行くのはアキちゃん・・・ではなく・・・
第七十一問 遊園地に行こう!
SIDE 海人
強化合宿から一週間が経過
姉さんがお風呂やベットの中にまでついてくる事以外は、特に何事も起こらないまま迎えた日曜日の朝
「海人」
「あ、姉さん。どうしたの?」
起床後、部屋でのんびりしていると姉さんが部屋に入ってきた
ちなみに部活は休み。明日から夏の大会まで休みなしとなるので、今日はしっかり休むようにとのことだ
「これなんだけど・・・」
「如月ハイランドのチケット?あ、そっか、今日、アキ兄さんと行くんだっけ?」
「そのつもりだったんだけど、アキが熱を出しちゃったみたいで行けなくなったのよ」
「あ、そうなの?」
?そのわりにはあまり悲しそうじゃないな?
「で、チケットがもったいないし、これ、海人にあげるわ」
「?今日がダメでも来週でも再来週でもいいんじゃない?ほら、有効期限は今月中って・・・」
「ら、来週も再来週も都合が悪いのよ」
なぜか慌てる姉さん
どうしたんだろう?
「じゃあ遠慮なく・・・」
「うん、楽しんできてね」
ふむ、ペアチケットだから誰か誘わないといけないな
よし・・・
「なな、何してんの!?」
「え?何って葉月を連れて行ってあげようと・・・」
「は、葉月なら友達の家に行ったわよ」
なぜそんなに動揺しているんだろう?
「いいからほら!早く行った行った!」
「わわっ」
僕は追い出されるような形で家を出た
なんか姉さんの様子がおかしかったなぁ
まぁいいか
体調が悪いとかそういうわけじゃなさそうだし・・・
そんなことを考えつつ僕は家を後にした
SIDE OUT
SIDE 美波
「行ったわね。もういいわよ」
「ふぅ、なんとかなったね」
「この部屋のドアを開けそうになった時は焦ったがの」
「・・・危なかった」
「葉月も遊園地に行きたかったですっ!」
「ごめんね葉月ちゃん。今度僕達が連れて行ってあげるからね」
「はいです」
葉月の部屋からアキ、木下、土屋、葉月が出てくる
そう、アキが熱を出したのも葉月が出かけたのも真っ赤なウソだ
「ごめんね、アキ。せっかくのチケットだったのに・・・」
「気にしないで。海人にも早く幸せになって欲しいからね」
「ありがと、さぁ、作戦開始よ!」
SIDE OUT
SIDE 雄二
「さて、どうしたものかな・・・」
俺が今、手に持っているのは如月ハイランドのチケット
清涼祭の召喚大会で優勝した時の優勝賞品だ
明久は島田と行くらしいが・・・
よし、海人か姫路辺りにやるか
「・・・雄二、なにしてるの?」
「・・・お前は気配なく背後に立つな」
「・・・それは?」
翔子が視線の先にあるのは先ほどのチケット
「あ?ああ、これは誰かに・・・」
『後悔だけはするなよ』
ふと、北条の言葉が頭に響く
「・・・雄二?」
「準備するから外で待ってろ」
「・・・え?」
「なんだ?行きたくないのか?」
「・・・ううん、外で待ってる」
翔子は驚いた表情を見せた後、嬉しそうに部屋の外に出た
俺がこんなこと言い出すなんてあいつにとっても予想外だったんだろう
「ま・・・たまにはいいだろ」
そんなことを考えつつ俺は部屋を出てリビングに向かう
「ん?お前も着替えてきたのか?」
「・・・うん。どう?」
リビングに行くと先ほどのラフな格好ではなく、少し気合の入った服に着替えている翔子の姿があった
「ま、いいんじゃないか」
「あら、ダメよ雄二。女の子がデートの為に服装に気を使ってるんだからちゃんと褒めてあげなくちゃ。常識よ」
「ウニとたわしの区別がつかねえ奴に常識を諭されたくないわ!」
お袋を放って俺は翔子の手を引いて家を出る
「いってらっしゃい。朝帰りでもいいわよ」
「アホか!!」
バカな言動をするお袋を怒鳴りつけながら俺は翔子を連れて家を出た
SIDE OUT
SIDE 海人
さて・・・どうしようかな・・・
智也君には断られたし、英雄君は電話に出ないし、秀吉君も康太君も連絡つかないし
「お、海人じゃねえか」
背後から声が聞こえる
雄二君と霧島さんだ
「・・・そのチケット」
「ああ、姉さんから貰ったんだ。アキ兄さんが熱を出して行けなくなったって」
「明久が熱?明日は雨か?」
「あはは、酷いなぁ」
「で、なんでお前はチケット片手にこんなところでぼーっとしてんだ?」
「誰か誘おうと思ったんだけどみんなと連絡がつかなくって・・・」
僕は今の状況を簡単に説明する
(北条に中島に秀吉にムッツリーニって・・・なんでそこで木下姉を誘うって選択肢に辿り着かねえかなぁ・・・)
「そういうことなら俺達と一緒に行こうぜ。ちょうど俺達も今から如月ハイランドに行くところなんだ。あと一人もアテがある。なぁ翔子?」
「・・・うん。連絡してみる」
そう言って霧島さんは電話を取りだす
・・・強制イベント突入だ・・・
二人のデートの邪魔しちゃっていいのかなぁ・・・
SIDE OUT
SIDE 優子
「・・・暇ねぇ・・・」
やることがないわ
秀吉もいつの間にかいなくなってるし・・・
仕方ない、授業の予習でも・・・
(pipipi)
ん?電話?代表から?
「もしもし?代表?え?遊園地?ええ、ちょうど暇だったし、うん、準備して行くわ」
電話の内容は遊園地のチケットがあってもう一人行けるから一緒に行かないかと言うことだった
三人いるって言っていたわね
代表と愛子と美穂辺りかしら?
如月ハイランドか・・・
遊園地なんて久しぶりだわ
ちょっと楽しみね
SIDE OUT
SIDE 美波
「ふふ、計画通りね。予め北条には話を通しておいてよかったわ」←盗聴している
「雄二達と会うのは予想外だったけど不幸中の幸いだね」
「・・・雄二の性格ならきっと木下姉を誘うはず」
「姉上が今日、家にいることは確認済みなのじゃ」
ちなみに中島は小山さんに頼んで拉致してもらった
これで下準備は完璧
海人の想い、ウチがきっと叶えてあげるからね
腰が痛い・・・
パソコンに向かうのも辛い
なので少し更新が遅れるかも・・・
次回も頑張ります