機動戦士ガンダムEDEN   作:ナッツガン

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 アクセルガンダムを無事受け取ったジン
 彼は宇宙を掛ける


新しい仲間

 “Gコア”内蔵型のエンジンは大気圏中でも飛ぶことが出来る。

 “Gコア”には謎の浮遊力があり、大気圏内でも高速で移動することが出来る。

 しかし、この性能を全力で引き出すには一パイロットには無理だ。

 性能が高すぎてパイロットと釣り合わない。

 その為、通常のMSは性能を抑えている。

 元々“Gコア”は大気圏内で見つかった謎の石だ。

 今ではこれをどうやって増やすかを模索している。

 そしてアクセルガンダムは性能を大きく上げた機体だ。

 しかし、アクセルガンダムはこれからの機体の為に作られた期待だった。

 俺はそのアクセルガンダムを使って、性能を試す為に乗っている。

 

 アクセルガンダムで宇宙を進んで行く、本来なら友軍が来ているはずだったが、ガンダムを保管していた基地には戦艦が現れなかった。

 理由は分からないが、俺は待ってなどいられなかった。

 その為俺はガンダムを使って戦艦に向かっていた。

 戦艦が来るはずの航路をそのまま逆走していると、目の前に戦闘の光が見えてくる。

 ガンダムのスピードを速めると、一隻の戦艦がベア軍のモビルスーツ群に囲まれていた。

「足止めを喰らっていたか」

 モビルスーツ群に突っ込んで行くと、ビームライフルを使ってベア軍MSをけん制する。

 ベア軍MSは俺の存在に気づいたようで、俺に向かって走ってきた。

 俺はビームライフルで敵MSを二機撃墜していく。

「こちらアクセルガンダムパイロットのジンです!応答願います!」

『こちら艦長のマリナ・ラスティーです。来てくれたのですか?』

「はい!これより参戦します」

 そう言って見せると俺は敵MSを真っ二つにしてゆく。

 そうしていると、国連軍量産機の隊長機であるジムが寄ってきた。

『こちら宇宙第02隊隊長のレムネー・ゴウだ!』

「ジン・ライゴウです!」

『すまないな、本来はお前を回収する立場なのに俺達が逆に助けられるとは』

「それより、こいつらを先に!」

『そっちを頼む』

 ジムから離れると、俺は機体走らせてMSに近づいて行く。

 敵機に近づいて行くと、俺はビームライフルを取り出した。

 ビームライフルを使って敵MSを倒していくと、遠くに戦艦が居る事に気づいた。

 俺はMSを掃討すると、戦艦は宙域から離れて行く。

『各機回収後この宙域を離れます!』

 艦長の大きな声が通信機から聞こえると、戦艦から撤退信号が出てくる。

 よく見ると戦艦は最新鋭のものだった。

 色は白色で、サラミス級とは全く違う形をしている。

 船の中に入って行くと、俺は艦長に会いに行く。

 艦長室に入ると、艦長室には艦長以外にもMS部隊の隊長がその場にはいた。

「ジン・ライゴウです!」

「よろしくね。私はこの船の艦長をしているマリナ・ラスティーです」

「俺はこの船の隊長を務めているレムネーだ」

 全員の自己紹介を終えると、艦長が俺に説明してくれた。

「申し訳ないわね。本来ならもう少し前に基地に付いているはずだったんだけど」

「それは良いんですが…」

「この宙域にはいっただけで3回はベア軍に襲われている。俺達は何とか基地に向かってたのだがな。」

「どこの部隊か分からないけど、ここまで襲い掛かってくるんです」

「これからどうするんですか?」

「これからは国連軍の指示に従って、戦場に向かいます」

「ここからサイド4でベア軍との戦闘が始まろうとしているんです。私達は今からそこを目指します」

「途中で補給を受けるつもりだが、どのみち早めに到着するつもりだ」

 二人と話しながら俺はこれからの事を考えていた。

 

