SIDE 明久
「それで?海人を襲った犯人は誰なのよ?」
美波が北条君に問いかける
「それに関しては俺もまだわかっていない。だからまずは話を聞かせてもらわないとな」
北条君がそう言うと扉が開き、ある人物が入ってくる
「「ババア長!なぜここに!?」」
「お前ら・・・最初に学園長から話を聞くって言っただろうが・・・」
「ハッ!わかったで!さてはお前が黒幕やな!?」
「小山、そこのバカを黙らせてくれ。話が先に進まん」
「了解」(ゴキッ!)
小山さんが中島君の首を捻ると中島君は動かなくなった
・・・死んでないよね?
「さて、どこから話そうかね・・・まず、島田弟たちの持っていたタブレットPCだが、一日目には問題なく動いていたが二日目にはGPSが反応していなかった」
「つまり、一日目と二日目の間にすり替えられたということですね」
「そうなるね。次にあの洞窟についてだ。ここを買い取った時には気付かなかったね。少なくともアタシは作った覚えはないよ」
「なるほど・・・」
北条君は何かを考えるような素振りをみせる
どうしたんだろう?
「じゃあ最後に・・・」
「わかってるさね。あの大型モンスターだね。残念ながらアタシにもわからないよ。さすがにあんな危険な物を作っても仕方ないからね」
「まぁ学園長が犯人じゃないことはわかってますよ。『召喚獣が暴走して生徒が死んだ』なんて世間にバレたら一番困るのはアナタですからね。それよりいくつか質問いいですか?」
「なんだい?」
「ここを買い取る事を言い出したのは誰ですか?」
「・・・アタシだよ。それがどうかしたのかい?」
「先にもう一つ質問です。召喚フィールドを生成するアンテナ、及び召喚システムの詳細を熟知している人物は何人いますか?」
「・・・なるほどね。アンタの考えは読めたよ。アンタは・・・教師を疑ってるんだね?」
その言葉に雄二を除く全員が驚愕する
「ど、どういうことなの!?」
「簡単な事だ。今回の事件は召喚システムを熟知した人物がいなければできない。鉄人が『干渉』を起こそうとしたのを覚えているか?」
美波の問いかけに雄二が答える
どうやら雄二にもわかっているようだ
「うん、失敗したけどね」
「それだよ。干渉が起こらないようするにはシステムをいじらなければならない。それは誰にでもできることじゃない」
「そうだね。でも、残念ながらそれはないさね。現在、教師の中でシステムの詳細を知っているのは西村先生、高橋先生、福原先生の三人だけ。西村先生は島田弟が襲われた時、アンタらと一緒にいたから無理。高橋先生もアタシと一緒にいた。福原先生は、さっき学園に連絡したけど、一年生のクラスで授業をしていたそうだよ」
そうか、じゃあ教師に犯行は不可能なのか・・・
「おいババア長、本当に・・・」
「とにかく、今回の事はこっちでキッチリと調べておくからアンタ達はさっさとバスに乗って帰りな」
雄二が何かを言おうとしたが、ババアは無理矢理話を終わらせて僕達を部屋から追い出す
僕達は渋々バスに向かって歩き出した
SIDE OUT
SIDE 雄二
「北条、ちょっといいか?」
「なんだ?」
俺は他の連中が先に行ったのを見送った後に北条に声を掛ける
「・・・お前は・・・どこまでわかってる?」
「おそらくお前と同じ位だ。犯人は竹原だろう」
「まぁそうだろうな。だが、海人を狙った動機がわからねえ。あの時、邪魔をされた仕返しなら俺か明久のはずだ」
「それはおそらく協力者の仕業だな」
「協力者だと?」
「ああ、今回の事件、竹原一人での犯行は無い。あいつは学園を追放されているんだぞ?そんな奴がタブレットPC盗むために建物に侵入して万一誰かに見つかったらそれこそ計画は台無しだ」
たしかにそうだな
・・・となると・・・
「協力者は根本辺りか・・・?」
「それが最有力だが証拠が無い。それに協力者が一人とは限らない以上、下手に動くことは出来ない」
・・・結局何も出来ないか・・・歯痒いな
「とりあえず気をつけておいてくれ。今回の事件がフェイクで本命はお前や吉井の可能性もある」
「ああ、わかった」
そう言って話を終えるも俺にはまだ納得できていないことがあった
ババア長のあの態度だ
さっきの質問で竹原の名前は出てこなかった
しかし竹原は元教頭で、召喚システムの研究の補佐もしていたと聞く
アイツが召喚システムの詳細を知らないなんてありえない
たしかにババアは『現在、教師の中で』と言ったから嘘は言っていない
しかし竹原の名前を伏せる理由は何だ?
島田の暴走の可能性を考えてか?それとも・・・
・・・チッ!考えてもわからねえか・・・
あの場で言わなかったってことは問い詰めても無駄だろう
とにかく北条の言うとおり気をつけるしかねえな
そんなことを考えつつ、俺もあいつらの後を追い、バスに乗り込んだ
SIDE OUT
SIDE ???
「ふむ・・・失敗か」
『根本』の奴は島田海人を殺せなかった事に関してギャーギャーと騒いでいたが、私にとっては充分過ぎる成果だ
私の目的はあくまで藤堂カヲルへの復讐だ
まだだ・・・まだまだこんなもんじゃ済まさないぞ
こうやってジワジワと精神的に追い詰めてやる!
しかし根本の奴は思いのほか役に立たないな
だが、根本を手放すわけにはいかん
あいつは家が金持ちなだけあって金だけは持っているからな
さすがに私の財布だけでは限度があるからな
使える物は何でも使うさ
そしてふと写真立てに飾られている一枚の写真に視線を落とす
「・・・『 』お前の仇は必ず・・・」
誰もいない部屋でそう呟いた
☆おまけ☆
『バレンタインデーですがみなさんはチョコをあげましたか?』
美波「ウチはもちろんアキと海人にあげたわ。他にも坂本達にも義理チョコをあげたわよ」
瑞希「えっと・・・北条君にあげたんですけど、北条君が箱から取り出して『あーん』って言って差し出してきたのでそれを食べて・・・あれ?その先の記憶がありません・・・?」
翔子「・・・もちろん本命は雄二。料理本(黒魔術の本)の通りに調理(調合)したから効果は抜群のはず・・・」
愛子「ボクは・・・その・・・ムッツリーニくんに・・・強化合宿で介抱してくれたお礼なんだからね!他意はないよ!」
友香「あ、アタシはその・・・あのバカに・・・か、勘違いしないでよね!どうせあいつはもらえないだろうし可哀想だから恵んであげるだけなんだから!」
美春「美春はお姉さまとお兄さまに・・・それと・・・木下秀吉にもこの間のお礼と言うことで差し上げました。み、美春はお姉様一筋です!・・・しかし・・・木下秀吉の事を考えると胸の奥がポカポカするのはなぜなのでしょう?」
優子「アタシは海人君とか北条君とか、友達には大体あげたわよ。特に海人君はすごく喜んでくれたわ。甘いものが好きなのかしらね?」←鈍感
作者(非リア代表)「・・・リア充爆発しろぉぉぉ!!!!」
以上、バレンタイン番外編でした
思いつきで書きました
次回からは何話か番外編を挟んで本編に戻ります
次回も頑張ります