バカとテストとウチの弟   作:グラン

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胸が無くても浴衣なら・・・


第三十問 清涼祭、開幕

  SIDE 海人

 

今日は清涼祭当日

結局・・・僕は女装の運命から免れることは出来なかった

僕が今着ている衣装は腕輪の能力繋がりということで、某アニメのビリビリ中学生の通う常○台中学の制服だ

ウィッグをつけて、スカートの下には短パン、更には、このキャラの大好きなカエルのバッチまで用意するという完成度の高さ

・・・康太君、手の込んだことするなぁ

他にも周りには看護師や婦人警官や魔法少女などなどいろいろな服に身を包んだ女子が接客をしている

ちなみにみんなの格好は、アキ兄さんと秀吉君と康太君は召喚獣と同じ服装

雄二君は上半身裸で接客するわけにはいかないので武道家のような胴着

姫路さんは意外にも自ら露出の多いチャイナドレスを選択

自分の転校がかかっているからか智也君を意識しての行動かどっちかだろう

そして姉さんは・・・

 

 

「いらっしゃいませ、二名様ですね、こちらへどうぞ」

 

「・・・この子可愛いな」(ぼそぼそ)

 

「ああ、衣装がよく似合ってるよな・・・」(ぼそぼそ)

 

 

浴衣姿で接客している

贔屓目なしにしても凄くよく似合っていて綺麗だと思う

始めに見たときはアキ兄さんも見惚れていたし、接客を受けたお客さんも姉さんの笑顔に頬を染めている

 

 

「島田の奴は気合が入っておるのぅ」

 

「海人の退学に姫路の転校がかかってるからな」

 

「私も頑張ります!」

 

 

姉さんも姫路さんも気合十分のようだ

っと、僕も接客しなくちゃ・・・

 

 

「いらっしゃいませ♪」←ちょっと裏声

 

「あっ、御坂○琴だ」

 

「君可愛いね。彼氏とかいるの?」

 

「え、えっと・・・いませんけど」

 

 

だって僕、男だし・・・

 

 

「そうなんだ?周りの男は見る目が無いね。こんな可愛い子を放っておくなんて・・・」

 

 

・・・僕は男です。見る目が無いのはあなたの方です

と、言いたいところだが相手は一応お客さん

愛想のない態度をとるわけにはいかないよね

 

 

「ねえ、休憩時間は何時から?よかったら僕達と遊ばない?」

 

「え、えっと・・・先約がありますので・・・」

 

「え~いいじゃん。ちょっとだけ、ね?」

 

 

う~ん・・・しつこいなぁ・・・どうしよう・・・

そんなことを考えていると・・・

 

 

「美海ちゃん、こっちお願い」

 

「あっ、はーい。それじゃあ失礼します。ごゆっくりどうぞ」

 

 

アキ兄さんが助け船を出してくれたので僕は逃げるようにその場を離れた

・・・まぁわかると思うけど、『美海』って言うのは、姉さんの美波の『美』と海人の『海』を合わせて作った僕の偽名だよ

流石に女装してるのに『海人』って呼ぶわけにはいかないからね

 

 

「助かったよ。ありがとうアキ兄さん」

 

「あはは、モテモテだね」

 

「・・・嬉しくないよ・・・」

 

 

男なのに男からナンパされるなんて心の傷が増えていくだけだよ・・・

かと言って『僕は男です』なんて言ったら確実に変態扱いだからそれも言えない

だから断るのが本当に大変だ

 

 

「おい海t・・・じゃなかった、島田姉妹、お前らそろそろ大会の試合の時間じゃないか?」

 

 

雄二君に言われて時計を見ると確かにそろそろ時間だ

 

 

「あ、本当だ」

 

「それじゃ、そろそろ行かないとね」

 

「うん、じゃあ僕着替えて・・・」

 

「何言ってるの?そのまま行くのよ」

 

 

・・・姉さんがとんでもない発言をした

 

 

「ね、姉さん!?いくらなんでもそれは・・・」

 

「海人、退学になりそうだってウチに相談してくれなかったわよね?」(にっこり)

 

 

か、顔は笑顔なのに目が笑ってない!

