明久「前書きに書くことが無いからってクイズに逃げたな」
『今回の出題者はブラコンお姉ちゃん・島田美波!』
美波「じゃあ問題よ。初対面でウチにセクハラをした変態がいます。一体誰でしょう?」
1、吉井明久
2、中島英雄
3、坂本雄二
4、土屋康太
美波「正解は本編を読めばわかるわ」
『それでは本編へどうぞ』
『ああもう!なんなのよアイツは!!』
授業を終えた美波は苛立ちながら自宅へと向かっている
『ただいま』
『おかえりなさい・・・って、どうしたの?ずいぶんと機嫌が悪そうだけど・・・』
美波の異変に気付いた海人がそう問いかける
『ウチのクラスに嫌な奴がいるのよ。わけのわからない言葉で毎日毎日何度も何度も話しかけてくるの』
『悪い人ですか?葉月がやっつけるです!』
『ふふ、ありがと葉月』
美波は嬉しそうに葉月の頭を撫でる
一方、海人は何か考え込むような仕草を見せる
『姉さん、その人って本当に嫌がらせをしているのかな?』
『・・・どういうことよ?』
相手を庇うような言い方に少しムッっとなる美波
『だってさ、嫌がらせをする為だけにわざわざ毎日話しかけるとは思えないんだ。もしかしたらその人は何かを伝えたいんじゃないかな?』
『・・・』
海人の言葉に美波は考え込む
(そう言われてみれば、ヨシイは毎回、同じ単語を言っていたような・・・えっと・・・なんだっけ?)
『一回、その人の言いたいことを調べてみたらどうかな?』
『・・・海人がそう言うなら・・・』
『うん。偉い偉い』
美波は渋々と言った感じに了承する
すると海人は美波の頭を撫でる
『む、お姉ちゃんに対して生意気!お仕置きよ♪』
『わわ、ギブギブ!』
『お兄ちゃんとお姉ちゃん、今日も仲良しです!』
美波は海人に抱き着くように羽交い絞めにする
隣で葉月は二人のやり取りを嬉しそうに眺めるのだった
※そして翌日※
『ただいま~♪』
『おかえり。姉さん、今日は随分とご機嫌だね?』
『あのね、海人の言うとおりだったわ。昨日話した奴なんだけど、ウチに『友達になってください』って言ってたみたいなの。フランス語で』
『・・・なんでフランス語?』
『それはウチにもわからないわ』
『いい人だね』
『・・・うん』
海人の言葉に嬉しそうに頷く美波だった
『ところでさっきから『ウチ』って何?』
『そいつ、『私』を『What a shit』と聞き間違えるから変えてみたの』
『ふ~ん』
翌日、明久と美波は無事友達になった
その日の放課後、美波はスーパーに買い物に来ていた
(友達もできたし、日本で頑張っていけそうだわ)
「し、島田!?」
「え?」
「お前なんだよ?その格好」
(え?え?この人、誰?)
