それでは本編へどうぞ
SIDE 雄二
「・・・はぁ」
俺は周りを見渡し溜息をついた
卓袱台に座布団の廃屋のような教室
あの後、海人の暴力行為のペナルティとして設備の交換、戦後対談は無し
さらに海人は次回の戦争に参戦禁止となってしまった
まぁあれだけ教師の目がある中で暴力事件を起こしちまったんだ
当然っちゃ当然のペナルティだな
「あ、あの・・・坂本、昨日は・・・その・・・」
バツの悪そうな顔をしながら島田が近づいてきた
・・・あぁ、昨日の事を気にしてるのか・・・
「昨日の事でお前を責めるつもりはないから安心しろ」
弟を人質に取られたんだしな
「違うの!ウチのことはいいから海人を責めないであげてほしいの。海人は優しいから木下さんを泣かせた根本を許せなかったんだと思うの。だから・・・殴るのはウチだけにして!」
・・・なんで殴る事前提で話が進んでいるんだ?
「待って雄二君!もとはといえば僕が捕まったのがいけないんだ!姉さんは悪くない!だから殴るのは僕だけに・・・」
海人がどこからともなく乱入してきた
っていうかこいつらに手をだすと俺はFFF団に処刑されるんだが・・・
「ダメ!ウチが何でもするから海人だけは許して!」
・・・どう収拾つけるかな・・・そう考えていると・・・
「やい雄二!さては『何でもする』と聞いてイヤらしい事を考えてるな!?」
バカの代名詞(明久)登場
「ば、バカ言え!俺は島田の身体になんか興味ねぇ!」
「何!?僕の美波が可愛くないって言うのか!ぶち殺すぞクソゴリラ!」
「俺は何て言えばよかったんだよ!?」
ったく、このバカップルは・・・
・・・おっ、そうだこれなら・・・
「あー島田姉弟、姫路にはちゃんと謝ったのか?戦死して補習室送りにされたわけだし、きちんと謝っておいた方がいいと思うぞ」
瞬間、二人は姫路の方に向きなおす
「さ、坂本君!私は別に・・・「姫路さん!僕を殴って!」殴りませんよ!?「待って瑞希!殴るならウチだけに・・」だから殴りませんって・・・「やめて!姉さんだけは許して!」話を聞いてください!!」
よし、厄介な奴らを姫路に押し付けることに成功した
とはいえどうするかな・・・
「失礼するぞ。坂本はいるか?」
教室のドアが開いた
そこに立っていたのは・・・
「お前は・・・Aクラスの北条!」
「我々AクラスはFクラスに対して宣戦布告を行う!」
なん・・・だと・・・
「・・・何が目的だ?」
「戦争が終わったら教えてやる。ちなみにこの件はウチの代表から俺が全権を預かっている。どうする?そっちは下位勢力だ。拒否する権利があるが・・・」
(どうするのさ雄二!、海人抜きでAクラスに勝つなんて無理だよ!)
隣でバカが騒いでいる
「ああ、海人は参加できないんだったな。ならばこっちも今回の騒ぎに関わった木下優子は参加させない。木下はAクラスでも五本の指に入る実力者だ。悪い条件じゃないだろう?」
北条は淡々と告げる
どういうことだ?
なぜそこまでして戦争を起こそうとする?
こいつの目的は何だ?
なんにせよこれは好都合、戦争の方法をこっちで指定できるかもしれない
「戦争の方法はこっちで決めさせてくれ」
「内容次第だ」
「代表同士の一騎打ちだ」
「ふむ・・・一騎打ちか」
北条は何かを考え始める
「それは受けるわけにはいかないな。霧島なら負けないとは思うが、万一負けた時、霧島が全責任を負うことになる。そうすると彼女のクラス内での居場所が失くなるかもしれんからな」
こいつは・・・本当によく頭が回るな
99%勝てると思っているくせに、残りの1%の可能性を考え、その後のアフターケアまで考えている
俺は・・・勝つことしか考えてなかった
一騎打ちで翔子が負けたらどれだけの責任を負うことになるかも、その後翔子がどんな気持ちで学園生活を送ることになるのかも・・・何一つ考えていなかった
「・・・確かにお前の言うとおりだ。じゃあ五対五の一騎打ちでどうだ?」
「それならいいだろう。科目選択はそっちが2つ、こっちが3つでどうだ?」
「Aクラス様が随分弱気だな?」
「そっちは単科目特価型が多いからな。用心するに越したことはないさ」
「まぁ妥当なとこだろうな。戦争開始は?」
「お前ら回復試験がまだだろ?明日でいいぞ」
「じゃあ明日の午後1時だ」
「了解、じゃあな」
そう言って北条は教室を去って行った
「北条君は何が目的なんでしょうか?」
「わからん」
本当にわからないな・・・
俺たちの設備を落として海人が体調を崩したりしたら一番困るのは同じ野球部のあいつだ
つまり目的は別にあるってことだ
「悩んでいても仕方ねえ。全員回復試験に取り掛かってくれ」
さて、勝つための作戦を考えるとするか・・・
主人公がAクラス戦に参戦しないという斬新設定!
智也の目的は一体・・・?
次回も頑張ります