どうなる!?
SIDE 明久
「海人の退学に姫路の転校か・・・」
そう呟くのは頭の上にトリプルアイスクリーム(タンコブ)を作った雄二
「そうなんだよ。なんとかしないと・・・」
雄二の言葉に同じくトリプルアイスクリームを作った僕が返す
え?なんでこんなことになってるかって?
覗きが美波と霧島さんにバレた・・・これでわかってもらえるかな?
ちなみに中島君は小山さんと今もなお、鬼ごっこを繰り広げている
「・・・引っかかるな・・・」
「え?何が?」
「いや・・・それよりも何か策を考えないとな。俺と明久はババアの所に行ってくる。秀吉と姫路とムッツリーニはFFF団を何とかして動かしてくれ。島田は海人から詳しい事情を聞き出してくれ」
そう言い残すと雄二は教室を出て行き。僕もそれに続いた
「ねえ雄二、さっきの『引っかかる』ってどういう意味?」
「ああ、あれか。おかしいと思わないか?海人は暴力事件を起こしたものの、普段は温厚で真面目な生徒だ。それをいきなり退学処分ってのが引っかかるんだよ」
・・・確かに、言われてみればその通りだ
海人が今まで問題を起こしたなんて聞いたことないし、僕や雄二の悪名の方が有名だ
「じゃあどうするの?」
「下手に突いて機嫌を損ねられても面倒だ。気付いてないフリをして話を聞くぞ」
「了解」
とりあえず雄二について行き、ババア長の部屋に到着
何か中で話し声が聞こえるな・・・
さてと・・・
(バンッ!!)「ふべっ!」
「ババア!どういうことだ!!」
僕は勢いよくドアを開けて叫んだ
・・・ドアを開けたとき何かに当たったような・・・
「と、取り込み中だというのにとんだ来客ですね。まさかあなたの差し金ですか?」
僕が開けたドアに挟まれた竹原教頭は腰の辺りを擦りながらババア長に言い放つ
「何度も言っているようにアタシに隠し事なんてないよ。アンタの見当違いさね」
「・・・そうですか。ではここはそういうことにしておきましょう」
そういうと教頭先生は部屋の隅に一度視線を送って部屋を出て行った
?なんだ?何かを確認したように見えたけど・・・
「さて、クソジャリども何の用だい?」
っと、今はそんなことはどうでもいいな
「やい、ババア!海人が退学ってどういうことだよ!?」
(やっと来たかい・・・来るのが遅いんだよ全く・・・)
ババアは何かを小声でブツブツと言っている
「どういうこともくそもないね。ウチは試験校なんだ。暴力事件を起こすような問題児は排除するのが当たり前だろ」
「海人が問題児だって・・・?あれは根本が・・・」
「そう、根本恭二が木下優子を傷つけたことに島田海人がキレた。そうだったね?だが所詮は口喧嘩。口喧嘩に直接手を出す方が悪いさね」
「こ、この・・・!」
「落ち着け明久」
「離せよ雄二!」
もう我慢できないとババアに殴りかかろうとしたところを雄二に止められた
「学園長、確かに海人の暴力行為は問題有りだと思います。ですが、一発で退学処分というのはいくらなんでも罰が重すぎませんか?」
「島田海人は野球部員だ。ウチの学園はこの夏の甲子園出場有力候補と言われているんだ。暴力事件を起こした生徒が野球部にいると公になれば出場停止もありえるさね」
「野球部がそこまで有名になったのも、海人の力あってこそです」
学園長の言葉に雄二は一歩も引かない
「・・・そこまで言うならアンタたちの覚悟を見せてもらおうじゃないか」
「と、言いますと?」
「学園祭で召喚大会がある事は知ってるね?商品として出した如月ハイランドのプレミアムペアチケットによからぬ噂を聞いてね。回収したいと思っていたんだ。ちょうどいい。アンタ達二人で優勝して回収してきな」
「・・・そこで優勝したら・・・」
「ああ、島田海人の退学処分の件は白紙に戻そうじゃないか」
よし!希望が見えてきたぞ!