戸惑う美波
声を掛けてきたのは赤い髪の大柄な男の子
つまり雄二である
「お前、女装趣味があったのか?まぁ似合ってるけどよ」
「???」
雄二は驚きのせいか、少し早口になってしまい、美波はそれを聞き取れずにいた
そして次の瞬間、事件は起こった
(ムニュ♪)
雄二が・・・美波の胸を鷲掴みにした
「?・・・!?・・・!!」
「ずいぶん小さいサイズのパットだな?どうせならデカいの着けたらどうだ?」
「・・・き」
「き?」
「きゃああああああ!!」
「フゴッ!」
美波の渾身の右ストレートが雄二の顔面を貫く
『バカ!変態!!いきなりなにすんのよ!!』
驚きのあまり日本語を使うのを忘れてドイツ語で叫ぶ美波
その目には涙が流れていた
「お、落ち着け、何をそんn・・・『キシャアアアア!!』・・・フゴッ!!」
美波を落ち着かせようとしたその時、背後から高速で何かに蹴り飛ばされた
「ヨシイ!」
「島田さん!早く逃げて!この変態は僕が倒すから!」
「で、でも・・『いいから早く!』・・・わ、わかっタ」
明久に急かされその場から立ち去る美波
(日本・・・やっぱり怖い)
日本での生活に自信を無くした美波だった
「いてて・・・テメエ!いきなり何しやがる!」
「黙れこの変態!よくも島田さんを泣かせたな!ぶち殺してやる!」
「確かに驚かせたのは悪かったが、アイツはおとk・・・」
「言い訳するな変態ゴリラ!動物園に帰れ!」
(・・・プチン)
「上等だ!やってやろうじゃねえかゴルァ!!」
その後、二人の殴りあいは深夜まで続いた
※翌日※
(あ、ヨシイ来てる。助けてもらっちゃったし、お礼を言わなくちゃ)
「あの、ヨシイ、昨日ハ・・・」
「あ、島田さん!島田さんが実は男って本当!?」
「・・・」
五秒後、明久の悲鳴が教室中に鳴り響いた
※一方その頃※
(いてて・・・あの野郎、ゾンビみたいに何度も這い上がってきやがって・・・)
雄二は昨日の事を思いだしながら頬を擦る
(にしても昨日の島田はなんなんだ?二重人格か?)
(・・・?サカモト君の視線が気になる・・・)
雄二は海人の方をじっと見て、その視線に戸惑う海人
と、その時
「出てこい坂本雄二ぃぃ!!よくも騙したな!!」
「うげっ、昨日のバカ。って、騙した?何の話だ!?」
「とぼけるな!お前は『島田さんが男』って言ったから僕はそれを信じて・・・」
「僕がどうかシタ?」
「ひぃ!し、島田さん!ま、待って!島田さんが男だって言いだしたのはこのゴリラで・・・」
「ヨシイ!!まだ話は終わってないワヨ!!」
「え?」
「し、島田が二人!?」
「あ、姉さん」
「「姉さん!?」」
※数分後※
「じゃあ君は島田さんの双子の弟さん」
「はい、島田海人デス」
「でこっちは島田の姉?」
「・・・島田美波よ」
丁寧にぺこりと頭を下げる海人と不機嫌メーターMAXの美波
「え、えっと・・・島田・・・さん?」
「・・・なによ」
「つかぬ事をお伺いしますが、昨日俺が会ったのは・・・」
「ウチですが?」
その言葉に雄二は顔を青くする
「姉さん、何かあったノ?」
「コノ変態がウチの胸ヲ触ってきたノヨ!」
「えぇ!?サカモト君!それ本当!?」
「こ、これには深い訳ガァァッァ!!」
顔を青くしながら弁明しようとする雄二だったが、急に叫び声をあげて崩れ落ちる
すると雄二の背後からスタンガンを持った黒髪ロングの女の子が姿を現す
「・・・今の話、本当?」
「え?え、ええ」
「・・・そう、ウチの夫がごめんなさい。後日必ず埋め合わせはするから雄二へのお仕置きは私に任せてほしい」
「え?ちょ・・・」
そう言うと女の子は返事を聞く前に雄二を引きずってどこかへ去って行ってしまった
「「「・・・」」」
どうしていいかわからず、その場に立ち尽くす三人
そこにちょうどチャイムが鳴った
「あ、教室に戻らなきゃ」
「あ、うん。ソウネ。じゃあネ海人」
「うん。ヨシイさん。姉さんノ事、よろしくお願いしマス」
「うん。任せて」
そう言って美波と明久は教室へと歩き出した
「島田さん」
「?」
「また何かあったら言ってね。僕が必ず助けに行くから」
「う、うん。アリガトウ」
明久の言葉に美波は頬を赤くしながら返事をした
※おまけ※
「・・・雄二、覚悟はいい?」
「ま、待ってくれ翔子!これには深い訳が・・・」
「・・・問答無用」
「ぎゃああああああ!!」
美波「正解は3の坂本雄二でした」
女性陣「「「「「「最低」」」」」」←軽蔑の視線
雄二「いっそ殺してくれぇぇぇ!!」
次回も頑張ります