バカとテストとウチの弟   作:グラン

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今回はちょっと短め



第七十三問 彼女は絶叫系が大好き

  SIDE 海人

 

 

あれから、僕と優子さんはお化け屋敷の出口に到着したわけだが・・・

 

 

「雄二君達、どこに行ったんだろう?」

 

「電話にも出ないわね。多分さっきの秀吉の演技で代表が怒って坂本君を追いかけまわしてるってところでしょ。全く・・・秀吉の奴・・・」

 

「まぁまぁ。でもどうしよう?」

 

 

この広いハイランド内を電話無しで探すのはいくらなんでも無理だ

 

 

「仕方ないわ。こっちはこっちで楽しみましょ。せっかく遊びに来たんだし・・・」

 

「そうだね。もしかしたら偶然合流できるかもしれないし・・・優子さん何か乗りたいものある?」

 

 

そう言って僕達はハイランド内のマップを見ながら歩き出した

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 雄二

 

 

「よし、うまくいったな」

 

 

俺と翔子は陰に隠れて海人と木下姉がその場から離れたのを確認する

先程、お化け屋敷に入った俺がとった行動は・・・

 

 

  ※数分前※

 

 

「・・・雄二、何をする気なの?」

 

「まぁ見てろ。おい明久!どっかで見てんだろ?」

 

『よくわかったね雄二』

 

 

スピーカーから明久の声が聞こえる

 

 

「バレバレだ。お前らの目的は海人と木下姉をくっつけることだろ?」

 

『まぁね。海人には幸せになって欲しいからね』

 

「やっぱりそうか。で?俺はどうすればいいんだ?」

 

『そうだね・・・なんとかして海人たちと離れてほしいんだ』

 

「そう来ると思ったぜ。だから俺達が先に入ったんだ。ここを出たら俺達は隠れてあの二人をやり過ごす。それでいいだろ?」

 

『うん。頼んだよ』

 

 

  ※回想終了※

 

 

・・・と、言うわけだ

 

 

「・・・雄二、これからどうするの?」

 

「そうだな・・・あいつらに見つかったら元も子も無い。あいつらが行った方向と逆方向に行くぞ」

 

「・・・うん」

 

 

そう言って俺達は海人たちと逆方向に歩き出した

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 明久

 

 

「うまくいきましたね」

 

「これで海人と優子は二人きりね」

 

「どうやら雄二は気付かなかったみたいだね、僕達のもう一つの目的には」

 

「海人や姉上が『アレ』を受けるとは思えんからのう。ムッツリーニ、準備はどうじゃ?」

 

「・・・完璧。時間になればいつでも開始できる」

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

「・・・これに乗るの?」

 

 

優子さんが乗りたいと言ったのは・・・ジェットコースター

それもかなりハードなやつ

 

 

「うん。日本一速いんだって。一度乗ってみたかったんだ♪」

 

 

満面の笑みで答える優子さん

・・・腹をくくるか・・・

そして・・・

 

 

「きゃああああああぁぁぁ♪」

 

「ぎゃあああああああああ!!!」←絶叫

 

「次はあれね♪」

 

 

そう言って優子さんが指差すのは高速で上がったり落ちたりするやつ

 

 

「きゃああああああぁぁぁ♪」

 

「ひぃいいいいいい!!」←大絶叫

 

「次はアレ」

 

 

・・・振り子運動する船

 

 

「きゃああああああぁぁぁ♪」

 

「っ~~~~~~!!!」←声を出す気力もない

 

 

「次は・・・」

 

 

高速回転する空中ブランコに乗り、途中で僕は意識を手放した

 

 

「あー楽しかった♪次は・・・って、あれ?海人君?」

 

「きゅー・・・」

 

 

  ※数分後※

 

 

「ん・・・ここは・・・」

 

「あ、気がついた?」

 

 

優子さんが僕の顔を覗き込む

どうやら気を失っていたようだ・・・って、覗き込む?

そういえば後頭部になにやら柔らかい感触が・・・

まずは状況を把握しよう

ここはベンチだね

そこに横になっている僕

そして・・・それを膝枕している優子さん

・・・っ!!!

 

 

「はゎわわっわわ!!!」

 

「きゃ!急にどうしたのよ?」

 

 

僕は慌てて飛び起きる

ちなみに優子さんの今日の服装はショートパンツ

なので直接優子さんの太ももに僕の後頭部があたり、程よい温かさと柔らかさが・・・って!違う違う!!落ち着け落ち着くんだ島田海人!! ←絶賛混乱中

 

 

「ホントに大丈夫?なんだか顔が赤いけど・・・」

 

「だだだだ大丈夫でひゅ!」

 

 

・・・噛んだ・・・

 

 

「?まぁいいわ。それよりごめんね。海人君、絶叫系が苦手だったのね。なのにアタシってば無理矢理付き合わせて・・・」

 

「あ、いや、別に苦手ってわけじゃ・・・」

 

 

・・・苦手な人じゃなくてもあのコンボに耐えられる人はそう多くないと思う

 

 

「そう?じゃあ・・・あれに乗りましょ。あれなら平気でしょ?」

 

 

そう言って優子さんが指差したのは・・・大きな観覧車だった

ちょっと一息着きたいところだし、ちょうどいいかもしれない

 

 

「そうだね。じゃあ乗ろうか」

 

「うん!」

 

 

そう言って僕と優子さんは観覧者に向かった

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 美波

 

 

「いい雰囲気ですね」

 

「この様子だと僕達が手伝わなくてもいいような・・・」

 

「海人も楽しそうだし、よかったわ」

 

 

でも・・・なんかデートって言うより友達同士で遊んでいるような感じね

もう少し何かアクションを起こした方がいいかもね

 

 

「あ、海人たちが動き出した」

 

「あの方角は・・・どうやら観覧車に乗るみたいですね」

 

「観覧車か・・・ちょうどいいわね。土屋、準備はいい?」

 

「・・・バッチリ、いつでもいける」

 

 

フフ、この作戦なら完璧だわ

 




腰痛が酷い&仕事が忙しいでなかなか執筆できない・・・
なるべくがんばります

次回も頑張ります
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