バカとテストとウチの弟   作:グラン

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活動報告にてアンケート実施中


第十四問 なんで君が・・・

  SIDE 美波

 

 

あの後ウチ達は教室に戻りアキと一緒に下校

海人は部活に行った

 

 

「明日でBクラス戦も決着が着くわね。勝てるかしら?」

 

「勝てる!いや、勝たなきゃいけないんだ!僕はともかく、海人や美波みたいに今までずっと真面目に勉強してきた人がFクラスなんてそんなの間違ってる!」

 

 

予想はしていたけど、アキはウチや海人の為に試召戦争を仕掛けたのね

やっぱりアキは優しいなぁ

ウチもアキや海人の力になれるように頑張らなくちゃ

・・・あっ、そうだ!

 

 

「ねぇアキ、ウチちょっと寄るところがあるんだけど、付き合ってくれる?」

 

「うん。いいよ」

 

 

アレ買ってこなくちゃ・・・

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

「ただいま」

 

「あっ、海人!おかえりなさい」

 

 

姉さんがこっちに向かって来た

 

 

「お疲れ様、はい、海人」

 

「ん?」

 

 

姉さんは小さな小包を差し出した

 

 

「開けてみて」

 

 

姉さんに言われるがままに僕は包みを開ける

すると中には・・・

 

 

「これ・・・リストバンド?」

 

「帰りにアキと一緒に選んで買って来たの」

 

「貰っていいの?」

 

「当たり前じゃない。その為に買って来たんだから」

 

「ありがとう!姉さん」

 

「ふふっ、どういたしまして」

 

 

姉さんからのプレゼントだ~

嬉しいな♪ ←やっぱりシスコン

 

 

「貰ってばっかりじゃ申し訳ないし、何かお礼するよ。何か欲しいものとかある?」

 

「え、えっと・・・じゃあ早速なんだけど・・・」

 

 

姉さんは顔を赤くしてモジモジしている

 

 

  ☆数時間後☆

 

 

「すぅーすぅー」

 

 

今、僕の横には姉さんが寝ている

ホラー映画を見て、怖くて一人で寝れないから一緒に寝て欲しいとのことだ

・・・怖いならなんで見るんだろう?

 

 

「ん・・・海人~・・・むにゃむにゃ」

 

 

僕は机の上に置いてある先ほど貰ったリストバンドに視線を移す

スポーツ店は家とは逆方向なのにわざわざ買いに行ってくれたんだよな・・・

いつも僕の事を気にかけてくれた

僕が困った時、いつもそばで支えてくれた優しい姉さん

 

 

「ありがとう姉さん」

 

 

僕は眠っている姉さんに向かってそう呟き、眠りについた

 

 

 

 

  ☆数分後☆

 

 

(ガチャ)

 

「お姉ちゃんズルイです。葉月もお兄ちゃんと一緒に寝るです」(ゴソゴソ)

 

 

 

 

  ☆翌朝☆

 

 

・・・なんだろうこの状況は・・・

右腕には姉さんが、左腕には葉月がへばりついて眠っている

ってか、葉月はいつのまに僕のベッドに?

・・・っと、そろそろ朝練に行かなくちゃ・・・

でも、こんな朝早くに二人を起こすのも悪いなぁ・・・

 

 

「・・・ん・・・あっ海人、おはよう」

 

 

そんなことを考えていると姉さんがいいタイミングで起きてくれた

僕は葉月を起こさないようにベッドから出た

 

 

「じゃあ僕は朝練があるから先に行くね」

 

「うん。じゃあこれ、こんなこともあろうかと、昨日のうちにサンドイッチを作っておいたわ」

 

 

やっぱり姉さんは優しいなぁ

 

 

「ありがとう姉さん。行ってきます」

 

「行ってらっしゃい。車に気をつけてね」

 

 

むぅ・・・いつも子供扱いするんだから・・・

そして僕はサンドイッチを食べながら登校した

 

 

「おはよう島田弟」

 

「おはようございます西村先生。今日も早いですね」

 

「お前もな、ん?それはリストバンドか?」

 

「あ、はい。昨日、姉が買ってくれたんです」

 

「そうか、嬉しい気持ちはわかるが授業中はちゃんと外すんだぞ」

 

「はい、わかりました。失礼します」

 

 

そっか、落ち着いて考えたらそうだよね

リストバンドってカンニングペーパーとか仕込みやすそうだし・・・

不要品として没収されなくてよかった

ちょっと浮かれてたかもね

 

 

?「島田君、ちょっといいかしら?」

 

 

・・・あれ?なんで彼女が・・・?

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 美波

 

 

「でね、海人、すっごく嬉しそうだったわ!」

 

「そっか、よかったね」

 

 

ウチはアキと一緒に登校中

今日はウチがお弁当の当番で三人分運ぶのは辛いだろうと迎えに来てくれた

そして教室に近づいたその時・・・

 

 

「あっ、海人の姉ちゃんやん」

 

「あなたはたしか中島君だっけ?」

 

「せや、しかし相変わらずべっぴんさんやな~今度俺とデートでも・・・「死にたいの?」・・・じょ、冗談やがな・・・」

 

 

ウチを口説こうとした中島君にアキが殺気を向ける

全く、アキったら嫉妬しちゃって、しょうがないわね・・・

・・・でも悪い気はしないわね///

 

 

「ところでなにか用があったんじゃなかったの?」

 

「せやった、これ、練習の予定表や。海人に渡しとってくれへん?アイツ朝練来んやったからな~」

 

「・・・え?」

 

「ほんじゃ、確かに渡したで~」

 

「ちょ、ちょっと・・・」

 

 

・・・行っちゃった・・・

海人が朝練に来てない?

そんなはずない。いつも通りの時間に出た

いつもかなり余裕を持って出るから遅れるはずがない

じゃあ事故?いや、ウチも同じ道を通って来たけど別におかしいところは・・・

 

 

「ちょ、ちょっと行ってくる!」

 

「み、美波!?」

 

 

ウチは慌ててある場所に向かった

もし学園に来ているなら・・・

 

 

「失礼します!」

 

「ん?島田姉か。どうした?そんなに慌てて」

 

「あの、海人は何時頃に学校に来ましたか?」

 

「島田弟か?いつも通り6時半位だな。そういえばお前から貰ったリストバンドをつけて嬉しそうに・・・「失礼しました」・・・おい島田?」

 

 

ウチは職員室を後にした

やっぱり学校には来ているんだ

でも朝練には出ていない

何か別の用事ができた?

いや、海人の性格を考えるとそれなら北条君辺りに一言入れるはずだ

じゃあなんで・・・

 

 

?「島田さん、ちょっといいかな?」

 

 

こ、こいつは・・・

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

・・・ん・・・ここは・・・暗くてよくわからない

って、あれ?腕が動かない!縛られてる?

 

 

「むーっ!むーっ!」

 

 

声も出ない

暗くて何も見えないのはもしかして目隠しか何かか?

落ち着け、思い出せ

確か朝練に来てそこで・・・

 

 

「気がついたみたいね」

 

 

声が・・・聞こえる

・・・思い出した

確か僕は『あの人』に声を掛けられて・・・

 

 

「騒がないと約束するなら目隠しと口枷は外してあげるわ」

 

 

僕は・・・静かに頷いた

なんで・・・どうして・・・

そして目隠しが外された

そこにいた人物は・・・

 

 

「なんで君が・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・・木下さん」

 

 

僕の想い人、木下優子さんだった

 




途中経過 (7/13 14時現在)

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