六連星の鷹   作:榊晃輔

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初投稿になります。

かなりグダグダな駄文ですがお暇な方はお付き合いください。




プロローグ

 

 

 

小さい頃、憧れていたことが無かっただろうか?

 

自分にはあった。

 

本当にあの頃は輝いて見えていた…

 

例えば警察官…

 

銃を撃ち、身体を張って犯人を逮捕する姿にカッコいいと思っていた。

 

将来はあんな風に犯人を捕まえてヒーローになってやるんだ!

 

そう思っていた時期が自分にもありました。

 

例えばレーシングドライバー…

 

車を手足の様に操り、自由自在にコースを走る姿にカッコいいと思っていた。

 

将来はあんな風にレースで優勝してシャンパンを開けるんだ!

 

そう思っていた時期が自分にもありました。

 

だが現実は甘くない。

 

毎日あんなに華やかではないし、地味な事が大半。

 

そう思うとテレビの力って偉大だなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから子供が無駄に夢持つと思うんだよなぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

「あーね………何が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛車のRX-8の舵を取りながら隣でグテっとしている相棒に話しかける。

 

今はロータリーエンジン独特の甲高いサウンドを響かせながら学校に向かう途中だ。

 

 

 

 

 

「憧れてた職業なんてなってみたら全然って話」

 

「まーそだね」

 

「そう言えばキンジは?」

 

「んー多分先行った」

 

「バスね、りょ」

 

 

 

 

 

良くもまぁあんな満員バスに乗って行こうと思うなぁ…

 

どう考えたって車で行くほうが楽なのに。

 

自分があんなバスに乗ってたら…うっぷ

 

 

 

 

 

「ありえねぇ…」

 

「同感だけど普通はあっちだかんな」

 

「いやぁそうだけどさ」

 

「まー他人事だしどうでもいいわ」

 

「ホントにな」

 

 

 

 

 

何時だって自分に関係なければそれでよし。

 

世の中そうじゃなきゃやっていけないって。

 

特に自分達みたいなのだとなぁ…

 

そう言えば最近結構気になる話題があったわ。

 

下手すると自分に降りかかりそうなのが…

 

 

 

 

 

「他人事って言えばさ」

 

「…武偵殺し?」

 

「そうそう、どうなんだろうな実際」

 

「さーな、会った事ないし」

 

「間違いねぇ」

 

 

 

 

 

出来れば一生会いたくない。

 

てかもし万が一出会ってしまったら車と一緒にして欲しいなぁ…

 

 

 

 

 

「最終的になるようになるさ」

 

「そりゃあそうだ。てかそんなことより知ってたんだ」

 

「当たり前だろ、馬鹿にしすぎだわ」

 

「学校でも話にでるもんなぁ」

 

 

 

 

 

そんな事を話しながら走っていると…

 

何やらワケありな感じのオーラ漂う男子生徒が前方をチャリで爆走していた。

 

時に皆さん、こういう経験は無いでしょうか?

 

噂をしていたら実際に同じ情況に陥ってしまったり、その人に出会ってしまったり…

 

自分は良くあるんですよ。

 

例えば今みたいに…

 

 

 

 

 

「…あれ、キンジだろ?何してんだ?」

 

「知らん」

 

 

 

 

 

段々と近づいてきて分かったが…

 

何故かUZIを装備した乗り物に追いかけられるという奇妙な光景が繰り広げられていた。

 

何だっけなあの乗り物…

 

えっと…サブウェイ?みたいなのだったような。

 

まぁそんな事正直どうでもいいわ。

 

窓を開けてキンジに声を掛け…

 

声を掛け………

 

声を…

 

 

 

 

 

「…やっぱり見なかったk「ちょ、ちょっと待て助けてくれ!」

 

「…チッ」

 

 

 

 

 

気付きやがったかキンジめ。

 

このまま素通りが安定だと思ったのに。

 

 

 

 

 

「朝からそんな鬼畜プレイで登校なんてやるなぁ」

 

「感心してないで助けろ!」

 

 

 

 

 

…自分をご指名ですかね?

 

どうなってもいいなら助けてやらないことも無いんだけどなぁ…

 

 

 

 

 

「とりあえず流れ弾で死んでも文句言わないなら自分が助けてやる」

 

「死んだら文句言えないだろ!」

 

 

 

 

 

おぉ、こんな状況でナイスツッコミ!

 

意外に余裕あるなコイツ。

 

 

 

 

 

「おい、前から女飛び降りてきたぞ。こっちに銃構えながら」

 

「んな馬鹿な…」

 

 

 

 

 

ハァーッ!?

 

え、なになに?

 

何なのあの子!

 

馬鹿なの死ぬの!?

 

てか思いっきりこっち向かって来てるじゃん!

 

真剣じゃん!

 

 

 

 

 

「ばっ、馬鹿こっちくんな!この自転車には爆弾が…」

 

 

 

 

 

キンジが隣で慌てたように声をかける…が。

 

パラグライダー少女はお構いなしに銃を構えつつ此方に向かって来ている。

 

とりあえず自分はハンドルを左に切り、キンジと距離を取った。

 

って言うか爆弾付いてるとか今初めて聞いたわ!

 

 

 

 

 

「そこの馬鹿!さっさと頭を下げなさいよ!」

 

 

 

 

 

パンパンと乾いた音が響く。

 

二丁拳銃でキンジに張り付いていた乗り物をバラバラにしやがった。

 

不安定だろうにいい腕してんなぁ…

 

まぁコレなら後は手助けしなくてもキンジは助かるだろ。

 

最も手助けか足手まといかは微妙だろうが…

 

 

 

 

 

「後は任せるわ女の子!じゃあなキンジ!」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

 

 

 

 

 

悪いけど嫌だ。

 

絶対面倒な事になりそうだもんなアレ。

 

少女の声を無視してアクセルを踏み込んだ。

 

タコメーターの針がけたたましい音と共に跳ね上がっていく。

 

うん、SEのチューンも良い感じに仕上がってるな。

 

新学期早々ハプニングばっかりじゃなくて良かったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、さっさと行くか」

 

 

 

 

 

 

 

「あーそだな」

 

 

 

 

 

 

 

「今日から新しい幕開けだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、今日から本当に始まるのだ。

 

多分、人生の中で最も面倒で厄介な事に巻き込まれていく物語が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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