怒ってる!すっごい怒ってるよ・・・

 

 

「これは罰なんだからね♪」

 

「ね、姉さん!僕が悪かった!本当に反省してます!だから・・・あっ、待って、引っ張らないで・・・アキ兄さん!助けて!」

 

「み、美波・・・海人も反省してることだし・・・「ウチの邪魔するの?」・・・海人、頑張ってね」

 

「裏切り者ぉぉぉ!!」

 

 

結局、僕は御坂美○のコスプレのまま会場に連行された

くっ、こうなったら仕方ない

幸い三回戦までは一般公開は無いし、この試合が終わったら土下座でも何でもして許してもらおう

さて、どうか一回戦の相手が知り合いじゃありませんように・・・

そんなことを考えながら会場に入る。すると・・・

 

 

「久しぶりね島田君」

 

「おっ、海人たちが相手かいな~こら勝てへんかもしれんな~」

 

 

・・・超知り合いだし・・・

一回戦の相手は小山さんと英雄君だ

 

 

「・・・」(じー)

 

 

英雄君がこっちを(主に僕を)見ている

 

 

「わ、笑いたければ笑えばいいよ」

 

「いや、よう似合っとるで?俺好みや♪今度デートでも・・・(バキッ)グハッ!」

 

「フンッ!」

 

 

英雄君に小山さんが裏拳を決めてそっぽ向く

・・・ほぅ、これは・・・

 

 

「ところで小山さんと英雄君はなんでペアを組んで大会に?」

 

「ああ、この前の中間テストで勝負して負けてしもうてな。負けたら何でも言うことを聞くって約束していたんや」

 

「勝負って・・・テストの点数で?何でそんな無謀な事を・・・」

 

「無謀やない!あと少し・・・紙一重の戦いやったんや・・・」

 

「どこがよ!アタシに1000点差以上つけられたくせに」

 

「同じ四桁や!」

 

「アンタ、1000点ジャストじゃない!ダブルスコアの癖にえばってんじゃないわよ!」

 

 

あれ・・・?ってことは・・・

 

 

「小山さんって2000点以上あるの?それならBクラスに行けたんじゃ・・・」

 

「冗談!あの屑と同じクラスなんて真っ平ゴメンよ!」

 

 

あの屑?ああ・・・根本か・・・

 

 

「あの・・・そろそろ始めてもらえませんか?」

 

「「「「あっ!」」」」

 

 

審判の生徒が申し訳なさそうに声を掛けてきた

 

 

「じゃ、じゃあそろそろ始めましょうか。そう簡単には負けないわよ!」

 

「せやで!科目次第では俺らにも勝ち目が・・・」

 

「それでは一回戦を開始します!科目は数学です」

 

「「終わった・・・」」

 

 

二人が絶望の表情を浮かべる

無理もない。だって数学は・・・

 

 

2-F 島田美海 434点

   &

2-F 島田美波 412点

 

 

僕と姉さんの得意科目だ

・・・って!おかしいおかしい!!

僕の名前の表記が間違ってる!

・・・でも、正しく表記されたら僕は女装癖の変態扱いだし、不幸中の幸いかな

 

 

「くっ!さすがね・・・でもアタシだって負けないわよ!」

 

 

2-C 小山友香 250点

 

 

おっ、Aクラス並みだ

こりゃ英雄君の点数次第じゃ厳しい戦いに・・・

 

 

「やるやないか友香。俺も今回は調子が良かったんや」

 

「・・・本当でしょうね?」

 

「ああ、今回はなんと・・・」

 

 

なぜかもったいぶるように英雄君の召喚獣が煙に包まれる

そして煙が晴れ、野球のユニフォームに金属バットの召喚獣が現れる

その点数は・・・

 

 

2-E 中島英雄 11点

 

 

「初めて二桁いったんや♪」

 

「んなことだろうと思ったわよ!英雄のバカぁぁぁぁ!!」

 

 

そして勝負は一瞬で決まった

 

 

「勝者、島田姉妹ペア」

 

 

・・・ツッコみたい・・・『僕は男だ』とツッコみたい・・・

でもこの格好でツッコむわけには・・・

 

 

「何ブツブツ言ってるのよ?早く戻るわよ」

 

「あ、待ってよ姉さん」

 

 

まぁ何はともあれ初戦突破

僕と姉さんは会場を後にし、教室へと戻った

 




優子「出番がない出番がない出番がない出番が・・・」(ブツブツ)

海人「ゆ、優子さんが怖い・・・」

作者(もうしばらく出番がないって言いにくいな・・・)


さて、次回は海人・・・いや、美海ちゃんにピンチが訪れる
一体どうなってしまうのか?

次回も頑張ります



海人「・・・嫌な予感・・・」

優子「出番・・・」(ブツブツ)
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