・・・?雄二は隣で何かを考え込んでいる
「あともう一つ話があります」
「なんだいまだあるのかい?さっさと言いなこのウスノロ」
「もう一つはFクラスの教室についてです。卓袱台や座布団はともかく、腐った畳や割れた窓など、衛生的に問題があり、身体の弱い生徒は病気にかかる恐れがあります」
(チッ、竹原の仕業だね。余計な事を・・・)
「なので・・・」
「あーわかったわかった。アンタ達が優勝したらそれも補修してやるさね」
「ありがとうございます。それでは失礼します」
雄二は一礼して部屋を出て行ったので僕もそれについて行く
「雄二、あんな約束して大丈夫なの?」
「どっちにしろ俺達に拒否権はねえだろ?それにわかりやすくなったじゃねえか。つまり召喚大会で優勝すれば海人も姫路もまとめて守ることができるってわけだ」
なるほど・・・確かにそうだ
海人の件は優勝すれば解決だし、姫路さんの件は転校させられる理由となっている『劣悪な環境』と『レベルの低いクラスメイト』は解決される
あとは設備の問題だけど、これはクラスの出し物で稼ぎを出せば何とかなる
「とにかく早く教室に戻るぞ。やることが山積みだ」
「了解」
僕達は急いで教室に向かった
SIDE OUT
NO SIDE
「ほぅ、いいことを聞いたな」
ある一室で一人の男がイヤホンで何かを聞きながら呟く
「これは利用できそうだ。くくくっ、島田海人、君に恨みはないが私の計画の為に犠牲になってもらうとしようか」
誰もいない部屋の中で男は不気味な笑みを浮かべながらそう呟いた
SIDE OUT
SIDE 海人
「はぁ・・・」
そろそろ教室に戻らなくちゃ
もう・・・諦めよう・・・
せめて最後にみんなといい思い出を作りたいな
でもみんながあんな感じじゃあ出し物なんて決まらないだろうし・・・
などと考えながら教室のドアを開ける、すると・・・
「はい!コスプレ喫茶を提案します」
「コスプレ喫茶っと、他にないか?」
数時間前のサボって野球をしていたのが嘘のように、みんなが真面目に出し物を決めていた
「あっ、海人!ちょっとこっちに来て座りなさい」
「え?ね、姉さん?ど、どうしたの?そんなに怖い顔して・・・「早く座りなさい」・・・はい」
なんだ・・・何か怒られるようなことしたっけ?
とにかくこれ以上怒らせるのは得策ではないので大人しく座った
「・・・退学ってどういうことよ?」
な、なんで姉さんがそのことを・・・
「なんでよ!どうしてウチに相談しないのよ!?どうして一人で抱え込むのよ!?ウチはそんなに頼りない!?」
「ち、違うよ・・・その・・・迷惑を掛けたくなくって・・・」
「バカ!!ウチはアンタより頭は悪いし、運動だってアンタには敵わないわ・・・でも、ウチは海人のお姉ちゃんなのよ!どんなことがあっても助けるに決まってるじゃない!迷惑?そんなものいくらでも掛けなさいよ!迷惑かけられることなんかより、アンタが笑わなくなることの方がよっぽど嫌なんだから!」
「う、ご、ごめん・・・なさい・・・ごめんなさい」
姉さんは僕を泣きながら怒鳴りつけ、僕も姉さんの言葉を聞き、涙を流した
「ほら、ウチに言うことは?」
「う、うん・・・姉さん・・・・・・・助けて」
僕は擦れそうな声でそう呟いた
優子「ねぇ?ヒロインってアタシのはずよね?その割には出番が少ないんだけど?」
作者「ま、まぁ・・・クラスが違いますし・・・」
優子「まぁいいわ。それで?次回こそアタシの出番はあるんでしょうね?」
作者「・・・(言えない、中盤までほとんど出番がないなんて言えない)」
次回も頑張ります