不思議少女と歩む道   作:大天使

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お久しぶりです。




第3話 騒がしい放課後

「よし!学校終わったァ!」

 

「うるさいよ昴…」

 

憂鬱だった授業は終わった。学校という名の壁から解放された俺は大空を自由に羽ばたく鳥になったような清々しい気分だ!最高に「ハイ!」ってやつだァ!

 

「さて、馬鹿はほっといて練習に行くとするか。」

 

「ちょっと待てや!俺を抜いて練習出来ると思ってんのか!」

 

「出来る。」

 

「そんなキッパリ言わなくても…」

 

なんだかんだ言って慶次は優しいやつで、困っている人をほっといたりは出来ない真面目な性格だ。そういう人間だから俺は慶次のことを信頼して練習のスケジュールを預けたりしている。

 

「てか腹減ったわー。練習前にいつものカフェに寄ってかない?」

 

「俺はいいぞ。久しぶりにあの店のコーヒーを飲みたいしな。」

 

練習に向かおうとする俺と慶次。そこに一人の男が近づいてきた。

 

「お!昴に慶次じゃん!二人揃ってどこ行くんだよ?もしかしてナンパか?俺も連れてけよ!」

 

「んなわけねーだろ!バカ星也!」

 

この少しチャラそうに見える男は俺と慶次と同じバンドのメンバーの(たちばな)星也(せいや)。担当はドラムだ。

 

「星也か。俺達はこれからギターの練習をしに行くんだよ。お前も来るか?スティックは持ってるだろ?」

 

「まぁな。常に持ち歩いてるしな。それにいつ折れてもいいように何本かストックしてあるよ。」

 

星也は鞄から取り出したスティックを回しながらそう答える。

 

「他の二人はどうなんだ?」

 

「あいつらは別の用事あってこれない。今度の休みだったら行けるってよ。」

 

「なるほど。んじゃ今日は三人か。」

 

「練習の前にいつものカフェに行くぞ。さっき昴とも話していたからな。」

 

「おっけー」

 

俺達は学校を後にし、カフェへと向かった。

 

─────────────────────

 

俺達は普段から行きつけのカフェである羽沢珈琲店にやってきた。

 

「いらっしゃいませー!あ、桐生くん達だ!久しぶりだなね。」

 

店に入った俺達をここの家の娘である羽沢つぐみが出迎えてくれた。

 

「つぐみ、久しぶりだな。」

 

「つぐみちゃーん今日も可愛いねぇ。今度俺と一緒に食事でもどうかな?」

 

「あはは…また今度ね…」

 

「やめろ星也。羽沢さんが困ってるだろ。とりあえずいつものコーヒーを三つ頼む。」

 

「はい。少々お待ちください!」

 

つぐみは俺達の注文を取ると店の奥の方へと入っていった。

 

「全く恥ずかしがっちゃってな。ホントにしょうがない子だな!」

 

「「星也、ちょっと黙っててくれ。」」

 

「…はい。」

 

「はぁ…こいつは普通にしてりゃそれなりにモテると思うんだけどなぁ…」

 

「そんなことより次のライブの話だが…」

 

俺達が練習や次のライブのことの相談をしてる間につぐみが三人分のコーヒーを持ってきた。

 

「お待たせしました!」

 

「おう、さんきゅ。」

 

「私も少し休むことにするね。」

 

「そうか。仕事はいいのか?」

 

「この時間は人少ないから大丈夫だよ。」

 

この時間帯は元々人が少ないらしく店にいるのは俺達三人だけだった。

 

「そういえば最近After growの方はどうなんだ?蘭とかと色々あって大変だったらしいが。」

 

「あれはもう大丈夫だよ。私も体調管理は気をつけるようにしたし。今は順調だよ。」

 

彼女が所属するバンドであるAfter growはつぐみの体調不良から解散の危機にまで陥ったことがある。今ではすっかり元通りになったみたいで安心したが。

 

「桐生くん達の方はどうなの?」

 

「俺達も問題ないよ。この前やったライブも成功させることが出来たしよ。」

 

「またみんなのライブ見たいな。今度は蘭ちゃん達と応援に行くからね!」

 

「ありがとな。コーヒーごちそうさん。」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

「また今度来るわ。」

 

コーヒーの代金を支払い店を後にする。予約の時間が近づいているので俺達は少し急いでスタジオへ向かった。

 

─────────────────────

 

俺達は予約時間ギリギリにスタジオへやってきた。星也がドラムを借りてくるまでの間に俺と慶次は飲み物を買ってくることにした。

 

「あれ?昴に慶次じゃん!やっほー!」

 

「リサさんじゃないですか。久しぶりですね。」

 

彼女はRoseliaのメンバーの一人でベース担当の今井リサさんだ。学年は俺達の一個上で同グループでボーカルを担当している湊友希那さんの幼馴染みでもある。

 

「お疲れ様です。」

 

「さっきまで練習してたんですか?」

 

「そうだよ。それで今は休憩中!」

 

「そういえば友希那さんが目標にしていたフェスには出られそうですか?俺ずっと楽しみにしてるんですよ!」

 

「まだわからないかな?フェス目指して頑張ってはいるんだけどね。」

 

友希那さんは彼女の親父さんが挫折することの原因となった音楽フェスティバルに出場するために仲間と練習を重ねている。一度事務所に所属するかという話もあったようだが、彼女はリサさん達と共に夢を目指すことに決めたらしい。

 

「昴達はそのフェスを目指したりしないの?実力はあるんだから絶対そうした方がいいって!」

 

「いや、俺達はリサさん達に比べたらまだまだヒヨッコですよ。それに俺達は…」

 

「昴!慶次!こっちは終わったぞ!」

 

「お、おう!すぐ行く!リサさん、俺達はこれで。」

 

「それじゃ。頑張ってね!」

 

俺達はリサさんと別れ、自分達のスタジオに戻って楽器の確認を始めた。俺がギターの弦をチェックしている間に慶次はギターのチューニング、星也は楽譜の確認をしている。

 

「さて、始めますか!」

 

「おう!」

 

星也の合図で一斉に演奏を始める。俺達が演奏している曲は某有名アニメの主題歌であり、今度のライブで俺達が演奏しようとしている曲だ。

 

「ふぅ…どうだったかな?」

 

「星也は少しミスがあったな。そこを直せれば完璧だと思うぞ。」

 

「俺も何ヶ所かミスった。もう少し練習するわ。それよりもさ、昴。」

 

「なんだ?」

 

「誰かがドアの向こう側にいる気がするんだ。」

 

「あーうん、いつもの事だろ。気にすんな。」

 

演奏が終わるとドアの方から何か物音が聞こえた。そこに人影が見えたので誰かが覗いているのだろう。他の人がこっそり見ていることはよくあることなので特に気にしていない。

 

だが今日は違った。

 

「あれ?すばるん?」

 

「たえ!?なんでここに?」

 

俺達の練習を覗いていたのは俺の幼馴染みである花園たえだったからだ。

 

To be continued…

 




オリキャラの紹介です。

名前:橘星也
学年:高校一年
誕生日:2月4日
星座:水瓶座
身長:168cm
好物:餃子
趣味:サーフィン
CV:鈴木達央

それではまた。
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