バカとテストとウチの弟   作:グラン

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思ったより早く投稿できた

原作とはちょっと違う展開・・・


第三十五問 事件発生!?

  SIDE 海人

 

 

勝負は終わり、今はストラップのプレゼントの抽選だ

 

 

『それでは次は7人目です!海人君、お願いします』

 

 

アナウンスの新野さんに言われ、僕はクジを引いて手渡した

 

 

『65番!赤の札の65番の方!前へどうぞ!』

 

 

そう言うと前に出てきたのは葉月より少し小さい位の女の子

 

 

「はい、おめでとう」

 

「お兄ちゃんありがとう!」

 

 

僕はストラップを渡して、記念撮影をして女の子に現像した写真を一枚渡した

・・・しっかし、僕なんかと一緒に写った写真なんて欲しがる人いるのかな?

 

 

『では次、・・・52番!52番の方!』

 

 

と、新野さんが言った瞬間、凄い勢いで走り込んでくる女子生徒の姿が・・・

 

 

「はい、おめで・・・」

 

「島田先輩!おめでとうございます!凄くかっこよかったです!」

 

「あ、ありがとう」

 

 

女子生徒は興奮気味に僕の手を掴んだ

 

 

「私、島田先輩のファンなんです!それで・・・よかったら握手してもらえませんか?」

 

「あ、はい。僕でよければ・・・」

 

 

っていうかもうすでに僕の手を掴んでるんだけど・・・

まぁ特に断る理由もないので、僕は女子生徒と握手をした

すると彼女は嬉しそうな表情を浮かべた

そしてその後記念撮影をし、写真を渡すと『この写真一生大事にします』と言って去って行った

僕のファンだなんて・・・物好きな子もいたものだ

 

 

『えー次に参りましょう。次は・・・80番!80番の方!』

 

 

さて、次は誰かな?

おっ葉月と同じくらいの女の子がこっちに向かって走って・・・っていうかあれって・・・

 

 

「お兄ちゃん!おめでとうです!」

 

「は、葉月!?応援に来てくれたの?」

 

 

葉月が僕の胸に勢いよく飛び込んできた

 

 

『おっと、当選者は島田君の実の妹さんだ!こんにちは、お兄ちゃんの応援にきたの?』

 

 

新野さんはそう言ってマイクを葉月に向けた

 

 

「はいです!お姉ちゃんと一緒に応援にきたです!」

 

 

そう言って葉月が指差した先では姉さんが手を振っていた

わざわざ応援に来てくれたんだ・・・

 

 

『それじゃ、あまり時間が無いし、記念写真を撮りましょうね』

 

「はいです!」

 

 

そう言うと葉月は僕の腕に抱き着き、カメラに向かってピースをした

そして写真とストラップを持って満足そうに去って行った

 

 

『さて、ストラップはあと一組!手にするのは誰だ!それでは島田君、お願いします!』

 

 

そう言われて僕は一枚引いて新野さんに渡す

 

 

『最後の一人は・・・99番!99番の方!前へどうぞ!』

 

 

・・・?

あれ?誰も出てこない

もしかして帰っちゃったのかな?

と、その時

 

 

「ちょ、友香!わかったから押さないで・・・きゃ!」

 

 

人ごみの中から誰かが飛び出してきた

その正体は・・・

 

 

「え、えっと・・・その・・・アタシです」

 

 

優子さんだった

メイド服で大勢の人の前に出るのが恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしている

ていうか優子さん、僕が勝つ方に賭けてくれてたんだ・・・嬉しいな♪

っと、これだけは言っておかなくちゃ

 

 

「優子さんのおかげだよ。あの時、優子さんが叱ってくれたから最後まで諦めずに頑張れたんだ。本当にありがとう」

 

「違うわよ。アタシは何もしてない。勝てたのは今まで海人君が頑張ってきたからよ。おめでとう」

 

「優子さん・・・」

 

『え、えー・・・いい雰囲気のところ申し訳ないのですが、時間がありませんので、記念撮影に入ってもよろしいでしょうか?』

 

 

新野さんのその言葉に僕と優子さんは顔を赤くして俯いた

そして二人で並んで記念撮影

優子さんはストラップと写真を持ってそそくさと立ち去って行った

 

 

『これにて野球部の出し物を終了いたします』

 

 

新野さんの声で観客のみんなはその場を離れて行った

・・・さてと・・・

僕はこっそりと先ほど写真を撮っていたカメラマンの所に行って・・・

 

 

「あの、すいません。最後の写真、もう一枚焼き増ししてもらえませんか?」

 

 

・・・そう頼み込んだ

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 美波

 

 

「~♪」

 

「よかったわね葉月」

 

 

葉月は先ほどゲットしたストラップを抱きしめて上機嫌だ

 

 

「二つあるから一つお姉ちゃんにあげるです!」

 

「え?いいの?ありがとう」

 

 

ウチは葉月からノインのストラップを受け取った

 

 

「あっ、葉月、おトイレに行ってくるです」

 

 

そう言って葉月はトイレを指差す

・・・混んでるわね・・・

 

 

「じゃあお姉ちゃん、外で待ってるわね」

 

「はいです!」

 

 

そう言って葉月は人ごみの中に消えて行った

ふぅ、と一息をついたその時・・・

 

 

「ねぇ君?」

 

「え?ウチ?」

 

 

数人の男に囲まれた

もしかしてナンパ・・・って、感じじゃないわね・・・

 

 

「島田美波で間違いないな?」

 

 

名前を調べられてる!?

