バカとテストとウチの弟   作:グラン

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モンスターの方じゃないです
明久を脅していた脅迫犯の方の犯人が発覚します


第六十八問 やっぱりお前が犯人だったんだな・・・

  SIDE 明久

 

 

あの後すぐにイベント終了の時間となり、僕達は今、講堂に集まっている

 

 

「あ、海人君!」

 

 

工藤さんが足を引きづりながら海人の元にやってきた

 

 

「よかった、無事だったんだ」

 

「うん。みんなのおかげでね。工藤さんは足は大丈夫?」

 

「ボクは軽い捻挫だけだよ。海人君のおかげだよ。ありがとね。お礼にパンチラを・・・」

 

「しなくていいから!」

 

「あはは、冗談だよ」

 

 

顔を真っ赤にして海人が慌てる

相変わらず初心だなぁ・・・

ちなみに美波は海人と仲直りできたのがよっぽど嬉しいのか、海人の傍から離れようとしない

うんうん、やっぱり美波と海人はこうでなくちゃね

 

 

「・・・そういえば雄二」

 

「なんだ?」

 

「・・・約束」

 

「あ?何のはなs・・・」

 

 

そこまで言って雄二の顔が青ざめた

あぁ・・・例の賭けの事か・・・

 

 

「しょ、翔子?俺達の目的はあくまで海人と島田の仲直りだ。それが達成した今、もう賭けなんてどうでもいいじゃぁないか?」

 

「・・・ダメ、大事な事」

 

 

雄二は必死に誤魔化そうとするも、霧島さんは全く退かない

そうか、海人を助けに行く時点で雄二は霧島さんに負けていた

それから雄二は一体も倒してない

つまり雄二が霧島さんに勝っている可能性はゼロだ

・・・あれ?何か忘れているような・・・

 

 

「・・・雄二、私・・・」

 

『これより結果発表を行うよ!』

 

 

霧島さんの言葉は壇上のババアの言葉によって遮られる

・・・空気の読めないババアだ

 

 

『まずはお疲れ様だねクソジャリども。今回のイベントは・・・』

 

 

ババアは壇上であいさつを始めた

もちろん海人を襲ったモンスターのトラブルについては触れていない

そんなことが外部に漏れたらこの学園の存続に関わるからだ

 

 

『・・・と、まぁアンタ達も疲れているだろうし、前置きはこれ位にして本題に入ろうかね』

 

 

そう言うとババアは一呼吸置いて・・・

 

 

『優勝は・・・12番、北条・島田ペアだよ!おめでとう!』

 

 

そう言い放っ・・・あれ?

霧島さんのはずじゃ・・・

 

 

「・・・そういえば・・・」

 

「ムッツリーニ、何か知ってるの?」

 

「・・・お前らが海人を助けに向かった直後、ポイント5倍のスーパーチャンスタイムが発動していた」

 

 

?でも、一体も倒してないから関係ないんじゃ・・・

・・・あ!

 

 

「そうか!美波無双だ!」

※命名・明久。第六十六問参照※

 

 

低ランクモンスターとはいえ、ポイント5倍であれだけの数を倒していれば逆転していてもおかしくはない

 

 

「?おかしいわね?いつの間に逆転したのかしら?」

 

 

美波は首を傾げている

ま、まさか・・・覚えていないのか?

ブラコンおそるべし・・・

 

 

『表彰するからさっさと壇上に上がってきな。ちなみに優勝賞品の食材は後日自宅に輸送するよ』

 

 

美波と北条君は壇上に上がり表彰を受けた

 

 

「・・・残念」

 

 

霧島さんは残念そうにそう呟いた

 

 

「ごめんね霧島さん。僕のせいで・・・」

 

「・・・気にしなくていい。友達の方が大事」

 

 

申し訳なさそうに謝る海人に霧島さんは首を横に振りながらそう言った

こんなにいい人なのに、雄二は何が不満なんだろう?

まぁ第三者が口出しすることじゃないし、黙って見守るしかないか・・・

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 雄二

 

 

優勝は島田と北条か・・・

また北条に負けたのは悔しいが、優勝したのが翔子じゃなくて助かったぜ

 

 

「坂本、ちょっといいか?」

 

「ん?なんだ?」

 

 

そんなことを考えていると北条が声を掛けてきた

 

 

「この後、少し残れるか?学園長が例の件でちょっと残ってほしいそうだ」

 

 

例の件っていうのはあのモンスターのことだろう

 

 

「わかった。こっちもあんな目にあったんだ。きっちり話を聞かせてもらわねえと気が済まねえ」

 

「他の連中にはもう伝えてある。帰りは学園長がお詫びにバスを手配してくれるそうだから心配ない」

 

「そりゃ電車代も浮いて願ったりかなったりだ」

 

「あともう一つ、これは個人的な意見だが・・・霧島の事だ。先に言っておくがこれはお前と霧島の問題だ。俺はああしろこうしろと言うつもりはない。ただ・・・今の日常がいつまでも続くとは限らない。いつ終わりが来るかわからないんだ。だから・・・後になってああしとけばよかったとか、後悔だけはしないようにしろよ」

 

 

いつもの俺なら『余計なお世話だ』とか言い返しただろう

だが・・・今の北条を見ているとなぜかその言葉が出てこない

妙に説得力があり、その瞳は何かを想い出しているようないるような・・・そんな目だった

 

 

「・・・心の片隅にでも留めておいてくれ」

 

 

そう言って北条は踵を返し、去って行った

あいつ・・・いったい過去に何があったんだ・・・?

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

閉会式も終わり、後は帰宅するのみだったわけだが、大型モンスターの事を知っているメンバーは残っている・・・が、一人だけその条件に当てはまらない人物がここに残っている

 

 

「さて、学園長が来たら例の件について話を聞くわけだが、その前にある事件についてハッキリさせておく必要がある」

 

「なによ?ある事件って?覗きの事?それならこいつらが犯人に決まってるわ!」

 

 

『彼女』はアキ兄さんや雄二君を指差しながらそう叫ぶ

 

 

「その事も含めて今から話す。実は先日、Fクラスの生徒に脅迫状が届いたんだ。その犯人を捜している。心当たりはないか?」

 

「そんなの知らないわよ!何?アタシを疑ってるわけ?吉井のバカに迷惑している人なんてたくさんいるじゃない!なんでアタシが疑われるのよ!?大体、その脅迫状だって本物かどうか怪しいわ!どうせ覗きがばれて疑われて逆ギレして嘘をでっち上げてるんでしょ!」

 

 

『彼女』は苛立ったようにそう叫んだ

 

 

「・・・そうか。聞き込みで予想はしていたが、今の発言でハッキリしたよ。やっぱりお前が犯人だったんだな・・・・・・Eクラス代表、中林宏美」

 

 

智也君は『彼女』・・・中林さんに向かってそう言い放った

 




なぜ、智也は犯人が中林さんだとわかったのか?
彼女のセリフの矛盾に気付けばわかるはず・・・
正解者には何も無し!ww

次回も頑張ります
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