久々にヒロインのあの方がちょっとだけ登場
SIDE 海人
初戦を突破し、僕達は教室に戻る
・・・っと、その前に・・・
「姉さん、僕ちょっとトイレに行ってくるから先に戻ってて」
「わかったわ」
そう言うと姉さんは教室に向かって歩き出した
さて、急がなきゃ
僕はトイレに移動
「御坂○琴だ」(ヒソヒソ)
「あの子可愛いな」(ヒソヒソ)
?なんだろう?何か視線を感じるような・・・
そんなことを考えているうちにトイレに到着、そして中に・・・
「え、嘘?」(ヒソヒソ)
「可愛い顔して大胆・・・」(ヒソヒソ)
??何だ?周りがざわざわして・・・!!
し、しまった!
僕は今、女装しているんだった・・・
僕が今入ろうとしたのは男子トイレ
そりゃ女の子の格好をした人が男子トイレに入ろうとしたら驚くよね
でもどうしよう・・・
☆選択肢1☆
構わず入る
無理!今の行動のせいで凄く注目を浴びている
☆選択肢2☆
着替えに戻る
それも無理・・・もう漏れそう・・・
☆選択肢3☆
我慢する
だから無理だって・・・
☆選択肢4☆
女子トイレに入る
・・・マズイ気がする・・・でも・・・もう我慢できない!
「ま、間違えちゃった♪」
注目する周りに軽く誤魔化しながら女子トイレに入る
中には何人か人がいたが、幸い知り合いはいなかった
慌てて僕は個室に入り鍵を掛け、用を足す
そして人が少なくなった頃を見計らい、個室からで手を洗い外へ・・・
(ガチャ)
「っ!」
女の子が一人中に入ってきた
しかもよりによって・・・優子さんだ
僕は慌てて俯くように顔を背ける
ど、どうしよう・・・
前回の更衣室と違って女装して女子トイレ侵入なんて言い訳できないよ・・・
「アナタ・・・」
優子さんが声を掛けてきた
もう・・・おしまいだ・・・
「大丈夫?どこか具合でも悪いの?」
僕の方を見て心配そうにそう言った
もしかして・・・ウィッグのおかげで僕だって気づいてない?
「い、いえ!大丈夫です・・・」←裏声
とにかくチャンスだ!
今のうちに逃げ・・・
「ちょっと待って」
優子さんの声にビクッっとする
・・・バレたか・・・?
(じー)
「な、なにか・・・?」
こっちをジッと見つめる優子さん
もうダメだぁぁ!!
「・・・なわけないか・・・ちょっと知り合いに似ていた気がしたものだから・・・引き留めてごめんなさいね」
「い、いえ、それじゃあ失礼します」
そう言って、僕はトイレを後にする
危なかったぁ・・・
さて、早く教室に戻って、姉さんに許してもらわなくちゃ
このままじゃいつかバレちゃう
SIDE OUT
SIDE 優子
さっきの娘・・・海人君に似ていた気がするけど・・・
さすがにそれは無いか、きっと気のせいよね
最近、あの時の海人君の涙の事ばっかり考えてるせいね
結局、あの後、秀吉に聞いても知らないって言うし、海人君に会いに行ってもどうやら避けられているみたいで会えないし・・・
「ああもう!なんだってのよ!」
モヤモヤする・・・
今度見つけたら絶対捕まえて話を聞かせてもらうんだから!
SIDE OUT
SIDE 海人
(ゾクッ)
な、なんだ!?今の寒気は・・・
気のせいかな・・・?まぁいいや
遅くなっちゃったけど教室に到着
するとなにかあったらしく、お客さんが減っていた
「あっ、海t・・・じゃなくて美海、おかえり。遅かったね?」
「う、うん。色々あってね・・・」
僕に気付いたアキ兄さんが声を掛けてきた
「それよりお客さん減ってない?」
「ああ、さっき営業妨害があってな・・・」
雄二君が近づいてきて説明する
営業妨害?たかが高校の学園祭で?
「一体誰?まさかまた根本が・・・」
「いや、今回はアイツじゃない。三年の・・・名前は何て言ったかな?坊主とモヒカンの二人組だ」
・・・坊主とモヒカン・・・
まさか・・・
「それより何とかして客を取り返さねえとな。二人とも接客を頼んだぞ。なるべく笑顔で愛想良くな」
「うん。わかった」
「っと、俺らもそろそろ試合の時間か・・」
「頑張りなさいよ。いくらウチ達が勝ってもアンタ達が負けたら意味ないんだから」
「うん。わかってるよ」
「まぁ任せとけって、大船に乗ったつもりでいろよ」
どうか沈没船じゃありませんように
そんなことを考えているうちにアキ兄さんたちは教室を出て行った
それよりも・・・
三年生・・・坊主とモヒカン・・・営業妨害・・・
・・・まさかね。そんなはずない
『あの人達』がそんなことするわけない
「ほら、早く手伝ってよ」
「・・・姉さんお願い!もう許して!この格好恥ずかしいよう・・・」
「ダメよ。これはお仕置きなんだから♪」
ニコニコしながら姉さんはそう言う
・・・こうなったら仕方ない
最終手段だ
「お姉ちゃん・・・」(ウルウル)
「うっ・・・そんな目で見るなんて卑怯よ・・・」
※海人の嘘泣き、効果はバツグンだ※
(うるうるうるうる)
「し、仕方ないわね・・・わかったわよ。もう許してあげるわ」
「ホント!?ありがとう!姉さん大好き」
そう言って僕は姉さんに抱き着く
「こ、こら!人前で抱き着かない!ほら、さっさと着替えてきなさい!」
「はーい♪」
そう言って僕は康太君が用意した衣装を持って教室を出た
優子「やっとアタシが出てきたわね」
葉月「葉月も早く出たいですっ!」
作者「もう少し待ってね」
葉月「はいですっ!」
次回も頑張ります