 

 

「う、ウチに何の用よ!?」

 

「なに、ちょっと俺達について来てほしいだけだ」

 

「だ、誰がアンタ達なんかに・・・」

 

「お前の弟、島田海人を預かった・・・って言ってもか?」

 

 

なん・・・ですって・・・

 

 

「アンタ達!海人に何をしたのよ!?」

 

「まぁ落ち着けよ。『まだ』何もしてねえよ。さぁ、ついて来てくれるな?」

 

「くっ・・・」

 

「嫌ならいいんだぜ?標的がお前からお前の妹に変わるだけだ」

 

「ま、待って!わかった・・・ついて行くから葉月には手を出さないで」

 

「それでいいんだ。行くぞ」

 

 

ウチは渋々こいつらについて行くことにした

アキ・・・助けて・・・

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 優子

 

 

あー恥ずかしかった

全く、メイド服であんな目立つところに立たされるなんて・・・

ん?

 

 

「あれは・・・島田さん?」

 

 

視線の先には海人君のお姉さん、島田さんの姿が・・・

でも、おかしいな

葉月ちゃんの姿が見当たらないし、向かっている先は校門

 

 

「島田さん!」

 

 

アタシはとりあえず島田さんに声を掛ける

 

 

「き、木下さん!?来ちゃダメ!」

 

「え?」

 

「木下・・・?あった!こいつ2-Fの木下秀吉だ」

 

 

近くにいた男がメモ帳を見ながらそう呟く

何コイツ・・・ってかいつの間にか囲まれてる!?

 

 

「ちょうどいい、お前も一緒に来てもらおうか?逃げてもいいが、その場合、お前のクラスメイトの島田海人がどうなるかな?」

 

 

何よそれ・・・どういうこと・・・?

 

 

「ちょ、ちょっと待って!違うの!この人は・・・」

 

「・・・いいじゃろう。その代わり、海人には手を出すでない!」

 

「木下さん!?」

 

 

アタシはどうやら秀吉と間違えられているらしい

島田さんの言葉を遮るようにアタシは秀吉のフリをして前に出る

ここで『アタシは秀吉じゃない』と言っても信じてもらえるとは思えないし、なによりこの状況を見たところ、それで逃がしてくれるとも思えない

それに・・・そんなことを言えば今度は本物の秀吉を探しに行くかもしれないし・・・

全く・・・島田さんのブラコンがうつったのかしら・・・

っと、ここまでの話をまとめると、海人君がこいつらに捕まって、島田さんがこいつらに連れて行かれそうになっているようだ

他の野球部員と違って海人君はストラップの抽選会の為に最後まで会場にいた

なら必然的に最後に更衣室を使うのは海人君ということになる

それがわかっていれば海人君を拉致するのはたやすい事だろう

 

 

「それでいい。ついてこい。逃げたら・・・わかってるな?」

 

 

っていうかこんなに囲まれてたら逃げられないわよ

でもどうしよう?

携帯は鞄の中だし、周りを見渡しても知り合いはいない

一体・・・どうすればいいの・・・

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 康太

 

 

島田姉弟が帰ってこない

なので俺は二人を探している

アイツらがシフトを無視して遊びまわるとは考えにくいが・・・

 

 

「あっ、康太君!」

 

「・・・海人か」

 

「ごめんね、遅くなっちゃって・・・」

 

「・・・いやいい。それより島田(姉)はどうした?」

 

「あれ?戻ってないの?おかしいなぁ・・・」

 

 

後片付けや着替えがある海人より遅いのはおかしい

てっきり海人を待っていて遅れているものだと思っていたが・・・

 

 

「お兄ちゃーん!」

 

 

島田(妹)がこっちに走ってきた

姉の姿は無い

 

 

「葉月、姉さんは?」

 

「わからないです。葉月、おトイレに行ってて、出たらいなかったです」

 

「うーん・・・姉さんが葉月を置いてどこかに行くとは思えないけど・・・ん?葉月、それは?」

 

 

海人は島田妹の持っている封筒に視線を移す

 

 

「あっ、そうでした!これ、お兄ちゃんに渡すようにって変なお兄ちゃんが・・・」

 

 

海人は封筒を受け取り、中を確認

どうやら手紙のようだ

 

 

「・・・海人、何て書いて・・・!?」

 

 

・・・俺が海人に内容を問いただそうとすると、海人は怒りの表情をしていた

この感じ・・・まるで根本を殴った時のような・・・

 

 

「お兄ちゃん・・・お顔、怖いです・・・」

 

「ああ、ごめんね。康太君、悪いけど、ちょっとトイレに行ってくるから葉月をよろしくね」

 

 

そう言って歩き出すが、その方角はトイレではない

・・・嫌な予感がする・・・

俺は海人とすれ違う時に小型発信器をポケットに放り込んだ

 

 

「・・・島田妹『葉月です!』・・・葉月、手紙を渡した奴はどんな奴だった?坊主か、モヒカンか、キノコみたいな頭をしてなかったか?」

 

「ううん・・・でも、ちょっと怖い感じのお兄ちゃんでした」

 

 

まぁあいつらが証拠を残すわけないか・・・

とりあえず俺は葉月の手を引いて、雄二と明久がいる教室に向かった

 




拉致されたはずの海人がなぜ!?
騙された美波と優子の運命は・・・

次回も頑張ります
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