バカとテストとウチの弟   作:グラン

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第十七問 決着!

  SIDE 優子

 

 

「島田君、姫路さんが戦死したそうよ」

 

 

アタシは友香から電話で試召戦争の状況を聞き、それを島田君に伝えた

 

 

「それと・・・島田さんがBクラスに寝返ったそうよ」

 

「姉さんが!?なんで・・・」

 

「多分・・・島田君の身の安全と引き換えに脅されているんだと思うわ」

 

「そんな・・・それじゃあ僕のせいで・・・」

 

 

島田君は泣きだしそうな表情でそう呟く

・・・なんだろう?この気持ち・・・

今の島田君を見ていると胸が苦しい・・・

彼のいつもの笑顔が見たい

彼のこんな表情・・・見たくない

・・・はぁ・・・

 

 

「やーめた」

 

「木下・・・さん?」

 

「動かないで」

 

 

そう言ってアタシは・・・島田君を縛っている縄を解いた

 

 

「・・・え?」

 

 

状況が理解できないようで呆然とする島田君

 

 

「今から行けばまだ間に合うかもしれないわ!急いで!」

 

「で、でもそれじゃあ木下さんが・・・」

 

「・・・いいのよ・・・元々アタシが自分でケリをつけなきゃいけない問題だったんだから・・・それによく考えたらこの後もあいつが秘密を黙っていてくれる保証なんてないし、一時凌ぎの為にこんなことするなんて・・・ホント、バカだったわ。ごめんなさいね。巻き込んだりして」

 

「でも・・・」

 

「いいから行きなさい!お姉さんを助けたいんでしょ!?」

 

「う、うん!木下さん!ありがとう!」

 

 

そう言って島田君は駆け出して行った

・・・これで、模範的な優等生を演じるのもお終いね

きっと明日には学校中に『あの事』が知れ渡るだろう

みんなどんな反応するだろう・・・?

島田君はアタシと友達でいてくれるかな?

 

 

 

 

・・・あれ?なんで今、真っ先に島田君の事が思い浮かんだんだろ?

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

木下さんに言われるがまま、僕は走り出した

急がないと・・・

 

 

「雄二君!戦況は・・・」

 

 

Fクラスのドアを開けたが誰もいなかった

そっか・・・戦力が足りないから全員でBクラスに向かったのか・・・

僕はBクラスの教室に向けて再び走りだす

姉さん、アキ兄さん・・・どうか無事で・・・

そしてBクラスの教室の前に到着

姉さんは・・・

 

 

「いた!」

 

 

僕が視線を向けた先では姉さんとアキ兄さんが戦っていた

アキ兄さんは姉さんの攻撃を防いでばかりだった

多分姉さんを倒すことを躊躇っているんだろう

 

 

「っと、急がなくちゃ!」

 

 

そんなことを考えているうちに姉さんがアキ兄さんの武器を弾きとばした

マズイ!

 

 

「試獣召喚!」

 

 

僕はすぐさま召喚し、姉さんとアキ兄さんの間に割り込み・・・

 

 

(キンッ)

 

 

姉さんが振り下ろした武器を受け止めた

 

 

「か、海人!?」

 

「海人!」

 

 

姉さんとアキ兄さんが驚愕の表情を浮かべる

そして・・・

 

 

「海人!ひっく・・・よかった・・・無事でよかった・・・」

 

 

姉さんが僕に抱き着いて泣き出した

 

 

「海人、無事だったんだね!」

 

「うん、心配かけてごめんね」

 

「ううん、海人が無事ならそれでいいの」

 

 

姉さんは目に涙を浮かべたままそう言った

さて・・・姉さんを泣かせたんだ・・・

 

 

「「「覚悟はいいな?根本恭二!」」」

 

 

僕達は根本の方に向き直りそう言った

 

 

「くっ!なんで島田海人がここに・・・北内!坂本をさっさと討ち取れ!」

 

「わかってるよ!くそっ!雑魚がうじゃうじゃと出てきやがって・・・」

 

「皆の衆、明久達が根本を討ち取るまで守り抜くのじゃ!」

 

 

秀吉君率いる本隊が雄二君を守っている

今のうちに・・・

 

 

「くそっ!お前ら!あいつらを食い止めろ!」

 

 

根本は近衛部隊に指示を出すと自分は教室の隅へと下がった

 

 

「よくもウチの弟を・・・許さない!」

 

「僕の大事な美波を泣かせた罪は重いぞ!根本ぉぉぉぉ!!」

 

「ひぃぃ!」

 

「ま、待ってくれ!俺達は根本に指示されただけで・・・ぎゃあああ!」

 

 

姉さんとアキ兄さんが無双状態だ

・・・僕、要るのかな?

 

 

「く、来るな!来るなぁ!」

 

 

近衛部隊を全滅させた姉さんとアキ兄さんが根本に近づいて行き、根本は召喚範囲に入らないように逃げ回る

そして窓際に追いつめられたその時、二つの影が開いている窓から中に飛び込んできた

その影の正体は・・・

 

 

「・・・Fクラス土屋康太、Bクラス根本恭二に保険体育勝負を申し込む」

 

「承認!」

 

 

康太君と体育教師の大島先生だ

 

 

「くっ!」

 

「お前は勝負を申し込まれた。逃げれば戦前逃亡で敗北が決まるぞ」

 

「くそぉぉぉぉ!」

 

 

根本は渋々召喚する

そして根本の召喚獣は真っ二つに切り刻まれた

 

 

「戦争終了!勝者、Fクラス!」

 

 

近くにいた高橋先生が声高らかに宣言し、Bクラス戦が集結した

 

 

「ふぅ、危なかったぜ、よくやってくれたムッツリーニ」

 

「・・・このまま出番がないのかと心配だった」

 

「作者さんが出番を作ってくれてよかったね」

 

 

二人とも、メタ発言はやめましょう

 

 

「随分好き勝手やってくれたなぁ?根本?」

 

「覚悟は出来てるんでしょうね?」

 

 

戦死していないFクラス生が根本を取り囲んでいた

 

 

「ちくしょう・・・よくも裏切りやがったな!木下優子!」

 

 

そう言って根本が睨み付けた先には木下さんが立っていた

 




戦争終結!
優子の運命は・・・

次回も頑張ります
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