 俺は艦長室から出て行くと、船の中を見て回っている。

 俺は艦長室を出て右周りに回って行くと、奥の方から何人者人たちが歩いてきた。

「お前が新しい人員って奴か?」

「はい!ジン・ライゴウです!」

「私はセリア・モリ―と言います!この船の管制をしています!」

「俺はMSパイロットのグリンだ!よろしく!」

「私はファミアーです!彼と同じくMSパイロットをしています!」

「俺も同じくMSパイロットをしているジェンだ!」

 セリアーと名乗った女性は背が少し小さく、おとなしそうな感じがする。

 髪型はショートであり、どこか落ち着いた雰囲気がある。

 グリンと名乗った人物は屈強な男で、いかにも一般兵に似合っている感じがする。

 ファミア―と名乗った女性はセリア―とは違って背の高いしっかりした女性だ。

 胸もそこそこ大きい感じがする。

 最後にジェンと名乗った男は、細身の余りパイロットには向いていな男性だった。

「お前が特務隊所属の新しい奴か…俺はてっきりゴッツイ奴が来るのかと」

「卒業したばかりなんです!」

「へぇ~。じゃあ成績は優秀なんだ!」

「確かにさっきの戦闘も中々のものだったわね!」

「はい!僕もそう思います!」

「でも少し老け顔かもね!」

 前からよく言われるのだが俺はどうも老け顔に見えるらしい。

 リュウからも良く老け顔だと言われた。

「でも頼れる奴で助かるよ!」

「よろしくね!」

「はい!」

 そう言うと四人は通路の先に消えて行った。

 俺はその先の通路を進んで行くと、エレベーターに乗ってブリッジを目指した。

 ブリッジに上がると、操縦士と通信士が席に座っていた。

 座席の配置は、艦長席と副艦長席が一番後ろに付いており、左右に通信士席とオペレーターがある。

 一番前に操縦席が二つ用意されていた。

「誰だ!?」

「今回この船に配属になったMSパイロットのジンです!」

「君が!よろしくね!私は管制の一人で、マリーです!」

「俺は副操縦士のサガリだ!よろしくな!」

 そう言うと俺はブリッチから出て行く。

 エレベーターから再び降りると、俺は更に奥に進んで行く。

 食堂の前に来ると、俺は中に入って行く。

 食堂の奥から体が大きな人間が出てくると、俺に向かって叫んだ。

「誰!?ご飯はまだよ!」

「すいません!俺今回この船に配属になったジンです!」

「あんたが!私はここの料理長のメイリ―よ!料理の事は何でも言ってね?」

「はい!よろしくお願いします!」

 そう言うと俺はさっさと食堂を出て行った。

 なんかこれ以上ここに居ると、どこか危ないような感じがした。

「それにしてもとっても広いな」

 そう言いながら俺は船の中を進んで行く。

 

 俺は船内をくまなく調べると、自分の部屋を目指した。

 しかし、そこで俺は自分の部屋がどこにあるのか分からなかった。

「さっき聞いとけばよかったな」

 俺は艦長室に急ぐと、ドアをゆっくり叩いた。

「どうぞ」

 艦長の優しい声が聞こえてくる。

 俺は部屋に入ると、艦長の前に立った。

「聞きたい事がるんですが?」

 すると艦長室は何かの音楽が聞こえてくる。

「これって…ヘビメタ?」

「分かる?好きなの!」

 艦長の表情はどこか輝いていて、俺は直視できそうにない。

「それで?話があるんでしょ?」

「あ、そうだった。艦長、俺の部屋ってどこですか?」

「そう言えば説明を説明をしていなかったわね」

 そう言うと艦長は部屋に誰かを呼んでいた。

 少しすると艦長室の中に知らない女性が入って来た。

「なんでしょうか?」

「アリア。この人を部屋に案内してあげて」

「了解しました!」

 そう言うと俺は艦長に一言礼を言うと、アリアと呼ばれていた人に付いて行った。

 アリアと呼ばれていた人は終始黙り込んでいて、俺はどこか気まずさを感じた。

「ここです」

「ありがとうございます」

「…なんですか?」

「嫌…なんでもないです」

「では」

 そう言うとアリアさんは廊下の奥に消えて行った。

 

 自分の部屋のベットの上で横になっていると、警報が鳴った。

 俺はブリッチからの大きな声が聞こえてくる。

『モビルスーツが6機!全員配置に付いて下さい!』

 管制のマリーと言われていた女性の声で俺はそのまま部屋を出て行く。

 ノーマルスーツに着替えると、他の隊員たちが来るのを待った。

「良し!そろっているな!?」

 隊長の大きな声が響くと、俺は黙って頷いた。

「敵はモビルスーツ6機で接近中だ!俺達は出撃次第敵機を撃墜だ!ジェンとファミア―は船からの援護だ!残りは俺と共に敵機の撃破!以上!」

「「「はっ!」」」

 全員が大きな声で叫ぶと、俺達は格納庫に急いだ。

 俺は真直ぐアクセルガンダムに乗り込むと、ガンダムを起動した。

 先に隊長がカタパルトに乗って行く。

『レムネー!ジム!行くぞ!』

 その後に俺がカタパルトに運ばれる。

『アクセルガンダムをカタパルトデッキに搬送します!』

 カタパルトに運ばれると、ガンダムの足が固定される。

 ビームライフルと盾を装備すると、マリーさんが大きな声で叫んだ。

『アクセルガンダム!発進どうぞ!』

 俺は目の前に写っている星空を見ていると、発進態勢を作り叫んだ。

「アクセルガンダム!ジン!行きます!」




 船から出ると、俺は隊長機の近くに寄った。
 後ろにはアリアと呼ばれていた人の機体がある。
「誰なんだろ」
 どこか不思議な感じがする女性だ。

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