『美海』から『海人』に戻ります
SIDE 明久
「ただいま」
「あっ、お帰りなさい」
「試合はどうじゃったのじゃ?」
「もちろん勝ったぜ」
「ところで美波と海人は?」
「海人なら島田に涙目で許しを乞いて何とか許してもらって着替えに行ったぞい。島田は・・・どこじゃ?」
秀吉と僕は周りを見渡す
「あ、アキ兄さん、雄二君、お帰りなさい」
背後から海人の服は召喚獣と同じ騎士鎧に剣に変わっていた
「着替えたんだね。良く似合ってるよ。カッコイイ」
「えへへ、ありがとう」
「海人は何を着ても良く似合うわね」
海人の後ろから美波の声が・・・
・・・あれ?
「なんで美波も着替えてるの?」
「・・・海人が剣士だからそれに合わせた衣装を持ってきた」
いつの間にか隣に立っていたムッツリーニが補足説明をする
なるほど・・・確かに鎧の剣士と浴衣美女組み合わせは変かも知れない
ちなみに美波が着ているのは、ソード○―トオンラインのア○ナの衣装だ
クラスの出し物の宣伝にはもってこいかもしれない
「っと、そろそろ時間じゃないか?」
雄二が時計を見ながらそう告げる
海人たちは一回戦で最初の試合、僕達が最後の試合だから僕達が戻ってきたらすぐに出ないと間に合わない
「じゃあ行ってくるわ。行こう海人」
「うん」
そう言うと美波は海人の手を引いて会場へと走って行った
本当に仲の良い姉弟だ
SIDE OUT
SIDE 海人
もうすぐに開戦開始だ
ほとんど接客していないからなんだか申し訳ないなぁ・・・
帰ったらしっかり働こう
そんなことを考えながら僕は会場に入る
するとそこには・・・
「久しぶりだね。島田姉弟が相手じゃさすがに勝てないかな」
対戦相手はDクラスの平賀君と・・・誰だろう?
「最後まであきらめちゃダメよ。科目次第では勝ち目が・・・『対戦科目は英語です』・・・やっぱり諦めよっか?」
二人は早くも諦めモード
どうやら僕の英語の点数を知っているようだ
2-F 島田海人 444点
&
2-F 島田美波 230点
VS
2-D 平賀源二 123点
&
2-E 三上美子 91点
僕は腕輪を発動させて一掃し、この戦いも無事勝利することができた
「いいなぁ・・・ウチも早く腕輪が欲しいわ」
「姉さんならきっとすぐ取れるよ」
「だといいけどね。さ、戻りましょ」
「うん」
そう言って僕達は会場を後にする
途中、後ろを振り向くと・・・
『ごめんね平賀君、私の点数が低いせいで・・・』
『三上さんのせいじゃないよ。それに、三上さんと一緒に参加できただけでもいい思い出になったよ』
『平賀君・・・』
『三上さん・・・』
・・・二人だけの世界が出来上がっていた
おっと、邪魔しちゃあいけないね
そう思い、教室に戻って行った
SIDE OUT
SIDE 優子
『ここは綺麗でいいよな!』
『ああ、さっき行ったFクラスは酷かったもんな!』
・・・さっきからなんなのあの二人・・・
何度も出入りを繰り返して同じことばかり言っている
せめて北条君がいるときに来てくれればいいのに、見計らったように彼がいないときにやってくる
やっぱりFクラスのみんなに知らせた方がいいのかな?
『お兄ちゃん・・・どこ・・・?』
声が聞こえる方を見てみると、小学生くらいの女の子が涙目でフラフラしていた
「どうしたの?お兄ちゃんとはぐれちゃったのかな?」
アタシはとりあえず声を掛けてみた
すると女の子はアタシの顔をじーっと見つめて・・・
「あっ!写真のお姉ちゃんです!」
アタシの方を指差しながらそう言った
・・・?写真?何の事かしら?
※第七問の後半の辺り参照※
「葉月はお兄ちゃんを探しているんです!」
「お兄ちゃんはこの学園の生徒なのかな?」
「はいです!島田海人って言います!」
「え?海人君の?」
へぇ~海人君って妹さんがいたんだ
言われてみればどことなく面影があるような・・・
「お兄ちゃんがどこにいるか知ってるですか?」
「えっとね・・・この先のFクラスに・・・」
・・・待てよ、あの二人のことも伝えないといけないし・・・
「じゃあお姉ちゃんと一緒に行こうか?」
「本当ですか!ありがとうです!メイドのお姉ちゃん」
「そ、その呼び方やめて・・・あっ、代表。この子、海人君の妹みたいなんで、Fクラスに連れて行って、ついでにあの二人をなんとかするよう頼んできます」
「・・・わかった」
アタシは代表に了解をとってFクラスに向かった
「えっと、葉月ちゃんだっけ?ここには一人で来たの?」
「はいです!・・・最近お兄ちゃん、元気が無いです。だから葉月が励ましてあげるんです!」
「そうなんだ・・・偉いね」
そう言ってアタシは葉月ちゃんの頭を撫でる
・・・やっぱり、アタシの考え過ぎなんかじゃない
海人君に何かが起こってるんだ
やっぱり、なにがなんでも聞きださなくちゃ
SIDE OUT
SIDE 海人
「ただいま」
「なんかお客さん、少なくない?また妨害?」
「いや、ワシはずっとここにおったが、あれ以降変な輩は来ておらぬぞい」
じゃあなんで・・・
「あっ!お兄ちゃん!」
「ん?」
この声は・・・と、思って振り返ると何かが僕の胸に飛び込んできた
「葉月!?なんでここに?」
「迷子になってたからアタシが連れてきたのよ」
「ゆ、優子さん!?」
ど、どうしよう・・・
最近ずっと避けてたから、すっごく気まずい・・・
「そ、そっか・・・わざわざありがとね」
「どういたしまして。それより坂本君はいるかしら?」
「雄二に何か用かの?」
「AクラスでFクラスの悪口を言っている奴がいるのよ。『汚い』とか『虫が湧いてる』とか、迷惑だから止めて欲しいの」
「姉上、それは、もしや三年生で坊主とソフトモヒカンの二人組かの?」
「そうだけど、何か心当たりがあるの?」
坊主とソフトモヒカン・・・
三年生・・・
「・・・ない・・・」
「?海人君?」
「そんなはずない!」
僕は教室を飛び出した
「海人!」
後ろで声が聞こえるが僕は気にすることなくAクラスに向かって走り出す
「お帰りなさいませ、ご主人様♪・・・って、島田君?どうしたの?そんなに慌てて・・・」
出迎えてきたのは工藤さんだった
「ちょっとね・・・それよりウチのクラスの営業妨害っていうのは?」
「あ、うん。あれだよ」
工藤さんが指さした先にはFクラスの悪口を大声で言っている二人組
嘘だ・・・信じたくない・・・
そこにいたのは僕の尊敬する先輩だった
「そんな・・・なんで・・・常村先輩、夏川先輩・・・」
海人は常夏を知っているようです
彼と常夏の関係は・・・?
次回も頑張ります