

 

「その・・・ごめんね。アタシがボーっとしてたせいでこんなことになって・・・」

 

「優子さんのせいじゃないよ。僕が勢いよく飛びついたりしたから・・・」

 

「そ、それこそ海人君のせいじゃないわ。海人君はアタシを守ろうとしてくれただけじゃない」

 

「じゃあ、おあいこって事で」

 

「いや・・・そうね。わかったわ」

 

 

反論しようとした優子だが、このままだと無限ループすると判断し、渋々納得する

 

 

「それにね、不謹慎だけど、ちょっと嬉しかったんだ」

 

「・・・女の子の身体に触り放題?」

 

「ち、違っ!」

 

「ふふ、冗談よ。で、なにが嬉しかったの?」

 

「実は少し不安だったんだ。優子さん、可愛いからさ。僕なんかよりもっとカッコイイ人が現れたらその人の方へ行っちゃうんじゃないかって」

 

(あ、アタシと同じ・・・)

 

「でも、今の状態ならその心配は無いなって・・・不謹慎だったよね。ホント、ゴメン」

 

「ふふっ」

 

「?」

 

「バカね。アタシには世界一優しい彼氏がいるのに、他の男に惹かれるわけないじゃない。それを言ったらアタシだって不安だったわよ。アタシみたいな嫉妬深い女、いつ捨てられるんだろうって」

 

「それこそ心配無用だよ。世界一可愛い彼女を捨てるわけないじゃないか」

 

「・・・ぷっ」

 

「ふふっ」

 

 

互いに笑いあう二人

そしていつの間にか眠りにつくのだった

 

 

  ※深夜2時頃※

 

 

「・・・ん~・・・」(ゴンっ!)

 

 

  ※早朝4時頃※

 

 

「・・・暑い」(ゴソゴソ)

 

 

  ※早朝6時頃※

 

 

「ん・・・朝か・・・」

 

 

海人は左手で目を擦る

 

 

「ん・・?ん!?」

 

 

手にできたマメ

見覚えのあるパジャマ

とっさに海人は自分の身体を触る

 

 

「元に・・・戻ってる!」

 

 

一安心する海人、しかし次の瞬間、ある事に気付く

右腕に・・・柔らかい感触がある事を・・・

寝ぼけていた海人は『また葉月か』程度に考え、右腕の方に視線を移す

そこには・・・自身の恋人である優子が海人の右腕に抱き着いていたのだ

・・・なぜか上半身裸で・・・

 

優子と一緒に寝たのを忘れていた+不意打ちの胸直視+柔らかい感触

それは海人には刺激が強すぎた

 

 

  ※その一時間後※

 

 

「ん・・・朝ね」

 

 

優子は目を覚ます

そして・・・

 

 

「ん!?この身体・・・元に戻ってる!って、あら・・・?」

 

 

優子も身体が元に戻ってることに気付く

そしてその直後、自身がパジャマを脱ぎ捨てていることに気付く

 

 

「あちゃ・・・またやっちゃった・・・昨日は暑かったからなぁ・・・」

 

 

優子には寝ぼけている時、服を脱ぎ捨ててしまう癖があった

もちろんそのことは本人も気付いている

 

 

「この癖、早く直さないとな・・・でも、海人君が起きる前に目が覚めてよかったわ」

 

「・・・きゅう・・・」

 

 

気絶している海人を見て、まだ寝ているのだと勘違いした優子は慌てて服を着るのだった

ちなみに・・・

 

 

「?どうかしたの海人君?食べないの?」

 

「な、何でもないよ。いただきます(優子さんと一緒に寝たからってあんな夢を見るなんて・・・僕は最低だ)」

 

 

海人は夢だと勘違いしていた

 




もしかしたら来週は諸事情により投稿できないかも・・・
なるべく頑張りますけどね

次回のタイトルは『ボクとムッツリの恋愛事情』です
さぁ!誰が登場するかわかるかな?w

次回も頑張ります
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